はじめまして!唎酒師の菊森久美です。
ただお酒が好き!という理由で唎酒師の資格をとって早半年。まったく活かせないまま時間が過ぎておりましたが、これから時々「SAKETIMES」で、日本酒カルチャーを発信させていただくことになりました!
よろしくお願いします。

さて、今日は、
秋晴れの浅草にやってきました
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仲見世近くのペントハウスの屋上で女唎酒師主催の「日本酒女子会」が開催されるのです。

屋上に出ると、目の前にこのサイズでスカイツリーが!

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普通ではちょっと考えられない贅沢な眺めですねー。

 

さて、今日の主催者はこちら!
唎酒師の磯田まゆかさん。
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ハムスター系!
修了書が床の間のアクセントになっている私と違い、イベントで活躍するなど、ちゃんと活動している唎酒師さんなのです。日本酒初心者へのお酒の提案も得意なんですよ!
お料理も上手で、酒粕を使ったポテトサラダや、
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柿のカプレーゼなど、魅力的なおつまみを次々と用意してくれました。

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ワイングラスでカンパーイ!
では、そろそろ、磯田さんが女子会のために選んだ日本酒を紹介してもらいましょう。

 

 

女唎酒師が女子会のために選んだ日本酒 その1

阿部勘 純米吟醸    阿部勘酒造店(宮城)

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「本当に日本酒なの?」と思わず思ってしまうくらいフルーティー!
白ワインのような華やかさは、「夏子の酒」でも有名な幻の酒米「亀の尾」を45%磨いたことにより生まれたもの。磯田さんがおすすめする食べ方はフルーツとのマリアージュ。
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冷凍したぶどうと一緒にいただきました。フレッシュな甘みが口の中に広がります。
食前酒にピッタリですね!

 

 

女唎酒師が女子会のために選んだ日本酒 その2

Sanzen 雄町 特別純米 生詰原酒 Autum ver,   菊池酒造(岡山)

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まず、ラベルにビックリ!
倉敷管弦楽団で常任指揮者として40年もタクトを振っている杜氏の菊池さんが、モーツァルトを聞かせて醸した逸品。
酒蔵の中でタクトを振り、雄町の旨味を引き出したとか。
・・・想像するとちょっと笑える(笑)
でも、そういうことが味に影響するなんて、日本酒は奥深いですね。ひと夏熟成したためか、とっても芳醇な味わい。ハーブソーセージやさんまなど、味の濃いものと合わせていただきました。「どっしり系」好きな私も、大満足です。

このあたりからおつまみもワイルドに。
サーモンのあぶりで盛り上がります!
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女唎酒師が女子会のために選んだ日本酒 その3

満寿泉×おでかけ怪獣でこりん pero    桝田酒造店(富山)

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かわいらしいラベルはイラストレーターとのコラボ。アルコール度数12%と低アルコールなので、中盤にいただくのにちょうど良いですね。
ついつい杯を重ねてしまうやさしさと、四段仕込みのしなやかさ。両面をあわせもつ、非常に現代的なお酒です。
ところで、なぜperoという名前なんでしょうか?

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響きがかわいかったから。
ええええ〜。蔵元さん、おちゃめ過ぎる!

 

 

女唎酒師が女子会のために選んだ日本酒 その4

poco a poco   尾澤酒造場(長野)

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またまた、ラベルがかわいらしい一品。
年間生産石高70石という、非常に小さい蔵元のお酒です。石高が少ないのは緻密な温度管理を徹底させているから。
優しい甘みがあり、スイスイ飲める軽やかさがあります。
酒造好適米でない、等外米の「ひとごこち」を使っているため、このクオリティでお値段はお手頃なんだそうです。
Poco a pocoとは、「ゆっくり一歩ずつ」という意味。「一歩ずつ」仲良くなりたい男性と2人で飲んでみてはいかがでしょうか、、、。
なぁ〜んて恋話で、「きゃっきゃ」と盛り上がる女子たち。

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さて、宴もたけなわ。盛り上がって参りました!

 

 

女唎酒師が女子会のために選んだ日本酒 その5

鍋島 純米大吟醸 愛山  富久千代酒造(佐賀)

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ついに出ました、今日一番の目玉!言わずと知れた、九州の雄・鍋島の一本が開栓されました。
これを待ってたんですよ、私は!
天才杜氏・飯盛直喜さんの指揮のもと、非常に少ない人数で作れているという「鍋島」。2011年にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のチャンピオン・サケを受賞したことでも有名ですよね。
このお酒には酒米として生産量の少ない「愛山」を使っています。調べてみると、かつては剣菱がほぼ独占的に使っていたお米のようです。最初にがつんと酸味が来る、非常に個性的な1杯です。
後味は豊かでずっと口に含んでいたいような幸福感!
・・・ああ、幸せ!

お酒がおいしいと会話も弾みます。

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浅草の夜は女子トークとともに更けていきました、、、。

 

 

女唎酒師が女子会のために選んだ日本酒 番外

ちよのかめ もろみを荒ごしした純米酒 生貯蔵酒 亀岡酒造(愛媛)

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愛媛で300年を誇る亀岡酒造さん(現・千代の亀酒造さん)の平成17年に造られた古酒です。蔵の経営母体が変わってしまったので、現在このお酒は造られていないのだとか。
しかも、驚きの11年もの!
ほのかにピンク色なのは赤米を使っているからだそうです。お味はというと、変な言い方ですが、体に良さそう!お米の滋養がじわじわ体に染み渡るかんじなんです。お酒は熟成させることで滑らかになると言いますが、このお酒もスーッと入って、さんざん飲んだ私たちを癒してくれました。

 

以上です!

いかがでしたか?
今回飲んだのは、日本酒初心者の女性も楽しめる日本酒ばかりでした。女子会の参考にするも良し。彼女に振る舞うも良し。あなたもおいしい日本酒と楽しい蘊蓄で、ステキな時間を過ごしませんか?

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