みなさんこんにちは! 
初投稿のSAKETIMESライター兼名古屋で焼肉と日本酒という日本酒の新しいシーンの提案をしております「和牛焼肉じろうや 介」の渡邉貴都です。

初投稿ですので簡単に自己紹介をします。 
愛知県の名古屋駅近くで 焼肉屋で日本酒を楽しむというコンセプトで和牛焼肉 じろうや介を営んでおります。なぜ焼肉屋で日本酒とよく聞かれます…

純粋に和牛と日本酒が合うからです!もっと色々な食のシーンで日本酒が楽しまれるようになったらな〜と思っているからです!笑 

そんなことを考えながら日々奮闘しております!

また生産者の方々にお会いして想いや情熱も定期的に発信していきます! 
今回は記念すべき第1弾です♪ 
第1弾は萬乗醸造を訪問し醸し人九平次の作り手15代目久野九平治さんと対談をしてきました!フランスのワイナリーにスタッフを派遣し長期研修としてワインを醸しているそうです。。。なぜワインを醸すのか…そんなお話も交えながら日本酒の未来を感じていただけたらと思います。 
まずは動画を御覧ください!

 

醸し人九平次とは…

愛知県名古屋市緑区の路地裏の静かな場所にある萬乗醸造。江戸時代初期の1647年に創業され、門構えや看板からも非常に歴史を感じる酒蔵です。 
個人的には外観から美意識を大切にされているように感じます!

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フランスの本場三ツ星レストランにも採用され、日本でも逆輸入的に日本酒ブームを起こすきっかけのひとつとなった醸し人九平次。じつはワイングラスで日本酒を楽しむスタイルを定着させたのは九平治さんだそうです! 
醸し人九平次のキーワードは『酸』であり、この『酸』があることにより和食だけでなく肉料理等にも合うようになり、フレンチ等の洋食など様々な食のスタイルでも日本酒を楽しむことが可能になりました。

久野九平治氏の酒造り

九平治氏は一風変わった経歴です。 
もともと大学時代より劇団の世界にいたそうです。 
その後家業である酒造りの世界に入りました。

そこから九平治氏の改革が始まります。 
以前は大手メーカーの下請けで、安価な酒を大量生産もしていました。しかし九平治氏は「自分の酒は自分の顔で世にだしたい」と考え変革が始まったそうです。 
なんとラベルのデザインも自ら行うそうです!本当にすごいですよね!

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そんな九平治氏の個性を通して現在の醸し人九平治が生まれました。

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九平治氏の考える日本酒の楽しみ方の提案

今回は印象的だったのは以下の2点です。

・日本酒を楽しむ場面の多様化

・日本酒の原料分けのすすめ

この2点について詳述します。まずは、1点目。

◎ 日本酒を楽しむ場面の多様化 

九平治氏は日本酒の新たな楽しみ方の提案を目指しています。

いわゆる日本酒といえば魚介との相性がよく寿司や和食と合わせるイメージがやはり強いと思います。九平治氏は「もちろん和食や寿司屋でも楽しんでほしい。しかし現在の日本酒はワインと同じでフレンチやお肉等に合わせても全然おかしくないものが多くリリースされている。フレンチ等の洋食など色々な食のシーンで日本酒が楽しまれればもっともっと日本酒の可能性や日本酒の楽しみ方の幅が広がるのではないか」と考えているそうです。

私も1年程前に日本酒ってお肉にあう!と感じ常識が変わったのでこの点には非常に共感いたしました。

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そして2点目である、

◎ 日本酒の原料分けのすすめ 

「ワインや焼酎のメニューをみてください。大体が芋や麦・ぶどうの品種ごとに別れています。一方、日本酒のメニューをみてください。ファーストに来るのが銘柄です。銘柄売りしているのは日本酒くらいなのですよ。これが原料軸つまり 山田、雄町、五百万石のようにお米ごとに日本酒を分けたらもっと日本酒の可能性が広がるのではないか」と九平治氏はおっしゃっていました。 
つまり同じお米を使っているのに蔵によってこんなに味が違うのかと。こんな飲み比べがおもしろいのではないかとのことです!! 
「日本酒を銘柄で楽しむのではなくお米から日本酒を楽しむと面白いのではないか!」と強く強調されていらっしゃいました。

今後の展望

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ここで冒頭の日本酒屋がなぜフランスのワイナリーにスタッフを長期研修として派遣し、実際にワインをかもしているのか…という話に戻します! 
その理由を伺いました。 
「日本酒ブームと言われているが同じ醸造酒であり世界基準のワインにくらべるとまだまだ。そこで同じ醸造酒で世界基準のワインを実際に作ってみたら日本酒になにか活かせるのではないか、いい科学変化が起きて日本酒が進化するのではないか」とのこと。 
あくまで日本酒を新たなステージにステップアップさせるためにワイン作りの現場にスタッフを研修として派遣しているそうです!

対談をおえて…

「フレンチ等世界の色々な食のシーンで日本酒が当たり前のように楽しまれる日が来る」そんな可能性を強く感じワクワクした対談でした! 
純粋に日本酒好きとして日本酒が世界基準になり色々な食のシーンで楽しめるようになれば日本酒がもっともっと楽しくなりますよね♪

最後に個人的にお気に入りの写真をどうぞ!

萬乗醸造 作業風景

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