「るみ子の酒」で大ブレイクの純米蔵

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伊賀忍者、伊賀焼の里でお馴染みの伊賀市に蔵を構える森喜酒造。蔵元杜氏も兼務する森喜るみ子さんが、漫画「夏子の酒」に感動し、作者の尾瀬あきら氏に手紙を出したことで親交が深まり、平成年、尾瀬氏がラベルをデザインした純米酒「るみ子の酒」が誕生した逸話は日本酒好きの皆さんはご存知でしょう。

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平成10年度醸造から全量純米蔵となり、年間生産量は約200石という小規模蔵ですが、全国的に名は広まっており、米の旨みをダイレクトに感じる、お燗に合うお酒を醸す蔵として人気を博しています同蔵は米作りにもこだわりを見せ、自社と特約農家で無農薬減肥料栽培の山田錦を生産しています。

瓶火入れと

このお酒は「瓶火入れ」とうたわれていますが、簡単に説明をしますと、「火入れ」とは搾った生酒を湯煎にかけ、生きている酵素や酵母の働きを止めること。味を整え、開栓後の味の変化や劣化を防ぐために必要な作業で、通常はタンクごと行われます。

「瓶火入れ」はこれを瓶詰後に行うことをいい、加熱後の味の劣化を最低限に抑えることできると言われています。

品評会優等賞受賞のフラッグシップ

英は前述した無農薬山田錦を60%精米燗酒に向くと言われる6号酵母で醸されています。酒蔵のフラッグシップに位置づけられるお酒で、平成26年度名古屋国税局酒類品評会の純米の部で優等賞を受賞しています。乳酸由来の酸味とドッシリとした旨みがありながら、生酛特有のゴツゴツした感じはなく、綺麗な味わいで、米の良さが伝わってきます。

熟成させるとよりおいしくなるのは確実。冷も良いですが、燗にするとさらに本領を発揮するでしょう。

 

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