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四季醸造を行う富山県富美菊酒造の醸す日本酒「羽根屋」の魅力

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SAKETIMESライターで日本酒学講師、酒匠の濱多雄太です。

富山県魚津市で『日本酒と料理のマリアージュがもたらす幸せな時間』をテーマに料理屋を経営し、日々研鑽しています。

富山の地酒、食材を使用し、楽しいマリアージュをお伝えさせていただきます。

日本酒はおいしく味わえるものであると同時に、みなさんの幸せな時間を醸すもの。

そんな『日本酒×料理×時間』をコンセプトにみなさんの日本酒ライフをより豊かにするハッピー情報を提供できればと思ってます。今回は、富山の地酒で全国的にも大人気『羽根屋』を醸す、『富美菊酒造(ふみぎくしゅぞう)』より四季醸造の魅力、酒造りに関する思いを女将 羽根千鶴子氏にインタビューしてまいりました☆

この世界に入ったきっかけは?

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「嫁いだ先が酒蔵だったのですが、日本酒には全く興味がありませんでした。。」

現在杜氏である羽根敬喜(はねけいき)氏のお兄さんの他界により、敬喜氏が本格的に酒造りに携わることになりました。
そんな姿を見ているうちに、「何か私にできることは無いのか」と思うことがあったそうです。

「ブログで情報発信してみよう」

千鶴子氏が実際に蔵の仕事風景を写真で撮ったり、造りについて色んなことを蔵人に聞いたりしていたそうです。

日本酒を実際に造る大きなきっかけになったことは、敬喜氏の酒造りに対する思いの変化。

それまでパック酒を主として、6000石あった石数を311石まで減らし、大量生産ではない、すべてを大吟醸のように吟味した酒造りに方向転換したことが大きなきっかけだったそうです。

*石数とは・・・1石=10斗=180ℓ 一升瓶にすると100本分、そうなると年間生産数が300石の蔵元になると、年間一升瓶換算で3万本の造りをしていることになりますね。

四季醸造にしたきっかけは?

四季醸造とは、冬場の寒い時期だけでなく、1年通じて日本酒を醸造すること。

元々パック酒を主に出荷していた時は『富美菊』と言うブランドを多く出荷していたのですが、『羽根屋』ブランドの立ち上げが四季醸造を開始した大きなきっかけになったそうです。

羽根屋を立ち上げ当初は100石からのスタート。

現在、富美菊酒造の1番人気はなんといっても羽根屋の『生酒』

この日本酒で伝えたいことは『フレッシュ感』

想いを伝えるには、通常の酒造りの環境では色んな面で条件にあっていない。

羽根屋を表現するには、年間通じて安定した労働環境をつくることと、常に生酒を造れる設備を設けることが絶対条件だったんですね。

この環境を設けたことで、今現在では1000石まで石数を増えたそうです。

四季醸造で心がけていること

酒造りに関心のある方の多くはこう思うのではないでしょうか。
四季醸造の苦労するところ・・・夏の造り->冬の環境(気温、湿度)とほぼ同じにすることでうまく造れるのではないか。。。
実際に造り手もそう思っていたみたいです。

『酒を造るのは微生物、人ができることは微生物が酒を造りやすくするためのお手伝いをしているんです』
すごく衝撃的な言葉でした。

微生物は環境を整えるだけでは、うまく働いてくれないみたいです。
なぜなら、季節を感じているからだそうです。
冬の環境に合わせるのではなく、夏は夏、冬は冬の各製造工程での工夫が必要なんですね。
微生物とうまく付き合うことは、四季醸造ならではの四季の感じ方なんですね。

羽根千鶴子氏にとって日本酒とは?

『命』です。

日本人のDNA、日本人の受け継いできたものがすべて凝縮された神秘的なもの。
素敵な言葉、想いがあるから、素敵な日本酒が生まれるんですね。

ますます羽根屋ファンが増えそうです。

それでは、こんな素敵な日本酒「羽根屋」に合うレシピをご紹介しますね!

オシャレな冷やし中華レシピ

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素敵な日本酒『羽根屋』には、オシャレな冷やし中華で『素敵マリアージュ』

材料

・アサリ       150g
・中華麺       1玉
・ミニトマト     3ヶ 4分の1に切る
・大葉        3枚 スライス
・とうもろこし    3分の1 実の部分をはずす
・クルトン      適量
・アーモンド     適量
・粉チーズ      適量
・黒蜜        適量

〈出汁〉

・アサリからとった煮汁 400cc
・こいくち醤油     100cc
・みりん          40cc
・米酢         100cc

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【レシピ】

1, それぞれ野菜を切りましょう。

2, アサリから出汁をとりましょう。水250 cc、料理酒200 ccを合わせアサリの口が開くまで火入れしましょう。

3, 出汁をざるでこして、冷ましましょう。

4, 出汁をあわせましょう。

5, 麺をゆでましょう。

6, 器に盛りつけ、黒蜜をお好みでかける。

※出汁は甘さ控えめにしてあります。黒蜜で甘さの調節をしましょう。

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お酒と一緒に・・・

上立ちフレッシュ。含むと美しく透明。というのが第一印象。アサリからでた旨味出汁をひきたてます。
甘みとフレッシュさを感じる上品さが大葉やトマトにベストマッチ☆
夏バテ気味なこの時期に、サラッと食べられるオシャレ冷やし中華とフレッシュ食中酒『羽根屋』の素敵マリアージュ☆
酒器のオシャレにもこだわり更に素敵指数アップ☆

酒器は富山ガラス工房所属の『杉江真奈美』さんの作品です。涼しげでオシャレですね。

まとめ

四季醸造は季節を感じられない造りだなと思っていましたが、旬の食材をおいしく味わう幅を広げてくれるものなのだなと感じました。
機会の進化、人の努力で常に「生酒」を飲めるようになることなども、魅力の1つです。

日本酒にはこれから秋にむけて出荷される「ひやおろし」や寒い時期には「新酒」があったりしますよね。こういった季節感も日本の誇りです。
たくさんの知恵によってさまざまな季節を感じることで、日本酒がさらに魅力的なものになっていきますね。

 

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濱多 雄太

1984年生まれ。富山県魚津市にて日本酒の楽しみを発信する飲食店『浜多屋 魚津駅前店』(ミシュランガイド北陸版掲載店) 『hamadaya LABO』を経営。食にまつわる資格:酒匠/日本酒学講師/全日本ソムリエ連盟ソムリエ/東京都ふぐ調理師。色々な視点から日本酒の魅力を伝えます。