2026年の「International Wine Challenge」(インターナショナル・ワイン・チャレンジ/IWC)」で、世界一の称号「チャンピオン・サケ」に輝いた、長州酒造(山口県)の「天美 純米吟醸 蛍天」。
そんな話題の「チャンピオン・サケ」をはじめ、「IWC」のSAKE部門で世界最高峰の評価を受けた上位入賞酒が集結するイベント「プレミアム日本酒試飲会」が、2026年10月17日(土)に、東京・日本橋の商業施設「YUITO」にて開催されます。
この記事では、今年で13回目を迎える恒例イベント「プレミアム日本酒試飲会」の魅力とともに、当日試飲できる2026年のトロフィー受賞酒11点のテイスティングレビューをお届けします。
上位0.63%のみに与えられる「トロフィー」
イギリスのロンドンで毎年開催されている世界的なワインコンテスト「IWC」にSAKE部門が誕生してから、今年で20周年を迎えます。年々規模を拡大し、2026年のSAKE部門には、過去最多となる1,738点が出品されました。
「普通酒」「純米酒」「大吟醸酒」「古酒」「スパークリング」といった全11カテゴリーの各トップ賞である「トロフィー」は、世界中から集結した酒類のプロフェッショナルによる厳正な審査のなかで全体の上位わずか0.63%に選ばれた、まさに世界最高峰の日本酒です。

「IWC 2026」の審査会の様子(©Keisuke Irie)
そんなトロフィーの受賞酒をはじめとした25点以上の日本酒がそろう「プレミアム日本酒試飲会」は、各商品の優れた味わいはもちろんのこと、日本酒の多様性を体感できる贅沢な機会です。
会場の各酒蔵のブースでは、蔵元や蔵人から酒造りに関する話を直接聞くことができます。世界が認めた一流の酒蔵の哲学や、酒造りの背景にあるストーリーを知ることで、お酒の味わいがさらに深まります。
さらに今年は、参加者全員にオリジナルのテイスティンググラスを配布。チケットは4,800円で、すべてのお酒を試飲できる上に、おつまみもいっしょに味わえるお得なイベントです。
トロフィー受賞酒をテイスティング!
そんな「プレミアム日本酒試飲会」に集まる日本酒のなかから、各カテゴリーのトロフィーに輝いた合計11点を、SAKETIMES編集部がひと足先にテイスティングしました。

チャンピオン・サケ/純米吟醸酒トロフィー
「天美 純米吟醸 蛍天」長州酒造(山口県)

「天美 純米吟醸 蛍天」長州酒造(山口県)
山口県下関市の老舗酒蔵を事業承継し、2020年から新たな酒造りをスタートした長州酒造。2026年のチャンピオン・サケに輝いた「天美 純米吟醸 蛍天(ほたてん)」は、原料米として、下関市産の「西都の雫」と山口県産の「山田錦」を使用し、蛍の舞う季節に発売される季節限定酒です。
青リンゴを思わせる甘やかな香りに、果実を頬張ったときにあふれる果汁のようなジューシーな甘味。自然な酸味が凝縮された味わいを支え、アルコール度数が13%という低アルコールにもかかわらず、決して薄さを感じさせません。イカや青魚に柑橘や大葉を添えた料理など、さっぱりした初夏のおつまみにぴったりです。
普通酒トロフィー
「大雪渓 上撰」大雪渓酒造(長野県)

「大雪渓 上撰」大雪渓酒造(長野県)
北アルプスを臨む田園地帯の長野県・安曇野にて、地元に愛される日本酒を造り続ける大雪渓酒造。日々の食事とともに楽しめる“晩酌酒”を掲げる同社の看板商品ともいえる普通酒「大雪渓 上撰」は、地元産の酒造好適米「ひとごこち」を麹米に使用するなど、普通酒ながら原料・製法に一切の手を抜かない商品です。
木々を思わせる穏やかでノスタルジックな香りに、極めて透明感の高い味わい。美しい仕込み水に溶け込んだうまみが、常温や燗でさらにバランス良く現れます。タレの焼鳥や煮魚など、醤油を使った和食のほか、シシトウなどの辛味のある料理と合わせたい普通酒です。
本醸造酒トロフィー
「木曽路 本醸造 金紋錦」湯川酒造店(長野県)

「木曽路 本醸造 金紋錦」湯川酒造店(長野県)
湯川酒造店は、宿場町として知られる木曽路・薮原にある、長野県で2番目に古い歴史を持つ酒蔵です。2023年にチャンピオン・サケを受賞した「十六代九郎右衛門」ブランドに対し、「木曽路」は昔から地元の定番酒として愛されてきた銘柄で、お米のふくよかな味わいを大切にしています。
熟したバナナや赤いリンゴを思わせる甘やかな香り。蜜のようなギュッとした甘味をカカオニブのような苦味が引き締め、飲み重ねてもまったく味わいが崩れません。バニラアイスやバナナにココアの風味を重ねたパフェのような、豪華なデザートのニュアンス。本醸造酒と聞いて驚くほど、贅沢な飲酒体験を与えてくれます。
吟醸酒トロフィー
「渓流 吟醸」遠藤酒造場(長野県)

「渓流 吟醸」遠藤酒造場(長野県)
元治元年(1864年)に須坂藩御用達の酒蔵として創業し、藩主への献上酒を納めてきた遠藤酒造場。「旨い酒造り」を信条に、代表銘柄の「渓流」のほか、「どむろく」や「朝しぼり」などのバラエティ豊かな商品を生み出し続けています。
「渓流 吟醸」は、麦のような穀物感や仕込み水のミネラル感が香る吟醸酒。塩味のあるクッキーのような香ばしさが感じられ、つるりとなめらかな舌触りに、余韻は短くキレていきます。鮎などの川魚の塩焼きや、出汁の効いた料理との相性が良く、家に一本あるとペアリングの守備範囲が広がることでしょう。
大吟醸酒トロフィー
「宮の雪 大吟醸 山田錦」宮﨑本店(三重県)

「宮の雪 大吟醸 山田錦」宮﨑本店(三重県)
キンミヤ焼酎でよく知られる宮﨑本店の日本酒ブランド「宮の雪」。2018年6月に新蔵が完成してから、少量仕込みの丁寧な酒造りに、さらに力を注いでいます。「宮の雪 大吟醸 山田錦」は、精米歩合38%まで磨いた山田錦を低温でじっくり発酵させた大吟醸の原酒です。
香りはリンゴやマンゴーを思わせ、火入れにもかかわらず、生酒のようなフレッシュさがあります。青みがかかったミカンのような果実味があり、余韻に米由来のうまみが広がります。アルコールの苦味が美しいキレとなり、刺身などの素材を生かした料理と相性抜群。飲み慣れていない人でも親しめる味わいで、お正月・お盆などの集まりにおすすめです。
純米酒トロフィー
「ちえびじん 純米酒」中野酒造(大分県)

「ちえびじん 純米酒」中野酒造(大分県)
中野酒造は、世界農業文化遺産に認定された国東半島の麓に位置する大分県杵築市で、「六郷満山の御霊水」を仕込み水に酒造りをしています。看板銘柄の「ちえびじん」は、よりおいしく、より愛されるように、初代女将の名前「智恵」にちなんでつけられ、現在もその想いとともに造られ続けています。
杵築産のヒノヒカリを精米歩合70%で醸した「ちえびじん 純米酒」は、芳醇な甘みと香り、そして米のうまみとキレのあるのど越しがバランス良く感じられるお酒です。常温では、香りの印象がやわらかくなり、甘みがふくらみます。茶碗蒸しなど、出汁の効いた上品な料理や、練り物や塩の焼鳥と合わせたくなるお酒です。
純米大吟醸酒トロフィー
「来福 純米大吟醸 愛山」来福酒造(茨城県)

「来福 純米大吟醸 愛山」来福酒造(茨城県)
享保元年(1716年)創業、花酵母をはじめとした自社培養の酵母を使用した華やかなお酒が高い評価を集める来福酒造。「来福 純米大吟醸 愛山」は、精米歩合40%の兵庫県産の愛山をバラ酵母で醸しました。
香りは官能的で艶やか。上品な味わいながら、イチゴを思わせるキュンとした甘味・酸味があり、舌のうえで転がるような口当たりが楽しめます。食前酒としても食後酒としても活躍する一本で、特別な日のディナーにぴったり。合わせるならフルーツの白和えやクリームチーズを使ったおつまみなどがいいでしょう。
古酒トロフィー
「梵・天使のめざめ」加藤吉平商店(福井県)

「梵・天使のめざめ」加藤吉平商店(福井県)
日本酒の魅力を世界に広げるため、120か国に輸出をしている福井県鯖江市の加藤吉平商店。「梵・天使のめざめ」は、同社オリジナルの自家培養酵母「パイナップル・すももちゃん酵母」で醸したお酒を、フランス製オーク樽で10年以上熟成させています。
ウイスキーやチョコレートのような強い樽香に対して、口当たりは軽やか。アプリコットやイチジク、プルーンなどのドライフルーツを思わせる味わいに、生の果実のような明るいニュアンスも兼ね備えています。キノコのバターソテーや、鴨肉のベリーソースなど、赤ワインに合う料理と組み合わせたくなる、芯のあるお酒です。
熟成酒トロフィー
「渓流 大古酒」遠藤酒造場(長野県)

「渓流 大古酒」遠藤酒造場(長野県)
吟醸トロフィーを受賞した遠藤酒造場が、熟成酒でもトロフィーを受賞。「渓流 大古酒」は、1985年産の生原酒に毎年ブレンドしながら熟成を重ねた特別なお酒です。
香りはハチミツや柑橘、ビネガー、玄米、出汁などのニュアンスが層になって感じられます。和三盆や黒糖を思わせる、コクがありながらも軽快な甘味があり、土や落ち葉を思わせる渋味とともに潔くキレていきます。うなぎの蒲焼や豚の角煮など、甘辛い味付けの料理とのマリアージュを試したくなる味わいです。
スパークリング トロフィー
「梵・プレミアムスパークリング」加藤吉平商店(福井県)

「梵・プレミアムスパークリング」加藤吉平商店(福井県)
古酒トロフィーを受賞した加藤吉平商店が、スパークリングトロフィーも受賞。精米歩合20%の純米大吟醸のうすにごり生原酒を約1か月以上瓶内二次発酵させ、さらに1年間低温熟成を加えています。
香りはレモンピールのようにフレッシュで、日本酒らしいふっくらとした米のうまみと酸味、ほのかな苦味がバランス良く共存しています。心地良く弾けるような泡に、長く続く余韻。食前酒はもちろんのこと、鱧の天ぷらなど、厚みを感じる白身魚や鶏肉との相性が光るスパークリング日本酒です。
フレーバー・サケ トロフィー
「三谷春 梅酒 潤」林酒造(広島県)

「三谷春 梅酒 潤」林酒造(広島県)
2026年から新設された「フレーバー・サケ」カテゴリーのトロフィーに選ばれたのは、今年の審査会の会場となった広島県の林酒造。本醸造酒をベースにした梅酒で、同県の安芸津町で収穫された梅から独自の製法でエキスを抽出しています。
グラスを傾けると、生の梅の果実の芳醇な香りが広がります。日本酒ベースならではのやわらかな甘味に良質な梅の自然な味わいが溶け込み、両者が重なることでバランスの良い甘味と酸味を実現。ソーダ割りやロックよりも、ストレートでそのままの味を堪能したい果実酒です。
世界最高峰を味わう試飲会の魅力
「プレミアム日本酒試飲会」の魅力や意義について、IWCアンバサダー 平出淑恵(ひらいで・としえ)さんと、イベントを主催する野村不動産の担当者さんにコメントをいただきました。

IWCアンバサダー 平出淑恵さん
「ワインは産地と銘柄がセットで世界に発信されますが、日本酒は銘柄のみが一人歩きし、どこで造られているのか、その地域の魅力まで充分に伝わっていないことが多くありました。野村不動産が主催する『プレミアム日本酒試飲会』で世界最高峰の日本酒に触れることで、おいしいお酒の背景にある酒蔵や産地にも、目を向ける機会になると思います。
野村不動産のような他業界の大企業が日本酒のイベントをサポートしてくださっていることには、大きな意義があります。こうした取り組みが、日本酒を通じて地域への関心を広げるきっかけになることを期待しています」(平出淑恵さん)

「野村不動産は、IWCのSAKE部門の公式スポンサーとして、全国の酒蔵や地域を応援しています。『プレミアム日本酒試飲会』は今年で13回目の開催になりますが、酒蔵や地域を応援することは日本の文化を守ることにつながるため、だからこそ一時的な応援ではなく、継続的に応援することが重要だと考えています。
このイベントの魅力は、さまざまなカテゴリーの日本酒を飲み比べできるところです。そして、会場で自由に試飲することができるため、自分の好きなお酒を心ゆくまで堪能できる点も魅力だと思います。参加者のみなさまには、世界基準で高く評価された多種多様な日本酒を楽しんでいただきたいです。
これまでに参加した方々からは「酒蔵の方々と会話できる貴重な機会で、実際に酒造りをしている地域に行ってみたいと思った」「日本酒にいろいろな種類があることを知って、自分の好みが広がった」といった声をいただいています。
当日は、有名な酒蔵だけではなく、知る人ぞ知る酒蔵もいらっしゃいます。造り手との交流を通して日本酒の魅力に触れ、全国の酒蔵を知っていただくことで、日本酒をさらに身近に感じるきっかけになればと考えています。会場の『YUITO』では、日本橋という土地柄もあり、日本の伝統文化の継承に力を入れてきました。これからも、日本酒の伝統や文化のさらなる発展に貢献できればと思います」(野村不動産の担当者さん)

世界が認めたトップレベルの日本酒を、さまざまなラインナップで楽しめる「プレミアム日本酒試飲会」。
試飲会は90分間ずつの2部制で、第1部は試飲会の前に開催されるトークセッションへの参加券が付いたチケットも販売されています。トークセッションでは、IWCアンバサダー・平出淑恵さんと、SAKE部門の創設に尽力した株式会社佐浦(代表銘柄「浦霞」)の佐浦弘一さんをゲストに、SAKETIMES編集長の小池がIWCの歴史や意義について話をお伺いします。
最高峰の日本酒をひとつずつ丁寧に味わい、酒蔵のストーリーに触れながら、銘酒が生まれた地域に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(取材・文:Saki Kimura/編集:SAKETIMES)
◎イベント情報
- 名称:IWC2026 SAKE部門受賞 プレミアム日本酒試飲会
- 日時:2026年10月17日(土)
【日本酒トークセッション】12:45~13:45
【第1部】14:00~15:30
【第2部】16:30~18:00
※各部入れ替え制。開始時間の30分前から受付。 - 会場:YUITO 日本橋室町野村ビル 野村コンファレンスプラザ日本橋 6階
(東京都中央区日本橋室町2丁目4-3)
※受付は5階。 - 料金:
【日本酒トークセッション付き第1部】4,800円(税込)
【第1部のみ】4,800円(税込)
【第2部のみ】4,800円(税込) - チケット販売:Makuakeにて販売中
※定員に達し次第、締切となります。
※前売券のみの販売となります。当日券の販売の予定はありません。 - 備考:
・すべてのトロフィー受賞酒が提供されるわけではありません。
・第1部・第2部両方の参加はできません。
Sponsored by 野村不動産株式会社


