寒い季節こそ美味しく、家庭で楽しめる冬の定番メニューと言えばおでん。あつあつを肴に味わう酒はたまりませんね。好みのおでんダネをそろえてたっぷり楽しみたいものです。

好みのタネであつあつを楽しむ

おでんの写真

おでんは地域によってタネや味つけが様々。これが日本中で親しまれる理由かもしれません。今回は自分の好きなタネを盛り込んでみました。

【作り方】
好きなものを煮るだけ。以下のポイントをおさえると、より美味しくいただけます。

  • 大根は事前にゆでておく
  • 油揚げとがんもは、熱湯をかけて油抜きする
  • 具材を15分ほど煮たら、火を止めて3~4時間置くと味がしみる
  • 餅の入った巾着は、食べるときに加えて温める
  • 具材が煮えるとつゆが甘くなるので、味見をして調整する
  • 小さなタネは串に刺しておけば、行方不明になりません

【おでんつゆ】
以下の比率で、使う鍋に見合う量を用意しましょう。味つけは好みで調味料を加減してください。

  • だし汁......2リットル
  • 醤油......大さじ4
  • みりん......大さじ2
  • 塩......小さじ1/2

味わいの多彩なおでんを、濃醇な酸味の「花巴」と

さあ、おでんが煮あがりました。時間をかけたぶん、酒の抜栓にも気合いが入ります。

おでんは野菜や練り物が混在する料理。どんな酒が合うか悩んでしまいますが、それだけに、おでんダネそれぞれとの相性が楽しめるというもの。今回は出汁の旨味と、ちくわやかまぼこなどの練り物の風味に、酸味が華やかな酒を添わせようと考えました。

花巴とおでんの写真

「花巴 水酛純米 火入れ酒」(美吉野醸造/奈良県)

室町時代の僧侶が編み出した、生米を水に漬けて乳酸菌を生み出す製法を基にした一本です。上立ち香は、まったりと甘酸っぱい濃厚さがあります。含んでみれば、ややとろりとした口当たりとともに、濃醇な酸味に満たされました。何ともインパクトのある呑み応え。酸味に追随するように甘味や旨味が冴え、絶妙なバランスを構築しているからでしょう。

おでんの写真

おでんといっしょに味わうと、酒の酸味と旨味がいっそう濃厚に感じられます。出汁の風味とよくなじみ、特に練り物の旨味をよく引き立てるので、箸も進みます。この両者、お互いに美味しさを高め合い、実に良縁です。

花巴の写真

それにしても、何という持ち味の強さでしょう。呑み続けてもフレッシュ感を損なうことなく美味しさを持続しています。これほど印象深い酒には、なかなか出会えません。

おでん燗も楽しめる!

卓上コンロでおでん鍋を熱しながら食べるときは、燗にも遊び心を。おでんは燗床としても適温です。

おでん燗の写真

「そんなことをして、つゆが入っちゃったらどうするの?」と思う人もいるかもしれませんが、そこはご愛敬。"出汁割り"も意外に美味しいので、ぜひお試しあれ。

(文/KOTA)

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