醸造ミスから生まれた特別な日本酒！千葉県・飯沼本家「甲子酒々井の諸事情」が、12月中旬に発売

株式会社飯沼本家（千葉県印旛郡）は、醸造途中のトラブルから生まれた特別な日本酒「甲子酒々井の諸事情（きのえねしすいのしょじじょう）」を、2025年12月中旬に発売します。

今回だけしか味わえない緊急発売商品

飯沼本家が1年に1日だけの限定酒として発売する「酒々井の夜明け」。このお酒は、毎年の初搾りの日、上槽（搾り）から24時間以内に瓶詰めを行い、夜通しの作業を経て出荷される純米大吟醸酒です。

2025年の「酒々井の夜明け」は、発売日の11月7日(金)に合わせて仕込み作業が進められていました。しかし、その途中でトラブルが発生。普通酒を仕込んでいる隣のタンクに投入するはずだった精米歩合70％の四段用の蒸米と醸造アルコールを、「酒々井の夜明け」のタンクに誤って投入してしまったのです。

「酒々井の諸事情」は、そんな醸造ミスが起きてしまったもろみを、杜氏が試行錯誤を重ねて生まれ変わらせることで誕生した、今回だけの緊急発売商品です。

濃度の高いアルコールを投入したことで、酵母が死滅して発酵が止まってしまう恐れがありましたが、もろみの状態を見ながら水を加え、アルコールを抑えて酵母にストレスを与えないように管理した結果、最悪の事態を回避。23日目・アルコール分15％の時点で上槽することができました。

酸が少なく、ただ甘いだけでハリのない味わいになってしまうところを、白麹で造った麹米を投入し、酸味を足すことで香味を調整。最終的に、自信を持って出荷できる、甘めでありながらも白麹由来のクエン酸がアクセントになったお酒ができあがりました。

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