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石塚英彦が「澤屋まつもと」の真髄に迫る──Amazonプライムビデオ「石ちゃんのSAKE旅」撮影現場に密着!

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グルメタレントの代表格であり、プライベートでも日本酒を嗜むという"石ちゃん"ことタレントの石塚英彦さんが、全国各地の酒蔵におもむき、その人気の秘密を探る番組『石ちゃんのSAKE旅』が、Amazonプライム・ビデオ(オンライン動画配信サービス)で放映されています。

SAKETIMESでは、第12回目の放送となる「澤屋まつもと」を醸す松本酒造(京都府)の収録現場に密着取材。米づくりから真摯に向き合い、とことん真面目に酒造りに取り組む若手杜氏・松本日出彦さんとの掛け合いを通して、石ちゃんが伝えたい日本酒への想いが見えてきました。

日本酒初心者でも楽しめる「石ちゃんのSAKE旅」

Amazonプライム会員なら「プライム対象」に指定された映画やドラマがいつでも見放題となるAmazonプライム・ビデオ。オリジナルコンテンツも豊富で、2017年2月放映開始の『石ちゃんのSAKE旅』も人気番組のひとつです。

石ちゃんが全国津々浦々の酒蔵を訪問し、蔵内部にも潜入。蔵元や杜氏と直接会話をすることで、造り手の素顔や人柄まで見えてきます。また、その地域ならではのグルメとのペアリングも見所のひとつ。蔵元行きつけのお店で提供される絶品料理と、その蔵を代表する美酒の組み合わせは、見ていて本当に美味しそう。


(c)ワタナベエンターテインメント

石ちゃんといっしょに全国の酒蔵を巡るのは、日本酒センセイ・タカちゃんこと高橋正典さん。室町時代から続く千葉県の老舗酒屋「油忠(あぶちゅう)」の25代目であるタカちゃんは日本酒のエキスパートで、日本酒の用語や造りについて解説してくれます。さらに、映像による図解も交えながら進むので、日本酒初心者の方でも分かりやすく、気軽に楽しめる内容になっています。

番組に登場する酒蔵は、日本酒ファンなら1度は耳にしたことのある銘酒蔵ばかり。プレミアムな日本酒として海外でも高く評価されている「獺祭」(旭酒造/山口)や、ライバルは世界のワインという「醸し人九平次」(萬乗醸造/愛知)、流行に左右されない造りにこだわる「菊姫」(菊姫酒造/石川)など、約20の酒蔵が出演します。酒蔵見学を行っていない蔵、遠方で足を運ぶのが難しい蔵、あまりメディアに登場しない蔵など、さまざまです。

好きな銘柄をもっと知るために、日本酒をより深く理解するために、はたまた次の旅行先を吟味する気分でも楽しめる、晩酌のお供にピッタリの番組です。

伝統と革新のコラボレーション"守破離"がコンセプトの松本酒造

今回収録に訪れた松本酒造は、1791年に京都八坂にて創業した老舗酒蔵。「伝統を守り、新しい感性をもって、新境地を創造する」という意味の"守破離"をコンセプトに掲げた酒造りを行っており、京都の美意識・感性・創造性を世界に発信しています。

1920年代に建てられた伏見の仕込み蔵や八角形レンガ煙突など、建物の一部は近代化産業遺産にも認定され、その美しさから、映画やテレビドラマなどにも度々登場しています。

昔から、地元を中心に親しまれてきた「日出盛(ひのでざかり)」や、"守破離"の精神に基づいて造られた「澤屋まつもと」を代表銘柄に、数多くのファンがいる人気の酒蔵です。

第12回目となる『石ちゃんのSAKE旅』では、 "守破離"の精神を松本酒造に根付かせた、若き杜氏・松本日出彦さんが蔵を案内してくれました。

番組の見所1:"守破離"の精神に満ちた酒造りに迫る

数台のカメラが回り、石ちゃんと日出彦さんを囲む撮影現場に張りつめた空気が漂います。

番組の中では、おなじみのギャグと笑顔でお茶の間を盛り上げる石ちゃんですが、カメラが回っていないときは、キリっとした表情と声で現場に指示を出していました。スタッフの配置や話題を切り出すタイミングなどを思案する姿は真剣そのもの。撮影の合間にはスタッフにも気を配り、日本酒の試飲を呼び掛けてくれる優しさも見せてくれました。

「一に蒸し、二に蒸し、三に造り」というほど、米を蒸す工程にこだわる松本酒造。その工程は、四角いせいろで行われていました。

通常は丸い形をしているせいろですが、四角いせいろで蒸すことで、外が硬く中は柔らかい理想的な蒸米を造ることができるそうです。全国でも数蔵でしか使われていないという四角いせいろに、蒸しの工程を大事にする松本酒造の伝統を重んじながらも自分なりのやり方を見出した、日出彦さんの”守破離”を感じました。

番組の見所2:アドリブとギャグで伝えるリアルな美味しさ

日出彦さんに酒の説明を受けながら、地元で高い人気を誇る明治時代から続く伝統酒「日出盛」を試飲。日出彦さんの名前の由来にもなっているそう。

「スッと入ってきて、辛口かと思いきや甘味の残る酒」と表現する石ちゃんは、ぐびぐびと美味しそうに酒を飲み干します。

一方、”守破離”の精神で醸された「澤屋まつもと」は、搾った後ていねいに瓶詰することで、仕込み時に生じた発泡感のある飲み口を楽しめるそうです。

「このピリピリ感は、人を笑顔にする感電だね」と例える石ちゃん。その飲みやすさに対しても「クラスの全員と仲良くできる子。すみっこにいる子にまで声をかけてくれるような酒」と、優等生のようだと称えます。

「『日出盛』『澤屋まつもと』ともに、飲みやすさが似ている」と、共通点に気づいた石ちゃん。

松本酒造では「料理に合う酒造り」を目指し、”料理を中心・サイドに日本酒”というバランスを大事にしてきたそう。その中でも日出彦さんは1歩進んだ食中酒を目指し、微発泡の爽快感やキレのよい酸味・苦みを強調した新たなる酒「澤屋まつもと」を生み出したのです。

今回同行した取材陣の中に、アメリカ人とイギリス人の記者がいました。「外国の方にも『澤屋まつもと』を飲んでいただきましょう」と、アドリブで2人の記者を呼んだ石ちゃん。記者は突然の事態に驚きつつも、笑顔でカメラの中に登場し「この酒はローストビーフにも合いますね」とコメントしていました。

こうした、型にはまらずに情報を届ける工夫が臨場感を生み、酒蔵や日本酒の良さがしっかりと視聴者に伝わってくるのでしょう。

番組の見所3:幸せが3倍になる!酒と料理のペアリング

蔵元自慢の銘酒と地元料理のペアリングも『石ちゃんのSAKE旅』の見所。毎回、とても美味しそうな料理が登場し、蔵元とお店の繋がりや、酒蔵では見られない造り手の素顔も知ることができます。

今回訪れたのは、ミシュラン2つ星を獲得している京都・出町柳の「草喰なかひがし」。季節感を大切にした京懐石のお店で、この日は春先の山菜や海の幸を使った懐石料理・八寸や、ふきのとうの白和え、メザシなどのメニューが提供されました。

春先の山菜は、成長しようとするエネルギーに溢れ、それが苦みを含む灰汁になるのだそう。

「ネガティブではない、エネルギーの証である"苦み"だから"うまい"って思えるんですね」と語る石ちゃん。この言葉をうけて、料理長の中東(なかひがし)さんは料理と酒の食べ合わせについて次のように語ります。

「料理と酒をいっしょに楽しむことで、アルコールが灰汁を流してくれるんです。さらには、一度飲み込んだ料理が鼻に抜けるときに、再び旨みを感じることができるんですよ。だから、酒と合わせると料理の味は3倍良くなり、幸せも3倍になるんです」

「酒の苦みの大切さを教えてくれたのは中東料理長」と語る日出彦さんと料理長は、まるで酒と料理の垣根を越えた師弟関係のようでした。

"蔵のストーリーを知ると味わいも変わる"石ちゃんが番組を通して気づいたこと

収録後、石ちゃんが報道陣の取材に応じてくれました。グルメレポーターとして不動の地位を築いている中、どのような想いで『石ちゃんのSAKE旅』を届けているのでしょうか。撮影時とはまた違う真剣な表情で、ゆっくりと言葉をかみしめるように話してくれました。

「今回、番組の企画をいただいたとき、正直"難しい"と思いましたよ。日本酒は基本的に無色透明だし、映像で味を伝えるのは難しいからね。味の表現も限られている。だから、"顔の表情"や"雰囲気"で伝えようと考えました」

その言葉通り、石ちゃんが酒を飲むときの表情は様々。笑ったり、驚いたり、ときにはしんみりと味わったり。

石ちゃんの大きな身体に合わせたような特大サイズのお猪口を持ち上げ、底を手でたたいて最後の1滴まで大切に飲もうとする姿は本当に美味しそう。これは、蔵人が丹精込めて造ったこだわりの酒を1滴も無駄にしたくない、という純粋な想いからの仕草なのだそうです。

日本酒が好きで、プライベートでもよく飲むという石ちゃん。全国の酒蔵をめぐる中で、新たな驚きにも出会ったそうです。

「酒を造っている人たちは『これが自分の酒だ!どうだ!』と、自らの酒を全面に主張する人ばかりだと思っていたんです。でも、違いました。みんな、料理との食べ合わせを考えていたり、地元との繋がりを大切にしていたり、米農家の人たちといっしょになって造っていたり、周囲との調和を大切にしていました。

そして、どの酒蔵にもストーリーがあり、こだわりがあります。まるで、酒に自分たちの心を入れて造っているように感じましたね。これらを知った後にその酒を飲むと、また味わいが変わることにも気づきました」

番組で紹介するのは、伝統を生かしながらもそれにこだわりすぎず、時代に合ったベストな酒造りを展開している酒蔵。日本酒文化を次の世代に繋いでいけるように、香味や造り方だけでなく、働き方を多様に変化させている蔵も増えてきているそう。ただ盲目的に伝統を引き継ぐのではなく、良いものだから後世に伝えていく価値がある、と考えている蔵が多いそうです。

「杜氏とは、ジェダイのようなものだと思っている。ライトセイバーの色は各蔵で違うような」と、杜氏を賞賛する石ちゃんからは、日本酒そのものだけでなく、造り手である蔵元や杜氏への惜しみない尊敬が伝わってきました。

今回撮影に同行した第12回の松本酒造は、4月14日(金)から放送開始。1話30分ほどで、過去に放映した回も好きな時に繰り返し見ることができます。奥深い日本酒の世界を、Amazonプライム・ビデオの『石ちゃんのSAKE旅』で覗いてみてはいかがでしょうか。

(取材・文/SAKETIMES編集部)

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