こんにちは、福井大学生でSAKETIMESライターの小林悠太です。

今回は、学生らしく本の紹介をしていきます。テーマはその名も日本酒読書のススメ」です。僕が日本酒を好きになったきっかけは、読書だと思います。(そりゃ飲んでみたら、びっくりするほどおいしかったからというのは言うまでもありませんが。)なぜかというと、飲んでいるだけでは気づかないことが、本には書かれているからです。

日本酒の味わい方、素材、造られる背景など、調べなければ分からないことばかり載っています。

人間がおいしいと感じる要因の一つとして、情報によって学習する」ということがあるそうです。
(参考:「味の好みをきめる4つの『おいしさ』とはー働きもののカラダの仕組み」 日本経済新聞新聞 日経ヘルス&メディカル)

知識量を増やし、大人の味覚を磨けば、日本酒をよりおいしく飲むことができるのではないでしょうか。ということで紹介していこうと思うのですが、ここでは、たくさん出版されている初心者向けの本とは少し違うものを挙げていきます。

個性のある本の方が面白いですからね。

 分野は味わい方、素材、造られる背景の3つに分けます。これらを理解してワンランクアップを目指しましょう!

 

1. 日本酒基本ブック

まずは、あじわい方。
こちらの本は、基本と書かれてありますが、初心者向けではないと思います。中でも、利き酒の方法が詳しく書かれておりとても勉強になります。僕がこの本で気に入ったところは、酒器による感じ方の違いです。
ワイナートというワイン専門誌から出版されているので、日本酒を独自の切り口で魅力的に紹介しているのはとてもおもしろいです。

2. 酒米ハンドブック

次に素材について。
なんとまあマニアックな本。日本酒造りに使われているお米のことのみ書かれています。主要な148種類のお米の特徴や生産地などの細かな解説が載っており、膨大なデータに圧倒されます。
こちらの本を書かれた副島顕子さんは、植物系統類学を専門としている研究者です。このような方だからこそ書ける本だと思います。

3. 愛と情熱の日本酒 魂をゆさぶる造り酒屋たち

最後に造られる背景。
日本酒ライターとして有名な山同敦子さんが書かれたこちらの本は、日本酒好きの必読書ではないでしょうか。銘酒を造る酒蔵のストーリーを丁寧な取材によって書き上げています。
うまい酒を造るために努力する姿が文章から伝わってくるのです。蔵人の日本酒に対する愛と情熱を感じとって、日本酒を飲めるようになれたら素晴らしいですね。

これらの本を読んで、さらにおいしく日本酒を飲んでみてはいかがでしょうか。

 

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