三重県の奥深い場所にある元坂酒造は、江戸後期に八兵衛さんが創業した歴史ある酒蔵です。昭和50年代、当時の流れに反して、品質重視で造ろうと立ち上げたのが「酒屋八兵衛」のブランド。高品質の酒造りに着手したのは当時、先進的だったのではないでしょうか。それ以来、酒屋八兵衛シリーズは上質なお酒として、地元のみならず全国にもファンを増やしていきました。その酒屋八兵衛からの1本です。

本日のお酒は「酒屋八兵衛 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒」

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注ぐ瞬間から華やかな香りが漂います。口当たりはまろやかでなめらか。梨やりんごのようなフルーティな甘みと爽やかな酸味があり、中盤はふくよかな旨みが口に広がります。後半はわずかな苦味を感じ、香りは残るものの、味わいはすっきりキレていきました。

華やかできれいでしかも旨みもある、こんな贅沢な味わいのお酒には、贅沢同士で牛肉を合わせましょう。

牛カツのキウイソース

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<材料> 2人分

  • 牛ヒレ肉 300グラム
  • 小麦粉 適量
  • たまご 1個
  • パン粉 適量

(マリネ材料)

  • 塩 少々
  • おろしにんにく 少々
  • オリーブオイル 小さじ2

(ソース材料)

  • キウイ (皮をむいて) 100グラム
  • 塩 少々
  • レモン汁 小さじ2
  • オリーブオイル 小さじ2

<作り方>
1. 牛肉はマリネの材料で揉み込み、しばらく置く。

2. ソースの材料をフードプロセッサーやハンドミキサーなどでなめらかにしておく。

3. 牛肉の表面を拭き取り、小麦粉、溶きたまご、パン粉の順につける。多めの油で両面揚げ焼きにする。

4. 器に2のソースをしき、カットした3を盛り付け、黒胡椒を刻んで散らす。

キウイの酸味と甘さが、八兵衛のフルーティな甘みと調和します。肉のボリュームも受け止めてくれ、油もキレの良さでいっしょに流してくれる組み合わせ。三重県のお酒なのでお肉も松阪牛でいきたいところなのですが・・・。予算に余裕のある方はぜひ、松阪牛で作ってみてはいかがでしょうか。

(文/まゆみ)

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