九州の地震災害、ニュースを見るたびに心が痛みます。各蔵も大きな被害があったようで、残念でなりません。できることを少しずつやっていければと思い、今回は九州の熊本県からお酒を選びました。

本日のお酒は「美少年  清夜  純米酒」

「美少年」といえば、2008年の事故米不正問題を受けて、2009年に火の国酒造と社名変更したことを覚えている方も多いでしょう。
その後、2013年に経営者と杜氏が変わって株式会社美少年として新しいスタートを切り、2015年には日本全国美酒鑑評会で準大賞を受賞しました。この快進撃は大きいのではないでしょうか。

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封を開けてすぐは、爽やかでフルーティーな香り、軽い甘みも感じます。しかし、口に含むとヒノキや杉のような草木の風味があり、ふくよかな旨みが広がります。後半は、ほどよい酸と穀物のコクがあり、香りは消えますが、旨みの余韻は長く鼻に抜けていきました。魚でも肉でも合いそうですが、熊本名物・辛子れんこんを想像し、れんこんの辛子マリネを作りました。

れんこんの辛子マリネ

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<材料> 2人分

・れんこん 300グラム
(マリネ液)
・米酢 大さじ1
・レモン汁 大さじ1
・塩、こしょう 少々
・粉からし 小さじ1〜2
・にんにくすりおろし 少々
・オリーブオイル 大さじ2

<作り方>
1. れんこんはアルミホイルで包み、200度のオーブンで30〜40分、中まで火が通るよう焼く。
2. マリネ液の材料をよく混ぜあわせる。
3. 焼き上がったれんこんは皮をむいて半月切りに。
4. 食べるまでマリネ液に浸しておく。

焼くのに時間がかかるだけで簡単な1品。数日保存もきくので多めに作ってもよいでしょう。
ポイントはオーブンで焼くこと。時間がかかるからと茹でてしまうとせっかくの美味しさが台無しです。焼いてホクホクとなったれんこんに辛子マリネがよく合います。もちろん、美少年とも相性良し。オイルと酢が美少年の穀物の旨みとうまく調和します。

熊本県全体も、早く余震や二次災害から落ち着きを取り戻し、復興へ向かえるよう、願うばかりです。

(文/まゆみ)

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