10月10日、埼玉県川口市・ふじの市商店街にて「第2回 埼玉地酒街めぐり」が開催されました。商店街の各店先に試飲スペースがおかれ、参加者が各店で購入したお惣菜やおつまみと埼玉の地酒をいっしょに楽しめるこのイベント。

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今回参加した埼玉県の酒蔵は「小山本家酒造」「滝澤酒造」「五十嵐酒造」「内木酒造」「晴雲酒造」「釜屋」「丸山酒造」「文楽」「松岡醸造」「麻原酒造」の全10蔵です。

日本酒を片手に商店街を飲み歩き

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参加者はお惣菜やおつまみを片手にお酒を楽しみながら、蔵元から銘柄の特徴や酒造りへの想いを直接伺うことができます。

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中には、蔵元といっしょに酵母の種類や仕込み水の水源についての話で盛り上がっている参加者もいらっしゃいました。

創業1748年の歴史ある蔵元・釜屋

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蔵は、埼玉県加須市。造っているお酒は淡麗で飲みやすいものが中心です。今回は、ワイン酵母仕込みの日本酒「ARROZ」やシャンパンのような純米酒「ゆきあわ」など、女性に人気があるお酒が並びました。

受賞歴も豊富な実力派!松岡醸造

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埼玉県小川町にある松岡醸造は、全国新酒鑑評会にて8年連続で金賞を受賞した実力派の蔵元。代表銘柄「帝松」は柔らかな口当たりと芳醇な香りが特徴のお酒でした。

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30歳の若いイケメン専務が接客してくださいました。

きっかけは、埼玉県の地酒を広めたいという熱い想い

本イベントの主催者は株式会社アライ。元々は味噌屋として創業し、現在は川口市を中心にお酒の卸や飲食店の運営、市内の活性化事業などを行っている会社です。

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株式会社アライの営業部長である中北さんにイベント開催の経緯をお聞きしました。

「今回のイベントは2回目。第1回は、埼玉県が行う観光PR事業の一環で、県の関係者や商工会議所の青年部とともに『地酒と街巡り』というテーマで企画しました。埼玉の地酒に親しみがない県民・市民も多い中、『埼玉の日本酒はメジャーとは言いがたいが、本当はおいしいことを多くの人に知ってほしい』という思いからのスタートでした」

念入りな準備の結果、商店街や参加者から予想以上の高評価を得ることができたそうです。

「人口の多い県南部で『川口ジャズフェスティバル』と同時開催としたため、多くの県民・市民、特に若い方々に商店街の雰囲気を味わいながら埼玉の日本酒を楽しんでいただくことができました」

今回はその評価を受け、第1回よりも実施エリアを拡大して第2回を開催。参加酒蔵の数を増やし、バージョンアップしていました。

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すべて蔵元やスタッフの方が、埼玉県の地酒を広めたいという熱い気持ちを持っていたことが、印象的でした。

埼玉県は、他県に比べて日本酒のブランド力が弱いと言われています。しかし、埼玉県の清酒出荷量は全国で4位というデータも! 実際に埼玉の地酒を飲んでみると、どれもおいしいお酒ばかりです。また、蔵元からお話を聞くと、その人柄や仕事ぶりに魅せられて、そのお酒への愛着が湧いてきます。そんな温かい想いを多くの人に届けているイベントでした。

(文/ミトモナオ)