日本酒 × 美女〜私を飲みに連れてって♡〜(数馬酒造編)』でご紹介した『数馬酒造』と『竹葉 能登純米』について詳しくご紹介したいと思います。

1. 数馬酒造について

sake_kazuma_beauty_9(出典:数馬酒造HP

数馬酒造(かずましゅぞう)は石川県は能登の宇出津港(うしつこう)のほど近くに蔵を構えています。

sake_kazuma_beauty_5(出典:数馬酒造

仕込み水には数馬酒造の近くに位置する柳田村山中の湧水を使用しています。江戸時代より味噌・醤油の醸造を生業としていましたが、この仕込み水が酒造りに向いていたことから、1869年(明治2年)に酒造りを始めたそうです。ちなみに、現在でも能登という土地柄が育んだ発酵・醸造の技術を活かし、醤油づくりを行っています。(詳しくはこちら

sake_kazuma_beauty_2(出典:数馬酒造

今回の美女動画にも使用した「竹葉(ちくは)」が当蔵の主要銘柄です。この「竹葉(ちくは)」という名前の由来は、仕込み水に使っていた笹川の上流に生い茂る笹の葉にちなんだものだとか。また、古来から「竹葉」はお酒の別称として呼ばれていることも命名の由来でもありました。(お酒の別称として用いる場合は、「竹葉(ちくよう)」と読みます。)

sake_kazuma_beauty_4(出典:数馬酒造

「竹葉」という銘柄名からも、酒造りの歴史を感じれますよね。そのような歴史ある酒蔵の現在社長を務めるのは、5代目の数馬嘉一郎さん。今年28歳の若社長ですが、数馬酒造を盛り上げようと獅子奮迅の活躍です。

 

2. 竹葉 能登純米について

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◎竹葉 能登純米は世界で認められたお酒

今回、動画で使用したお酒は「竹葉 能登純米」

こちらのお酒、なんと世界で認められたお酒なんです。
スペインで毎年開催される、世界最高峰の食の祭典「マドリッドフュージョン」にて、今年2014年、日本を代表する日本酒として、出店をされています。そこで、「世界一のレストラン」に5年連続輝いた「エルブリ」のソムリエであるフレディ氏がお米の豊かな旨みと純粋な味わいを評価されました。
数馬酒造の他には旭酒造の「獺祭(だっさい)」宮坂醸造の「真澄(ますみ)」大七酒造の「大七(だいしち)」が出店しています。一緒に出店をしている銘柄も日本酒ファンにはたまらない日本酒ばかりですよね。他3蔵に比べると10分の1程の製造量の竹葉が選ばれたのはまさに快挙です。

 

◎竹葉 能登純米と相性の良い料理とは?

世界で認められている竹葉 能登純米ですが、どんな料理に合わせたら良いのでしょうか。

その土地のものにはその土地のものが合うという、酒を語る上での定説がそのまま当てはまる竹葉 能登純米は、宇出津港で獲れた魚介類と合わせることができたら、それはもう最高の組み合わせです。

しかし、そんな贅沢を味わえるのは、数馬酒造の地元の方々の特権と言えましょう。

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数馬酒造の地元に住んでいる方ではなくても、ぜひ合わせていただきたいのは脂ののった寒ぶり。動画の中でも、美女がぶりのお刺身と一緒に食べていますよね。
「旨味」がよく感じられる、味のしっかりしたお酒であるからこそ、冬がまさに旬である寒ぶりの脂を心地よく受け入れます。また、円い(まるい)酸味によって素材の味を引き立ててくれ、おいしく食べれること間違いなしの組み合わせなのです。

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味わいがしっかりしているのに、お魚と合わせても素材の味わいを活かせるの?と心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、そこがこのお酒のすごいところです。キレがあり、お酒だけが際立つ設計ではないのです。とても旨味がのっているお酒ではあるのですが、味わい自体はきれいで後に引くおいしさです。

 

3. 地域活性の取り組みにも熱心

数馬酒造は地域の取り組みにも熱心です。
『心和らぐ清酒(さけ)造り・心華やぐ会社(いえ)作り・心豊かな能登(まち)創り』という企業理念を掲げ、地域と連携した酒造りをされています。

◎地元の農業と連携

酒米(さかまい・日本酒作り専用の米)が、不足しているというニュースが日本酒業界を揺るがせていますが、数馬酒造の位置する能登でも酒米が手に入りにくいのが現状です。このような状況に対して、数馬酒造5代目の数馬嘉一郎さんは、高校の同級生が代表を務める株式会社ゆめうららと連携し「能登100%の酒造り」に取り組まれています。
竹葉 能登純米にも能登産100%の五百万石(ごひゃくまんごく)というお米が使用されています。地元のたくさんの想いがこのお酒の1本に込められているのですね。

sake_kazuma_beauty_3(出典:数馬酒造

 

◎地元の学生・他企業と連携

以前SAKETIMESでも紹介したN-projectという学生を中心とした活動にも積極的に取り組んでいます。

N-projectの記事はこちら>>
【学生が農業と日本酒、地域をつなぐ?】今、金沢の学生がアツイ!
【地域で活躍する学生たち】学生が米づくりから関わる日本酒の商品開発
学生日本酒プロジェクト第3弾!!~僕らが酒造りに関わる理由~
学生日本酒プロジェクト第4弾!!~学生たちは、酒造りを通し企業から学ぶ!~

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能登では、学生が米作りから関わる日本酒の商品開発を行っています。この活動には近年の能登地域の課題を解決するという思いが根底にあります。過疎化・地域の衰退や、酒造りや農業などの担い手不足、酒蔵の消滅、耕作放棄地の増加といった問題を抱えています。課題を解決していくため、学生や、上にもあげたゆめうらら、また、地元の他企業と連携して「若者が能登も農業も日本酒も盛り上げる!!」をコンセプトに勢力的に活動されています。

また、地域産業との連携に関しては数馬嘉一郎さんは『奥能登で酒を造ることは、農業を始め、いろいろな地元産業を連携させます。この結びつきを生み出し、大きく育むことこそ、数馬の蔵元が代々願ったことであり、受け継ぐべき情熱です。』と語っています。

酒造りを1つの酒蔵の事業としてではなく、地域全体の活動として捉えていることがよくわかりますね。

 

◎能登を他地域にも発信

その活動は能登でとどまりません。能登という地域を広めるために、東京などの飲食店と能登を直接つなげる「パイプ」としての役割も担っています。

社長自ら『奥能登の酒「竹葉」を造り、その旨さは人を和ませ、家庭や会社も繁栄し、延いては、能登の豊かな未来を創造する。』という大きな目標を掲げ、能登から世界中にその素晴らしさを広めているのです。地域全体を引っ張っていく、リーダーのような役割ですね。

その1本に込められたストーリーがしっかりしたものであるからこそ、お酒もさらにおいしく感じられます。

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