ライターのドリンクスタイリスト齋藤です。
私は基本的に「マリアージュ(相性)」という観点からコラムを書かせていただいています。
その中でも料理との相性というのは一番重要です。
しかし今回は「シチュエーション」という部分にフォーカスして考えてみたいと思います。
さて、もうすぐやってくる季節の行事といえば「節分」
です。
節分と聞いて思い立つのはまずは豆まき。
「鬼は〜外!福は〜内!!」のかけ声で豆を投げ、歳の数だけ豆を頬張ってた小さい頃を思い出します。
そしてもう一つが恵方巻です。
その年の縁起がよいとされる方角を向いて太巻を丸かじりする習慣ですね。
関西方面が発祥といわれています。
ちなみに今年の方角は「西南西やや西」だそうです。
ここ10年くらいで随分広まったような気がします。
今はコンビニやスーパーでも置かれていますね。
松坂牛のステーキ入りや鰯丸ごとが入ったものなど、さまざまなタイプが販売されているのも流行りを物語っている気がします。
そんな恵方巻は黙々と黙って食べきるというのが普通みたいです。
しかし個人的にはせっかく日本の季節行事を楽しむのなら、ここは日本酒の出番でしょう(笑)
私はこれを飲みながら食べてもらいたいです。
岩手県にある菊の司酒造株式会社の「七福神」シリーズ。
なぜこれなのか。
それは恵方巻の具材がキーポイントになっています。
七福神にあやかって7種類の具材が使われています。
「え?それだけ?」
と思われる方も多いかもしれません。
しかし初心者の方にとってはすごく大事な発想かと思います。
「日本酒で何を選んでいいか分からない。」
「いつもと違うものを飲んでみたい。」
そういった時は、テーマやシチュエーションといった「イメージ」や「ニュアンス」を考えてみる。
何か理由付けをして選んだものは気分的にも楽しく飲めたりします。
恵方巻には福を巻き込むから巻き寿司、縁を切らないように包丁を入れないなど、日本らしい考え方がつまった文化の一つだと思います。
是非ちょっとしたアイディアで楽しんでみてくださいね。
日本酒の魅力を、すべての人へ - SAKETIMES