こんにちは、SAKETIMESライターの佐藤Gです。春の息吹を感じる今日このごろ。桜が咲き、そこかしこに新緑が芽生え…目にも鮮やかないい季節になってきましたね。
街の彩が豊かになるにつれ、私たちの食卓にも色が溢れだします。春は目にもお腹にも嬉しい季節! 至る所に様々な‘旬’が出回ります。旬とは、その食材が最も新鮮でおいしく食べられる時期のこと。
市場にもよく出回るため値段も安価になりやすく、私たち消費者の懐事情にも嬉しい期間なのですよ。よく、1か月を「上旬」「中旬」「下旬」と分けて表現したりしますよね? そう、旬の目安は10日間。
とっても短い期間だから故に、出会いを待ち望み、楽しみたいものですよね!
さあ、そんな旬な食材と旬なお酒をいただき、春を満喫しましょう~。
春の食材といえば…
土の中からノコノコ顔を出す、筍!
焼き物、天ぷら、ご飯物と味わい方もいろいろですが、今回ご紹介したいのは「若竹煮」です。
筍の時期にちょうど新ものが出るワカメを取り合わせたこのお料理は、‘春先の出会いもの’との意味もあります。とても縁起がいい1品なんですよ。
お次は山菜!!
フキノトウやコゴミ、ゼンマイ、総じてほろ苦いものばかりで、子供の頃は倦厭していた方も多いのでは?
そんな春の山の幸は、天ぷらでいただきましょう。
さっと振りかけたお塩が、山菜特有の苦みの中に甘さを感じさせてくれます。
また、「セリのおひたし」もおススメです。
春の七草に挙げられていることから、1月が旬だと思われがちですが、3月過ぎまで初春の若菜として重宝される食材です。
シャキシャキとした歯ごたえも楽しいですよね。
ただいま紹介したような、ほろ苦いお料理を旨さに変えさせてくれる、春のお酒がこちら!
長野県の‘豊香 春純米かすみ無濾過生貯蔵酒’です。
キレの良い酸味と、それに負けないしっかりとした米本来の旨みを感じます。
香りが高く、清涼感あふれる風味をもつお料理と日本酒を合わせることで、双方の爽やかさをより一層楽しめますよ。
山の幸を堪能した後は、海の幸!
北陸新幹線開通で大注目の日本海の旬ホタルイカ!
同じく春の食材、菜の花とあわせて、「ホタルイカと菜の花の酢味噌和え」でいただきましょう。
さっと茹で上がったピンク色のホタルイカと、緑鮮やかな菜の花は、眼にも鮮やかな1品です。
お酒はこちらをセレクト。
三重県の‘瀧自慢 PROUD~春の目覚め~槽口直汲 純米生原酒’です。
槽口より滴り落ちた純米原酒を出来立てそのまま瓶に詰めた日本酒で、口に含んだ途端にじゅわっとした旨みと、メロンのようなフルーティーさが味わえます。
お料理とのマッチングも素晴らしい!
春の新酒ではありませんが、もうひとつのおススメが、言わずと知れた山口県の‘獺祭 純米大吟醸50’。
口当たりはややまったりと甘く、さらに口に含むとイチゴのような、なんとも言えない甘い香りが広がります。
…日本酒飲めてよかった、と思える瞬間が体験できますよ(笑)。
締めの1品は、「蛤のお吸い物」にしましょうか。
蛤の対になった2枚の貝殻は、本来の組み合わせ以外は合わないため、夫婦和合の象徴ともいわれる縁起物なんですよ。もちろん味も絶品! 潮の風味が身も心もほっとさせてくれます。
ここまでご紹介したお料理は、ご家庭でも用意しやすいものばかり。
いろいろな食材とお酒を合わせて手軽に春を楽しんでみては?
そんな手間暇掛けていられない、という方は、パートナーを口説いて外へ出掛けてみましょう!パートナーが、という方は…新たな“出会い”を求めて、街へ繰り出してみましょう!!
ね、春はもうすぐそこですよ。
【関連】 旬の日本酒を楽しもう
【関連】 桜と一緒に味わいたい!4月のオススメ日本酒イベント
日本酒の魅力を、すべての人へ – SAKETIMES