みなさんこんにちは。
「お手本になる、日本酒生活」というテーマで執筆しておりますSAKE_SHINです。
本日は、日本酒を新しい角度からデザインする取り組み「酒造銘柄ノート」をご紹介いたします。
飲料としての日本酒だけでなく、アートとして、個性として、日本酒の持つ価値をデザインする。そんな商品を企画販売する株式会社もてなすの阿藤社長にお話を伺いました。
手づくりで作られる酒造銘柄ノート
酒造銘柄ノートとは、商品の企画その名の通り、日本酒のラベルと再生段ボールを使用した、酒蔵の想いを身近に感じられるnotebookです。
株式会社もてなすさんがデザイン・企画・販売を行い、「紙工房 堂地堂」さんとともに、一つ一つ手作りで製作しています。
日本酒と同じように、銘柄に合わせて一つ一つ心を込めて作られるノートは、各蔵元の空気を感じられるファンにはたまらない一品。
現在は全国約30蔵、75銘柄を販売されておりますが、少量生産の手仕事のため、売り切れ必至の人気の商品です。
デザインの力で生まれる日本酒の新しい価値
「日本酒のラベルを初めて見たときに、カッコいいなと思った」
「このラベルを使ってデザインして伝えていけないかな?」
それが酒造銘柄ノートを製作するきっかけだったそうです。
つまり、もともとお酒は好きだったものの、日本酒はそんなに詳しくない、日本酒が好きでこの商品を作ろうと思ったわけではないということ。
言い換えれば日本酒の新たな価値を、「デザイン」という点で見出した、ということ。
そしてそんな切り口を具現化したのがこの酒造銘柄ノートということです。
紙工房 堂地堂さんの製作で、はじめて販売されたのが、「すみだ日本の技と酒まつり2013」。
結果蔵元のファンはもとより、日本酒を初めて楽しむ方にも、大人気となりました。
阿藤さんいわく
「全国各地の小さな蔵元では限られた資源しか持っていない場合も多い。特に家族経営とかそういうところでは日本酒造りだけで1年のほとんどの時間を費やし、効果的なPRや宣伝、蔵元を知ってもらう施策を打つまで手が回らない現状もあるのです。」
各蔵元が力を入れて製作する銘柄ラベルは生産者の「顔」そのもの。
それを「飲むこと以外」でも表現し、日本酒を、自社の商品を世の中に知っていただく。
限られた有効な資源を、視点を変えた切り口とデザインの力で増幅させ、今までに無い価値を生み出す。
今後の日本酒業界の発展につながる新しい取り組みのひとつです。
想いが詰まった酒造銘柄ノートが紡ぎだすストーリー
今回の酒造銘柄ノートは、既存ファンの方々へのグッズとしてすでに人気がありますが、実は、まだあまり日本酒を知らない方々への入り口になってほしいという想いも込められています。
阿藤さんは
「若い世代の方々が日本酒を知るきっかけはいろいろとあっていい」
「その切り口となるのがデザイン力」だとおっしゃっています。
「別の角度から日本酒にスポットを当てることで、今まで気づかなかった魅力が引き出され、そこに反応する人々が生まれてくる。それが結果的に日本酒を知ってもらうきっかけになればと思っています。」
今後は、酒造銘柄ノート以外にもさまざまな企画・商品の開発を行っていきたいとのこと。
しかし、一貫しておっしゃっていたのが「ストーリーとコンセプトのある商品企画」。
もちろんビジネスでありますが、利益のみを追求することで厚みに欠ける商品にはしたくない。
そんな想いが詰まった酒造銘柄ノートが紡ぎだすストーリーがウェブサイトで掲載されております。
飲む以外の日本酒の楽しみ方
今回は「飲料としての日本酒」以外の部分にスポットを当てて取材させていただきました。
日本酒は嗜好品。モチロンおいしい食と日本酒は最高の楽しみ方の一つではありますが、日本酒業界には他にも知られるべき沢山の魅力が詰まっています。
このような取り組みを記事で紹介することでたくさんの人たちに日本酒の存在が知られ、日本酒業界がさらに盛り上がっていくお手伝いと、みなさんの大切な日常を彩るきっかけにできればと思っています。
◎ 株式会社もてなす(motenas inc.)
〒150-0041 東京都渋谷区神南 1-20-7-6F Dots内
メールアドレス:info@motenas.co.jp
電話番号:03-4530-9588
ウェブサイト:http://motenas.co.jp
代表取締役:阿藤大介
酒造銘柄ノート公式HP・ネットショップ
[WEBサイト]http://shuzoumeigara.jp/
[ECサイト]http://anvsmn.thebase.in/
商品詳細
◇酒造銘柄ラベルノート
日本酒ラベルと再生段ボールを使った手作りのノート
各900円
◇取り扱い蔵元
全国約30蔵 75銘柄
◇イベント出店、製作依頼のお問合せに関して
「酒造銘柄ノート」は、現在ECサイトと、イベント出店のみでの販売となっております。
出店させて頂ける日本酒イベント、また記事を読んでノートを製作したいという蔵元さまも随時募集しております。お気軽にお問い合わせください。
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