酒造りのプロがタッグを組み設立

sake_ricemagic_2

人気酒造は明治30年(1897年)福島県二本松市で創業されました。正確には平成20年(2008年)、大内酒造(明治30年創業)代表で製造部長である大内達氏と、全国的に人気の奥の松酒造から遊佐勇人氏が協力し、立ち上げたのが人気酒造です。立ち上げ当初は大内酒造の蔵をそのまま使用していましたが、平成23年の東日本大震災により蔵が大きな被害を受け、平成24年に移転しています。

昭和初期に消えた酒蔵を銘柄名で復活

二本松は今も昔も福島では会津に次ぐ酒どころです。『智恵子抄』で知られる高村光太郎の妻・智恵子の生家である長沼家の「花霞」など酒蔵が数多くありましたが、昭和初期に多くが姿を消しました。そのうちのひとつが「人氣」でした。「人気」を銘柄として用いることにし、やるからには一番を目指そうと「人気一」という銘柄名が付けられました。

吟醸酒にこだわりインテリアとしての美しさも重視

安達太良山の伏流水を仕込み水に、地元産の酒米を使用し、吟醸酒のみにこだわっています。また、東北でしか作れないきれいで洗練された焼酎造りにもこだわりをみせています。日本酒は通常、冬期の仕込みが通例ですが、同蔵は1年を通じた四季醸造をおこなっています。商品のデザインコンセプトとして「美味しそう」「ギフトでの高級感」「センスの良さ」に加え、インテリアとしての美しさも重視しています。美術系のアーティストなどに依頼したり、ウルトラマンラベルの焼酎を発売するなど、奇抜でアーティスティックなラベルデザインも人気を博しています。

パーティーに最適!まさに和製シャンパン

sake_ricemagic_1

このRice Magicは福島県産酒造好適米「夢の香」と古代米の「朝紫」という品種で造られています。古代米に含まれるアントシアニンが赤ワインのような赤色に染まる要因です。発酵中にアルコールとともにつくられる炭酸ガスを瓶の中に封じ込めています。添加物は一切ない、まごうことなき清酒です。呑んでみると、シャンパンのような発泡感と、ロゼワインのような果実味と、お米由来の独特のコクを感じます。アルコール度数も7度と低く、基本的にはパーティーでの食前酒としてお勧め。ハード系のチーズなどにも合うと思いますよ。こちらも、「ワイングラスに合う日本酒アワード」スパークリングSAKE部門で、2014、2015年と2年連続最高金賞を受賞しています。

関連カテゴリ

日本酒の魅力を、すべての人へ – SAKETIMES