日本酒は欧米でも注目を集めていますが、実はアジア各地でもかなり盛り上がっているのをご存知ですか?

香港と台湾で日本酒を扱う現地販売代理店のみなさんが、神奈川県海老名市にある泉橋酒造で田植え体験のために蔵訪問するとのことで、私も飛び入りで参加してきました。

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泉橋酒造は「酒造りは米作りから」の信念のもと、全量自社栽培・全量純米酒造りを行っている酒蔵です。

お米の旨味をたっぷり味わえる「いづみ橋」シリーズや、季節ごとに異なる表情が楽しめる「とんぼラベル」シリーズなど、全体的に酸がしっかりとしたタイプが得意で、食事に合わせてついつい盃が進んでしまうお酒です。

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6代目当主の橋場友一社長によると、海外展開を始めたのは2011年ごろから。現在は大小の取引先を合わせて世界10カ国に輸出されているのだとか。東京からも比較的近い蔵ので、外国からの見学依頼も最近増えているそうです。

田んぼで国際交流!田植えの感想は?

この日は、蔵元と香港・台湾での販売代理店の合同企画で、香港のワインスクールのみなさんと一緒に山田錦の田植えを行いました。

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参加者に感想を聞いてみたところ、香港で小売店の日本酒売り場を担当しているOliveさんは「私たち都会育ちの人間にとって、田植えというのは非日常的な作業です。何より、あの土の感触はものすごく独特。はっきり言って、あまり気持ちよいとは思えなかったけど、貴重な体験をさせてもらえてうれしい」という都会っ子らしい回答。

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彼女の同僚で、日本酒の仕入れを担当するFrankさんは「実際には機械で田植えするとしても、お米作りは想像以上に大変な作業だと実感しました。しかも、今日の田植えはまだ序の口で、ここからお酒が出来上がるまでの長い間、天候や風土、そして人の和がうまく噛み合わないとよい酒にはなりません」なんとも深いコメントです。

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現地ではどんな風にお酒を飲むのか、台湾で日本酒の販売をされているVinnieさんに尋ねてみると「台湾では和食はとても人気があって、日本料理店で日本酒を飲むのが定着しつつあります。日本料理はほかの料理と比べて高額なので、多少高くても日本酒がよく注文されるのです」とのクールな一言。高級フレンチに行ったらいいワインを頼みたくなるのと感覚が似ているような。食いしん坊の呑ん兵衛に国境はないということでしょうか。

蔵元直営レストラン「蔵元佳肴 いづみ橋」が7/7(木)にオープン

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田植えが終わって仲良く記念撮影をしたあと、橋場社長の粋な計らいで、オープン前の蔵元直営レストラン蔵元佳肴(くらもとかこう) いづみ橋で昼食をいただきながら日本酒を楽しむという好開心(広東語で超ハッピー、の意)な体験をさせてもらいました。

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橋場社長がわざわざ仙台から呼び寄せた根元シェフによる、海老名や相模湾の食材を使ったコース料理がメイン。料理に合わせたお酒のペアリングコースメニューもあるので、その絶妙なコンビネーションを早く味わってみたいですね。

「蔵元佳肴 いづみ橋」は、7/7(木)に新装開店、蔵見学とあわせて訪れたい要注目のスポットです。

泉橋酒造
住所: 神奈川県海老名市下今泉5-5-1
電話:046-231-1338
※蔵見学は要事前予約

蔵元佳肴 いづみ橋
住所:神奈川県海老名市扇町12-33 フィールズ三幸 1階
電話:046‐240-9703(要予約)
営業時間:
火~土曜 16:00~22:30(LO.20:00)
日曜・祝日 12:00~20:30(LO.18:00)
月曜定休

(文/沼田まどか)

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