2月と言えば、節分ですね。豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりする人も多いと思いますが、「恵方呑み」という楽しみ方があるのを知っていますか?
今回は「恵方呑み」について、紹介いたします。
恵方巻きを食べるようにお酒を呑む
「恵方呑み」とは、節分の日に恵方を向いて日本酒を呑むこと。考え方は、恵方巻きと同じです。縁起の良い恵方に向かって日本酒を呑むことで、新たな季節の福を呼びこみ、願いを叶えようという意味が込められています。
節分は、日本酒の新酒が出そろう時期でもありますね。栃木県では、県内に拠点を置く酒造会社・酒類卸・小売店などと県が協力して、栃木県の地酒消費拡大につなげようと、2016年から恵方呑みのキャンペーンを続けてきたのだそう。
そもそも、陰陽道(おんようどう)では、福徳を司る神「歳徳神(としとくじん)」がその居場所を毎年変えると言われ、この神がいる方角を「恵方」と呼んでいます。2019年の方角は東北東です。
では、実際どのように行うのでしょうか。
やり方は簡単です。お気に入りの日本酒と酒器を用意するだけで、どんな場所でも行うことができますよ。
恵方を向いて、願いごとを思い浮かべながらお酒をいただく。以上です。
こんなふうに、みんなで一斉に恵方呑みをするのも楽しいですね。
節句ごとに親しまれてきた日本酒
旧暦における年の変わり目「節分」は、旧年の厄を払い、新たな年に幸福がもたらされることを願って、古くから豆まきなどの行事が行われてきました。
また日本には、お正月の「お屠蘇(とそ)」や、ひな祭りの「桃酒」など、節句ごとにお酒を呑む風習があります。こうしたお祝いごとと密接な関係があるのは、日本酒の大きな特徴と言えるでしょう。
SNSで参加する「恵方呑み」イベント
2月3日の「節分の日」には、「#ehonomi」「#恵方呑み」というハッシュタグを付けて、Facebook・Instagram・Twitterに恵方呑みの様子を投稿するだけという、だれでも参加できるイベントが開催されるそうです。
大人の節分「恵方呑み」。家族や友人といっしょに、ぜひ福を呼び込んでみてはいかがでしょうか。