毎年ロンドンで開催される、国際的ワインコンテスト「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」。そのSAKE部門で2019年の栄えある賞を獲得した日本酒が勢ぞろいする「第9回 IWC2019受賞プレミアム日本酒試飲会」が、YUITO日本橋室町野村ビルにて10月19日(土)に開催されます。

2019年は1,500銘柄が出品し、計95銘柄が「ゴールドメダル」を獲得。さらに、各部門ごとのもっとも優れている1銘柄に「トロフィー(各部門最高賞)」が与えられ、その中から最高賞「チャンピオン・サケ」が選ばれました。

「IWC 2019」チャンピオン・サケの表彰式

「IWC 2019」チャンピオン・サケの表彰式

「第9回 IWC2019プレミアム日本酒試飲会」では、上位に入賞した23銘柄をすべて試飲することができます。

世界から高い評価を受けた日本酒が一堂に会するプレミアムな試飲会。SAKETIMES編集部も大いに注目しています。今回は、本イベントの魅力を掘り下げて紹介します。

トロフィー受賞酒が集まる試飲会

「IWC」のSAKE部門には、「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング酒」「古酒」の9部門があります。本イベントの大きな魅力は、各部門で受賞した幅広いラインナップの日本酒を飲み比べられるところです。

「第8回プレミアム日本酒試飲会」の様子

たとえば、純米大吟醸酒部門の「秀よし 純米大吟醸(鈴木酒造店/秋田県)」は、豊かな香りとふくよかな味わいが特徴的。スパークリング部門の「紀土 純米大吟醸 Sparkling(平和酒造/和歌山県)」は、瓶内二次発酵で発生させた繊細な泡が爽やかで、乾杯にぴったりな一本です。

一方、古酒部門で受賞した釜屋(埼玉県)が醸す「特別本醸造 釜屋 古酒」は、土蔵で25年間も寝かせた一品。スモーキーな香りに加え、カラメルのような風味が感じられる奥深い味わいです。さまざまな酒質の日本酒を飲み比べてみることで、新しい発見があるかもしれません。

「第8回プレミアム日本酒試飲会」の様子

最初はフレッシュ感のあるスパークリングで乾杯し、続いて、大吟醸酒の華やかな香りを楽しみ、米の旨味がふくらむ純米酒を味わう。そして最後に、深みのある古酒で締めくくるなど、コース仕立てのように飲み比べてみるのも楽しいですね。

おつまみが付いているのもうれしいところです。貝新の佃煮、神蔵のかまぼこ、山本海苔のおつまみ海苔など、いずれも日本を代表する日本橋室町の老舗店が提供しています。美味しいおつまみがあると、さらにお酒が進みますね。

受賞した23蔵の関係者も会場に!

試飲会のブースに並ぶのは、23蔵の受賞酒。蔵元をはじめとした関係者の方々がそれぞれのブースでお酒を提供するため、造り手に直接話を聞くことのできる絶好のチャンスです。

2019年のチャンピオン・サケを受賞した仙台伊澤家 勝山酒造(宮城県)は、伊達家御用達蔵として、320年以上も酒造りを続けています。地元はもちろん、海外でも評価され続けるその美味しさの秘密はどこにあるのでしょうか。

仙台伊澤家勝山酒造の外観

また、純米酒部門でトロフィーを獲得した宮﨑本店(三重県)は、居酒屋でよく見かける「キンミヤ焼酎」を製造している蔵としても有名です。吟醸酒部門で受賞した東北銘醸(山形県)では、すべての酒造りに伝統的な製法「生酛造り」を取り入れています。それぞれ、どんな思想・哲学をもって、酒造りを続けてきたのでしょうか。

個性豊かな酒蔵の方々との出会いによって、その日本酒をより深く知るきっかけになるかもしれません。気になるお酒があれば、その土地の風土や酒造りのこだわり、相性の良いおつまみなど......どんどん質問してみてください。日本酒の背景にあるストーリーを知ることで、もっと美味しく感じられるはずです。

日本酒を学べるセミナーも!

試飲会は2部制での開催。1部ではセミナー付きのチケットも限定発売。今年のチャンピオン・サケを受賞した仙台伊澤家 勝山酒造の蔵元・伊澤平藏さんをお招きして、トークショー形式で開催されます。

「新時代の日本酒」というテーマのもと、酒造りへのこだわりや海外展開も含めた今後の展望など、じっくりと話を伺うことができる貴重な機会です。

話を伺うのは、酒サムライコーディネーターであり、IWCのアンバサダーでもある平出淑恵さんと、SAKETIMES編集長の小池潤。海外から注目される新時代の日本酒をはじめ、さまざまな角度から今の日本酒業界についての理解を深めることができます。

日本酒の隅々まで味わえるチャンス

イベントの魅力はまだまだ他にも。会場には2019年のMiss SAKEである春田早重さんも登場。また、来場者プレゼントとして、チャンピオン・サケが抽選で当たるチャンスも。さらに、会場であるYUITOで使える優待券も当たります。

さらに、昨年に引き続いて、木本硝子離島キッチンのブース出展も決定しています。

会場となるYUITOは、野村不動産が運営する都市型商業施設。「本質を見極められる大人」をターゲットとして、ファッションやレストランを中心にプレミアムなサービスを提供する店舗が集まっています。「三越前」駅から徒歩1分(A9出口直結)という立地も魅力的ですね。

「第8回プレミアム日本酒試飲会」の様子

「第9回 IWC2019受賞プレミアム日本酒試飲会」では、世界から高い評価を受けたバラエティ豊かな日本酒や、造り手の方々との出会い、日本酒を学べるセミナーなど、さまざまな魅力が詰まっています。

海外でますます日本酒の注目度が高まるなか、日本酒の魅力を幅広く感じられるチャンスです。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

◎イベント概要

(文/橋村 望)

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