【要チェック】日本酒+コンビニおつまみ!
2016年度版(セブンイレブン編)はこちらです! 

こんにちは、SAKETIMES編集部、酒匠の山口奈緒子です。

日本の寒い季節の風物詩といえば、そう「コンビニおでん」
コンビニに行くと、たっぷりのお出汁に浸かったおでんの具に誘われ、思わず注文をしてしまうという日もしばしばあります。家で食べるおでんとは、ひと味違ったコンビニおでん特有の味わいがクセになります。

また、おでんといったら、合わせるお酒は「日本酒」ですよね。おでんのお出汁の味わいと絡み合い、それぞれに相乗効果が働いてとてもおいしく食べられます。

今回は最強の組み合わせである「おでん × 日本酒」を手軽に楽しみたい、ということで、コンビニおでんにコンビニで買える日本酒を合わせてみました。
ぜひ「おでんを食べたい」そんな日の晩酌の参考にしてみてくださいね。

早速、コンビニに行ってきた

私も、早く日本酒が飲みたいおでんが食べたいので、早速コンビニにいってきました。今回は、セブン・イレブンで用意してみました。

おでんの具は人気の高いこちらの具材を用意
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・大根
・しらたき
・もちきんちゃく
・こんにゃく
・たまご

いずれも”はずさない具”ですよね。

そして、用意した日本酒はこちらの2点
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・大関 ワンカップ(以下、「大関」と記載)
・ふなぐち 菊水 一番しぼり(以下、「菊水」と記載)

コンビニでは定番とも言える、全く異なる日本酒を2つ用意しました。
大関は、優しい口当たりに、お米の旨味がじんわりと広がるような味わいです。そして、菊水は華やかな香りが広がり、生原酒なのでインパクトの強い味わいになっております。(ちなみに、菊水は今年の新米使用したものだそうで、これもこの時期ならではのお酒ですね。)

また、最近はありがたいことに、おでんを注文すると付属の薬味もいくつか用意されています。今回おでんを買いに行ったセブンでは「からし」の他に「ゆずこしょう」「みそたれ」を付けてもらえるようでしたので、3つともいただいたきました。

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さて、おでんの具5種 × 薬味3種 × 日本酒2種という40通り(薬味無しで食べた場合も含めて)にも及ぶ、おでんと日本酒の組み合わせに挑戦してみたいと思います。はじめに言っておきますが、私は「仕事でおでんと日本酒を楽しめる、最高!」なんて邪念、これっぽっちもないですからね、、、!

 

はじめはノーマルおでん

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まずはじめは、薬味なしのノーマルおでんで食べてみようと思います。

お出汁ひたひたの大根を一口
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そしてワンカップ大関もゴクリ

う・・・

旨いッッッ!!

なんなのこの旨さ。旨すぎて状況が把握できなかったので、もう一度大根と大関を試してみます。

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こりゃ旨い!!!
何度口にしても変わらないおいしさです。

お出汁の味わいと大関のお米の旨味がよく融け合います。特に大関はそのまま飲むよりおでんと一緒に飲んだほうが、より旨味が強調されて、おいしく感じられます。

大根だけではなく、しらたき、もちきんちゃく、こんにゃく、たまご・・・どれと食べても、本当によく合います。

一方、菊水とおでんの相性ですが、菊水の味わいが強いので、ちょっとお酒が勝ってしまうような印象。おいしいのですが、大関とおでんの抜群の相性に比べるとちょっと物足りなさを感じてしまいますね。

ということで、
ノーマルおでんと日本酒を楽しみたいなら「大関 ワンカップ」がおすすめ!

 

おでんの定番薬味といったら「からし」

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次に、先ほどのおでんに「からし」を付けて食べてみましょう。

からしを付けて全ての具を食べてみましたが、、、
ここで気づいたことが。

ノーマルおでんと全然違う!

そりゃからしをつけて食べたら、おでんの味わいが変化することは知っています。ではなにが全然違うのかというと、それは「日本酒との相性」です。
鼻にからしの特徴は、舌にピリリとした辛味が感じられ、鼻にそして口中全体にからしの風味がツーンと香ることです。

この味わいが先ほどのノーマルおでんとはまったく違う日本酒との相性を楽しめました。
日本酒は「菊水」が好相性。

からし独特の香りやツーンとする辛さと、菊水の生原酒ならではの華やかな香りと良く合います。私自身、あまり得意ではないのですが、菊水と一緒に合わせてみると、すすんでからしを付けたおでんを食べたくなるほどのおいしさでした。

逆に、ノーマルおでんとの相性が良かった大関ですが、からしの味わいが強く、先ほどのような一体感があまりないように思えました。

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おでんにからしを付けて食べたいあなたには「ふなぐち 菊水 一番しぼり」がおすすめ!

 

味噌の甘味がおいしい「みそたれ」

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私の地元ではおでんに「みそたれ」はあまり馴染みがなかったので、恐る恐る食べてみましたが、

おでんとみそって、、、
合うんですね!

みそたれの濃い甘さがさらにお出汁の旨味を引き立てて、おでんの味わいのボリュームが増長しました。おでん × みそたれ× 日本酒の相性よりも先に、おでんとみそたれの相性にびっくりしてしまいました。

さて、そんなことより、私は日本酒との相性をみなさんにお届けしなければなりません。
このみそたれをつけると、今度はまた「大関」との相性が良くなります。

菊水でも十分においしかったのですが、より、みそたれの甘味・旨味を引き出し、お酒と調和したと思ったのは大関でした。

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おでんにみそたれを付けて食べたいあなたには「大関 ワンカップ」がおすすめ!

 

おでんにも◎な万能薬味「ゆずこしょう」

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そして、さいごの調味料は「ゆずこしょう」
ゆずこしょうは、最近ではさまざまな料理の薬味として目にする機会も増えてきたとは思っていましたが、おでんに付けるのは初挑戦です。

早速、もちきんちゃくに付けて食べてみたいと思います。

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おいしいです。
また、他の具とも合わせてみましたが、おでんとゆずこしょう、合いますね。
すかさず、日本酒を飲んでみたいと思います。
まずは菊水から。

あの・・・おいしいんですけど。

重要なことなのでもう一度お伝えしますが、

おでん × ゆずこしょう × 菊水、とてもおいしいです。

ゆずの香りと菊水の華やかな香りが口の中でとてもよく広がります。また、意外とゆずこしょうって味が濃いので、その味の濃さも、ガツンとした菊水に負けないアクセントとしてぴったりです。

優しい味わいの大関には少しゆずこしょうのアクセントが強すぎるためか、あまりおすすめはできませんね。

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おでんにゆずこしょうを付けてたべたいあなたには「ふなぐち 菊水 一番しぼり」がおすすめ!

 

おでん × 薬味× 日本酒、BEST3発表!

第3位 「しらたき」×「菊水」×「からし」

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しらたきそのままですと、菊水が強すぎて、良い相性とは言えないのですが、からしを付けると全く別の味わいに。ポイントはからしを多めに付けて食べることです。
しらたきの食感と素朴な味わい、そこにからしを加えることで単調になりがちなおでんにちょっとした刺激が加わります。またそんなからしの刺激が菊水とマッチしておいしく感じられます。個人的にからしがあまり得意ではないのに、もっと食べたいと思えたので第3位にランクインです。

 

第2位 「もちきんちゃく」×「菊水」×「ゆずこしょう」

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上にも書きましたが、菊水とゆずこしょうの相性は抜群。また、菊水・ゆずこしょう共に味わいのインパクトが強いので、おでんの具もガッツリとしたものが特に良いです。
お出汁を吸ってひたひたになった油揚げと、中から出てくるとろとろのおもちが、ゆずこしょうの強い塩辛さを包み込みます。そしてゆずの香りがほのかに広がったところで、菊水を流し込むと、具・お酒・薬味がまさに三位一体となりおいしさが広がります。ちょっと意外な組み合わせということもあり、堂々の第2位です!

 

第1位 「だいこん」×「大関」×「薬味なし」

 

やっぱり、オーソドックスな薬味なしの大根に、優しい口当たりで大根の旨味を引き立てるこの組み合わせが一番でした。
他の組み合わせを試して「おいしいな」と思った一方で、おでん本来の味を楽しめるこの組み合わせの良さに気付きました。奇をてらうことなく、純粋におでんsake_convenience_oden_16とお酒を楽しめたように思います。
ぜひこの組み合わせで食べるときは、大根を食べながら多めにお出汁も口に含んでください。おでんの決め手はこのお出汁だと思いますが、お出汁のおいしさを十分に活かしてくれるこの味に、幸福感を感じること間違いなしです。

 

さいごに

おでんと日本酒、連想するに容易い組み合わせかもしれません。でも、本当はとっても奥深いのです。
合わせ方によっては「こっちのほうがおいしい」や「これとこれを合わせるとこんなに味わいが変化する」など、さまざまな発見があるはずです。

また、これはコンビニおでんならではかもしれませんが、1度に数種類の薬味と一緒に楽しむことができることも1つのメリットです。自宅ではいろいろな調味料をちょっとだけ用意するのって面倒だったりします。
気軽におでんと日本酒を楽しみたい方は、コンビニのおでんが最適かもしれませんね!

※実はこのおでんと日本酒の組み合わせ、おいしすぎて完食してしまいました。お腹も膨れて大満足です!

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