※IWC2022「SAKE部門」の受賞結果は以下から。

設立から33年を迎えるインターナショナル・ワイン・チャレンジ。世界でもっとも厳しい審査を行うことで知られている、世界最大規模・最高権威ワイン・コンペティションです。2007年よりSAKE部門が始まり、今大会は10周年にあたるメモリアルイヤーとなっています。

今年は過去最高の1282アイテムが出品されました。国内外の審査員50名によって世界基準で評価され、そのうちの5%という狭き門を潜りぬけた日本酒がゴールドメダルの称号を手にできます。そしてさらに、その中でも優れているアイテムの中で各部門より一銘柄トロフィーが選ばれます。

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それでは、本日発表されたばかりの2016年SAKE部門の受賞酒を紹介していきます!

2016年の受賞酒一覧  (☆印はトロフィー)

◎普通酒
「梅錦 秀逸」 梅錦山川株式会社(愛媛)
「蓬萊 天才杜氏の入魂酒」 有限会社渡辺酒造店(岐阜)☆
「小町桜」 有限会社渡辺酒造(岐阜)

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◎本醸造
「桃川 特別本醸造」 桃川株式会社(青森)
「福寿 本醸造『寒造り』」株式会社神戸酒心館(兵庫)
「本醸造 南部美人」 株式会社南部美人(岩手)☆
「嘉美心 秘宝 本醸造」 嘉美心酒造株式会社(岡山)

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◎純米酒
「特別純米酒 大納川」 備前酒造本店(秋田)
「米から育てた純米酒」 天寿酒造(秋田)
「やまとしずく 山廃純米」 秋田清酒株式会社(秋田)
「石鎚 無濾過純米」 石鎚酒造株式会社(愛媛)
「大和屋善内 純米生詰め」 有限会社峰の雪酒造場(福島)
「壱 生モト 純米酒」 株式会社神戸酒心館(兵庫)
「金陵 純米酒 山廃仕込み」 西野金陵株式会社(香川)
「極聖 特別純米 山田錦」 宮下酒造株式会社(岡山)
「出羽桜 出羽の里」 出羽桜酒造株式会社(山形)☆
「辨天 特別純米 つや姫」 合資会社後藤酒造店(山形)
「甲斐の甲斐運 北麓」 井出醸造店(山梨)
「今宵は燗だね 花の舞」 Hananomai Brewery.,COLtd (静岡)

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◎純米吟醸
「京ひな 純米吟醸 内子座」 酒六酒造株式会社(愛媛)
「本州一 無濾過 純米吟醸」 梅田酒造 (広島)
「大観 雄町 純米吟醸」森島酒造 (茨城)
「御慶事 純米吟醸」 青木酒造株式会社(茨城)☆
「勝山 純米吟醸 献」 仙台伊勝山酒造株式会社(宮城)
「直虎 純米吟醸」 株式会社遠藤酒造(長野)

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◎ 純米大吟醸
「太平山 純米大吟醸 游神」 小玉醸造株式会社(秋田)
「天の戸 純米大吟醸 35」 浅舞酒造株式会社(秋田)☆
「純米大吟醸 じょっぱり 華想い」 六花酒造株式会社(秋田)
「梵 日本の翼」 合資会社加藤吉平商店(福井)
「梵 吟撰」 合資会社加藤吉平商店(福井)
「会津ほまれ 米大吟醸」 ほまれ酒造株式会社(福島)
「純米大吟醸雫酒 金之丞」 奥の松酒造株式会社(福島)
「水芭蕉 純米大吟醸」 永井酒造株式会社(群馬)
「水芭蕉 純米大吟醸 翠」 永井酒造株式会社(群馬)
「尾瀬の雪どけ 純米大吟醸」 龍神酒造株式会社(群馬)
「大信州 梓水龍泉」 大信州株式会社(長野)
「越の誉 純米大吟醸」 原酒造株式会社(新潟)
「羽根屋 純米大吟醸50翼」 富菊酒造株式会社(富山)
「出羽桜 愛山」 出羽桜酒造株式会社(山形)
「米鶴 鶴翔 山廃純米 大吟醸」 米鶴酒造株式会社(山形)
「金雀」 有限会社堀江酒場(山口)

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◎吟醸酒
「陸奥八仙 ピンクラベル」 八戸酒造株式会社(青森)
「出羽桜 桜花吟醸酒」 出羽桜酒造株式会社(山形)☆

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◎大吟醸
「陸奥八仙 大吟醸」 八戸酒造株式会社(青森)☆
「白菊 金賞受賞酒 大吟醸」 白菊酒造株式会社(茨城)
「愛友 大吟醸」 愛友酒造株式会社(茨城)
「燦然 大吟醸」 菊地酒造株式会社(岡山)
「大吟醸 肥前杜氏」 大和酒造株式会社(佐賀)
「立山無濾過大吟醸愛山原酒」 立山酒造株式会社(富山)
「九郎左衛門 雄町」 有限会社新藤酒造店(山形)

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◎古酒
「吟醸 古原酒」 相生ユニビオ株式会社(愛知)
「甲子 汲古」 株式会社飯沼本家(千葉)
「三井の寿 山廃 純米 古酒」 株式会社三井の寿(福岡)
「華鳩 貴醸酒 8年貯蔵」 榎酒造株式会社(広島)
「沢の鶴 1973年醸造 古酒」 沢の鶴株式会社(兵庫)
「渓流 大古酒」 株式会社遠藤酒造場(長野)
「古酒 永久の輝き」 宮下酒造株式会社(岡山)☆

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◎スパークリング
「松竹梅 白壁蔵『澪』スパークリング清酒」 宝酒造株式会社(兵庫)
「スパークリング酒 "john"」 土佐酒造株式会社(高知)☆

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チャンピオンSAKEは7月7日にロンドンで発表!

これらのトロフィー酒の中から、7月7日に英国・ロンドンにて行われるIWCアワードにおいてチャンピオンSAKEが発表されます。

さらに、10周年を記念して「10年間で最も多く賞を受賞した蔵」も発表されました。選ばれたのは、山形県・出羽桜酒造!

日本酒は世界から注目を浴びつつあります。IWCのような世界的な賞を獲得することが、海外へ日本酒の魅力を示す称号になるのではないでしょうか。

海外のコンペでは、香りの華やかなものが受賞をするイメージがありましたが、実際には山廃純米など奥行きの深い味わいのものから、さらっとしたタイプのものまで、幅広く評価されていました。

少し前の日本酒が美味しい=ワインみたいな味わいというようなイメージは少しずつなくなってきたのかもしれません。今後の日本酒の発展が楽しみです。

(取材・文/濱多雄太)

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