こんにちは、SAKETIMES編集スタッフの清水麻代です。
今回、2月27日に開催された「【いい時間】 新春!日本酒×アイデアソンほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう」に参加してきました。

このイベントは、「ほろ酔い気分で”いい日本酒”を嗜みながら、お客さん同士で“日本酒を世界に売り込むためのアイデア”を考えよう!」というものです。上野にある「いいオフィス」で開催された様子をレポートします!

そもそもアイデアソンとは?

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アイデアソン(Ideathon)はアイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を組み合わせた造語で、特定のテーマに興味を持つ人が集まり、課題解決につながるアイデアを出し合い、それをまとめていくワークショップ形式のイベントです。
今回のゲストは「onetank project」代表三宅紘一郎さん、司会進行役は、「株式会社バーグハンバーグバーグ」Webディレクター・広報の徳谷柿次郎さん、「株式会社LIG」代表取締役の吉原ゴウさんのお2人、そしてアイデアソンのイノベーションファシリテーターとして矢吹博和さんが登壇されていました。

ゲストである三宅紘一郎さんは、広島県呉市にある株式会社三宅本店三宅清嗣社長のご親類にあたり、2014年5月から東京にてスタートした「onetank project」,「Naorai inc.」の代表でもあります。

会場の様子

9つあるテーブルには純米吟醸、純米大吟醸の2種類ずつの日本酒が置かれていて、各テーブルごとに別の銘柄の日本酒が置かれています。

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(※写真:右「千福 純米大吟醸 蔵」、左「純米吟醸 千の福」 ともに「株式会社三宅本店」より協賛)
今回は「新潟県妙高酒造株式会社」、「長野県黒澤酒造株式会社」、「三重県合名会社森喜酒造場」、「広島県株式会社三宅本店」の4つの酒蔵から日本酒をご協賛いただいたとのことで、酒造の方々も遠方からイベントに参加!!

 

日本酒セミナー

まずは、三宅さんプレゼンツの日本酒がさらに好きになれる日本酒セミナーの内容から!!

日本酒市場の現状

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日本の酒蔵の数は現在、大手酒造メーカーを除いて1260社ほどで、1983年の2800社と比較すると、3分の1に減少しています。その要因として、「酒蔵と消費者との距離」「若者の日本酒離れ」等があげられていました。

現在、日本酒消費者層のほとんどが50歳、60歳代の男性であり、20歳、30歳代の女性の日本酒消費者数が特に少ないとのことで、日本酒業界としては、その層の消費者獲得を狙っていきたいとのこと。

それには、酒蔵での仕込み体験や日本酒会など実際に酒蔵に足を運んで日本酒や酒蔵を五感で体験できるイベントや、女性でも手に取りやすい日本酒のパッケージづくりなど、若い層に日本酒に触れてもらえる機会をより増やしていくことが重要であるといえます。

日本酒の基礎知識 

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日本酒の精米方法から仕込み、日本酒の米の精米具合による呼称の違いの説明や日本酒の嗜み方、テイスティング方法など知っておきたい日本酒の知識をコンパクトに説明して下さいました。

三宅さんの主催する「Naorai inc.」による日本酒プロジェクトについて

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三宅さんは、日本酒業界の現在の状況に「楔(くさび)」をうち、日本酒の魅力を世界に伝えるために、企業×酒蔵で造る日本酒プロジェクト、海外向けブランド開発プロジェクト、SAKEコミュニティプロジェクトなど多角的なアプローチを試みています。

しっかりと日本酒の基礎知識と日本酒市場の現状、三宅さんが取り組んでいる多岐にわたるアイデアが散らばった日本酒プロジェクトを理解したところで、お次は日本酒×アイデアソン!!“日本酒を世界に売り込むためのアイデア”を考えていきます。

日本酒×アイデアソン

1. ペアでアイデア出し
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会場で内側と外側の二重の輪に分かれて二人一組になり、アイデアを出し合っていきます。ペアでまず4分間話し合い、外側にいる人だけ横にずれ、ペアを変えます。これを5セット行い、アイデアとアイデアの交配を行います。

自分自身では想像もできなかった方向にアイデアが展開することもあり、興味深い新感覚の体験でした。

2.  アイデアスケッチ

アイデアスケッチは、ペアで出し合い、交配させたアイデアを今度は自分自身のなかで膨らませて独自のアイデアを練り上げていく段階です。みなさん、真剣な表情でペンを走らせていました。

3. アイデア選定・投票

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先ほど練り上げた参加者それぞれのアイデアの中で良いと思ったものに今度は☆をつけて投票していきます。
どのアイデアも面白いものばかりで、実現後を想像するとワクワクしてしまいました。

4. キングオブ日本酒×アイデアソン決定!!! 

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第1位に輝いたのは、「日本酒版オクトーバーフェスト・なんでもありの日本酒フェス」というアイデアを立案されたナベタさん。今回協賛している酒蔵のひとつである「合名会社森喜酒蔵場」さんより記念品の贈呈です。

5. 酒造大賞発表!!!  

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協賛酒造それぞれの大賞も決定!!受賞者にはそれぞれの酒造の日本酒が記念品として贈呈されました。
写真は、三宅本店さんからの「レモン酒」進呈の様子。なんともうらやましいかぎりです!!

まってました!懇親会 !!!

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日本酒×アイデアソン中はお酒を控えるように言われていた参加者のみなさん、懇親会の合図とともにここぞとばかりにいろんなテーブルへ散り散りになっていきました。

なぜなら・・・前述のとおり、

テーブルごとに置いてあるお酒が違うから!!!

さすが日本酒好きのみなさんですね。いろんな種類の日本酒をしっかりと堪能されていました。

会場は和気あいあいとしていて、アイデアソンの熱が冷めやらず日本酒の未来について熱弁される方や、なかなかお会いできない酒蔵の方々との交流を深める方、日本酒好き同士で好みの日本酒の味について語り合う方々など、みなさん思い思いの時間を過ごされたようです。

 

日本酒好きなみなさんがそれぞれの想像力とストーリーを持って、日本酒の未来を考え、そのアイデアを広げていくという【いい場所】で、ほろ酔い気分の【いい時間】 を過ごすことが出来ました。

日本酒のこれからがさらに楽しみになる気持ちのいいイベントでした。

 

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