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学生日本酒プロジェクト第4弾!!~学生たちは、酒造りを通し企業から学ぶ!~

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こんにちは!SAKETIMES学生ライターの又木です!!
現在、石川県の能登半島を舞台に、N-projectという”学生が米づくりから関わる日本酒の商品開発”を行っています。
今回はvol.4ということでN-projectの活動に協力をいただいている連携企業について紹介します!

 

 

様々な企業が参加

前回第3弾ではプロジェクトに参加している各大学や、学生たちの想いについて紹介をしましたが、当然学生だけで日本酒を造ることはできません。酒蔵や農家の方、デザインや広報でサポートをしてくださる方、学生をサポートしてくださる方など、多くの方の協力をいただき学生主体の日本酒商品の開発を行っています。

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■日本酒 ~数馬酒造株式会社~

まず、日本酒に関しては石川県能登町の数馬酒造に協力をいただいています。
能登を代表する日本酒の銘柄「竹葉」を醸造する数馬酒造は、もともと江戸時代に味噌や醤油をつくっていたのですが、その仕込み水が酒造りに適しているということで、酒造りを始められたそうです。現在は「米を磨き、蔵を洗う。心を磨き、酒を醸す。」という地元への感謝と自らを鍛え磨く言葉を心に刻み、特に能登産の米、水、杜氏にこだわった酒造りを行われています。が、能登でも酒米が手に入りにくいのが現状です。
そんな時に、数馬酒造5代目の数馬嘉一郎社長の高校の同級生の株式会社ゆめうらら裏貴大社長が農業で起業をされ、連携し“能登100%の酒造り”に取り組まれています。
酒造りは人づくり、町づくりと考え、”心和らぐ清酒(さけ)造り・心華やぐ会社(いえ)作り・心豊かな能登(まち)創り”を信念に酒造りをされています。
また、スペインで開催される世界最高峰の食の学会「マドリッドフュージョン」にて、日本を代表する日本酒として選出された全国の4蔵の中にも選ばれています。

 

■酒米 ~株式会社ゆめうらら~

日本酒の原料である酒米に関しては、能登半島志賀町の株式会社ゆめうららの協力をいただいており、酒米の生産から仕込みまで、すべてを地元で行う「100%能登産」の日本酒づくりに取り組んでいます。
先ほど上述しましたように株式会社ゆめうららの裏貴大社長は数馬社長と高校時代の同級生です。大学卒業後、サラリーマンをしていた裏社長は地元志賀町の荒れ果てた休耕田を見て、”故郷の里山を農業を通し守っていこう”と決意され、平成24年3月に会社を設立し、有機農法によ る米作りを始められました。
株式会社ゆめうららでは環境水田特A地区に認定された水田で無農薬の酒米を栽培しており、環境に配慮した酒米づくりを進められています。なんと石川県の基準米にも選ばれています!
そんな裏社長が管理する田んぼにはカニやカエル、ドジョウなどいろんな生き物がいて、土に触れることや自然の恵みを受け、私たちの暮らしは存在しているという当たり前のことの大切さ、その尊さに改めて気づかされます。

先日、株式会社ゆめうららで栽培された五百万石で仕込んだ数馬酒造のお酒をいただいたのですが、とても深く、お米の味がここまで出るのかと日本酒の幅の広さに改めて驚かされました。そして、先ほど紹介した「マドリッドフュージョン」にて株式会社ゆめうららで栽培されたお米で仕込んだ純米酒を振る舞われるそうです!

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(左:数馬酒造数馬嘉一郎社長と、右:株式会社ゆめうらら裏貴大社長、
コンバインのN-projectのロゴがかっこいい!)

 

■ラベルデザインや、活動のサポート ~高桑美術印刷株式会社~

N-projectの商品デザインやプロモーション等のバックアップは、全国1200社の蔵元と直接取引の実績を持つ、日本酒ラベル印刷における国内最大規模の高桑美術印刷株式会社から支援をいただいています。
また高桑美術印刷株式会社が運営する日本酒応援ファンサイト「いいね!日本酒。」(いいね!数8,000を超える、Facebookページの中では国内最大級の日本酒関連サイト)を活用することで全国の日本酒ファンに向けて活動を発信していきます。

 

■学生サポート ~KAKUMA NO HIROBA~

学生たちの活動に関しては学生里山情報誌atetoteの発刊や学生インターンシップのプロデュースなど石川県内の学生と企業をつなぐプロジェクトを多数手掛けるKAKUMA NO HIROBAからサポートをいただいています。学生の発想や行動力を最大限活動に活かし、商品開発に向けて取り組んでいます。

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(N-project組織関係図)

 

企業と関わることで見えてくるもの

さて、ここからが今回私が一番お伝えしたかったことです。
私たち学生は普段は大学で授業を受け課題や論文執筆に取り組んだり、友人たちと遊んだり、サークルや部活、外部に出て活動を行ったりということが多いです。
もちろん私自身もそんな学生のうちの1人で、今回のプロジェクトで活動をするまで、”これから社会に出て働くということ”について不安をおぼえることがたくさんありました。
N-projectの活動を通し、僕が今、連携企業の社会人のみなさんに対して感じるものは、”とても楽しそうで、いい顔をされているなぁ”ということです。
それは、やはり”自分は何のために働くのか””誰と働くのか”といったことや”社会人として自分はどうありたいのか”を考えさせられることで、数馬社長や裏社長のように、地元能登のために、友人同士で酒造りに取り組むその姿勢が、同じく能登出身の私にとってとてもまぶしく、羨ましくもあります。
何より普段私たち学生には触れることのできない社会(酒造りや農業、経営者としての考え方、デザインや広報、組織運営などの手法、人とのつながり等)に触れることで、得るもの、気づくもの、もちろんいろんな失敗もありますし、社会人の方からご指摘を受けることもあります。そうした意味で、N-projectはただの学生と企業による日本酒の商品開発ではなく、日本酒を軸とした人材育成や、地域振興の側面も含んでいるといっても過言ではないと思います。

数馬酒造数馬嘉一郎社長は「N-projectの1人1人の学生のレベルが高いと思います!また、能登に対しての想いに共感してくれて、世代を超えてこのような取組みを一緒に出来る事が嬉しくもあり、頼もしくもあり、幸せな事です! 能登の未来は明るいね!」とおっしゃってくれました。
私たちメンバーもプロジェクトを通し、連携企業の方々や、地域、社会にお世話になってきた分、「若者が、能登も、農業も、日本酒も盛り上げる!」のコンセプト通り、それ以上に、私たちに出来ることから社会に返していけたらと考えています。

 

 

今後ともどうぞご声援の程、よろしくお願いいたします。

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(先日株式会社ゆめうらら様の協力を得て、数馬社長も駆けつけ、耕作放棄地の開墾をする田んぼの草刈りや水路掃除などの整備を行いました。来年度以降はここで酒米を栽培します。能登の未来は明るいですね!)

次回はN-projectで夏に行ったアンケートをもとに、若者たちの日本酒事情について執筆します。お楽しみに♪

私たちの情報はwebページとFacebookで発信しているので、どうぞご声援の程よろしくお願いいたします。
FB: https://www.facebook.com/Nprojectpage
WEB: http://n-project-web.jimdo.com/

 

以上です!
少しでも興味を持った方はシェアお願いします♪

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