こんにちは。栃木県宇都宮市在住のイラストレーターひらたともみです。

びっくりしましたー。だって、もう5月ですってよ、奥さん。

厚手の布団をかぶって寝ると暑いし、薄手は朝方寒いし、服に至ってはなにを着てもしっくりこない感。

そうそう、これが5月でしたねー!

今回は新緑の季節にもってこいの、日光への温泉旅行のお話です。

3月の桜の開花前に訪れた日光。

かれこれ15年以上(?)前からのママ友3人と、その子どもたちで、1泊の温泉旅行へ。

このママ友グループですが、「ゆり4婦人会」と言いまして…ですね、なんか、説明が面倒くさいんですけど、とにかく長男が幼稚園の時のママ友グループ。
15年以上(?)も付き合っていて、初めての旅行ですよー!

きっかけは、遅すぎる新年会(3月です)で二次会のラーメン屋で呑んだときのこと。

15年以上(?)も付き合っていて、風呂くらい一緒に入ったことがないなんて、なんか水くせぇじゃあないか!ここらへんで一発、神がかった伝説でも作ろうじゃあないか!

ついでにひらたともみの描くコラムに登場したい。(ついでです)
登場するためなら、裸だって二の腕だって出す!
なんなら背中だって流そうじゃ~ないか!リクエストがあれば、帝王切開の傷跡とか、消えない妊娠線も見せてもいい!って勢い。
私が一言も「描く」って言ってねーのに、二次会のラーメン屋でメンマつまみに話が盛り上がりすぎ。引っ込みがつかないってこのこと?

ラーメン屋だっつーのに、ラーメンを注文するのはしづぽんのみで、「メンマ旨いわー」「餃子旨いわー」と、酒をあおりながら、ゆり婦人会の初旅行決行に向けて、ガソリンを注入した夜だった。

栃木県宇都宮市在住者にとって、日光という地は、身近に世界遺産を鑑賞できる場所。
二社一寺が建ち並ぶ日光山内には、四季折々に見どころ満載で、1年を通して観光や自然散策のできる、歴史ある地。

ざっくりと二荒神社と日光田母沢御用邸記念公園を観光し、昼食を兼ねながら私とじゅんじゅんは酒を呑む。
隣で子どもが蕎麦をすすっていようが、「私はウーロン茶でいいや。」という人がいようが、呑兵衛たるもの、「あ、そ?わりーね。」の一言で遠慮なんてしない。図々しさがすでに60代に相当。(60代のみなさん、すみません)

手酌しようとすると、すかさずイロハのお友達のはーちゃんが、「あ!やるやる!」と言って、酌をしてくれた。

「手酌をさせたら日本一!」の私とじゅんじゅんは涙をこぼした。
うどんをすする箸を止めて酌をしてくれる、小学校3年生のはーちゃん。
きっとはーちゃんちも呑兵衛だらけなのね!

その気遣い、きっと大人になって役に立つと思うよ!

(例:いつも飲み会の幹事になるとか、部長の隣に座らせられるとか)

 

なんとなく気づいてはいたのだけれど…。

午後になり、ホテルにチェックイン。
仲居さんが「お部屋にご案内しまぁ~す」とおもむろにじゅんじゅんの荷物を持とうと手を差し出した。
「重いですよぉ~。大丈夫ですかー?」という、言葉に
「いえいえ。私、力持ちなんで、多少、重くても大丈夫なんですよー!」と、心強い仲居さん。

すっと荷物を担いだ途端だった。

「あらま。ホントに重いわ…。」

もう、仲居さん、3歩歩いたあたりでヨロヨロ。
後ろから歩いてくる、心配性のさとちゃんなんて、アワアワしてる。
んで、こーゆーときに必ず知らばっくれるのは私。すばらしいな、連携とれてるぞ。と。
だって、それ、たぶん、クーラーボックスだから。

たぶん、瓶ごとなにか入っている風だし、朝からなにかにつけて、いちいち「水もってっからー」とか言ってたし、あれだね。間違いなく、今晩部屋で呑もうとしてる代物を仲居さんに運ばせてますよーっていう、シチュエーションに遭遇してる。
こういうときは、知らばっくれるのに限る。つか、知らばっくれるしかない。

ま、案の定、夕食の後、部屋に戻ってくると、じゅんじゅんがその、クーラーボックスらしきバックのジッパーを開けて、ドヤ顔でシャンパン出してた。(byコス●コ)

和風旅館だからねー、部屋中探しても、湯呑かビールグラスしかでてこない。

で、湯呑でシャンパン。

カンパーイ♪とかしても、カチンの音が違うね。湯呑。「ガチンッ!」っつたもんね。
若いころなら、「えー??これで呑むのぉ~?」とかキャーキャー言うであろう事柄も、みんな「入れ物なんて(入れ物?)なんでもいーわー」になる。
すなわち、呑めればなんでもいい。

でもそのあとの山田錦は湯呑でもよく合うー!
あれだね。湯呑で酒を呑むと、男気が入る。
あぐらを組んで、浴衣の袖をまくり、肘をグッと高くして、呑み干すように呑む。

決して口には出さないが、「あー、今、私の中に高倉健の魂が入ったな」ということを実感し、ゴクリ。

シャンパンも旨いけど、今回もやっぱり日本酒が旨かった!
だって今、私の中に高倉健の魂があるから。

 

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