全商品が特定名称酒!平均精米歩合55%の吟醸酒蔵

国権酒造の創業は明治10年(1877年)。創業時は「細井醸造本舗」の名の下、「南光」「亀の井」という銘柄を醸造していたそうです。しかし、細井家に杜氏説法をしていた僧侶が「國権」と名付けたと言われています。

現在の国権酒造は、全商品が特定名称酒、平均精米歩合は55%という吟醸酒蔵でもあります。日本有数のブナ原生林を有する恵まれた奥会津の清水地元産中心の酒米を使用し、しっかりとした味わいの銘酒を醸しています。

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今回紹介する「スワローラベル」は26BYから発売している新商品で、白地にツバメが飛び、シンプルな「文(旧暦7月) 葉月(同8月) 長月(同9月)」の色違いの文字が描かれています。ツバメは夏の季語で、会津地方でも7月がツバメの巣立ちの時期だそうです。この爽やかで涼しげなラベルとネーミングが表す通り、夏の季節限定酒として人気を博しています。

福島県ハイテクプラザと共同開発

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同酒は、「福島県ハイテクプラザ」と共同開発とのこと。福島県ハイテクプラザの中に「会津若松技術支援センター」があり、ここでは食品加工、醸造、漆工、窯業など地場産業に関連した分野の試験・研究・技術指導を行っています。ハイテクプラザが開発した酵母と、農業試験場が開発した酒米による日本酒の製造も行っています。

低アルコールながらロックでも美味しい夏酒

このスワローラベルは、ハイテクプラザが開発した酵母「煌酵母・F701」を使用、福島県産米の「夢の香」を60%まで磨いた、アルコール度数13%の純米吟醸原酒です。香りは青林檎系のさわやかな柑橘香。口に含むと優しい甘味と控えめな酸味が感じられ、低アルコール酒ですが原酒のため、水っぽさは感じません。呑みやすく仕上げられているのですが、旨みはしっかり感じられ、最後に控えめな苦み渋みが後口を引き締めてくれます。

キンキンに冷やしてももちろん美味しいですが、氷をひとつ入れてロックにすると味わい深く、氷が融けても最後まで旨みが残るのでオススメです。これはまさに夏酒。昼間の日本家屋の縁側で浴衣で涼みながら、そうめんをすすりながら呑むイメージが湧いてきます。また、夏野菜ナスやシシトウの揚げびたし、焼き空豆などとも相性が良いと思います。

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