こんにちは、SAKETIMES編集部、最年少酒匠の山口奈緒子です。

日本酒にはさまざまな酒器がございますが「べく杯」をご存知ですか?

今回は酒好きにはたまらない、酒の席を盛り上げること必至の座興杯・べく杯をご紹介したいと思います!

※ご指摘いただいたため、べく杯と座興杯を並べて表記しておりましたが、べく杯のなかに座興杯というものがあるという表記に変更いたしました。(8/12,15:30)

1. 飲みほすまで下に置けないべく杯とは?

べく杯とは飲みほすまで下に置けない杯のことです。

例えば穴が空いている杯。指で口をふさがなければお酒がもれてしまいます。飲み干すまで下に置くことができません。

底が平らではない杯は、お酒を入ったまま下に置いてしまうとお酒がこぼれてしまいます。こちらも飲み干すまで下に置くことができません。

 

2. 土佐のお座敷遊び

べく杯の中でもお座敷遊びで用いられるものあります。お座敷遊びで用いられる酒器のことを座興杯といいます。酒の国土佐では昔からこの座興杯で楽しまれてきました。(※べく杯、座興杯についての解釈は諸説あります。)

セットには、「おかめ」「ひょっとこ」「天狗」の3つの杯と、「こま」がはいっていて、こまのそれぞれの面には各杯の絵が描かれています。おかめ杯は一番小さく下に置けます。しかし、ひょっとこ杯(座興杯)と天狗杯(べく杯)は下に置けないようになっています。

みんなで輪になって座り、輪の中心でこまを回すのですが、こまが止まったときに軸の正面に座っている人がこまに描かれた杯でお酒を飲みほす、というルールで楽しみます。さすが酒の国!土佐っ子のような酒好きにはたまらないゲームというわけです。

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3. いつもとは違う日本酒の楽しみ

しっとりと語らいながら日本酒を味わって飲むのも粋な飲み方ではありますが、せっかくのお酒の席ですからワイワイ飲むのもこれまた楽しい飲み方のひとつであります。

このようなおもしろい酒器を使って、いつもとは違った日本酒の楽しみ方をするのも良いですね!

 

以上です!
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