コンビニの棚に並ぶ、金色の缶に入った日本酒「ふなぐち菊水一番しぼり」。缶を開けるだけで本格的な生原酒が飲めるとあって、SNSでは「コンビニ最強酒」とも呼ばれる菊水酒造の代表銘柄です。
そんな「ふなぐち菊水一番しぼり」(以下、「ふなぐち」)に最も合うおつまみを一般投票で決定する「ふなぐちに合う缶つま選手権」が開催されました。「缶つま」とは、お酒に合う肴に特化した缶詰シリーズのこと。70種類もある「缶つま」から10種類が厳選され、ふなぐちファンが1位に選んだおつまみが決定しました。
今回は上位3位に入った「缶つま」を取り上げて、「ふなぐち」とのペアリングを試していきます。さらに、簡単かつ絶品の「缶つまアレンジレシピ」もご紹介。コンビニで気軽に買える「ふなぐち」と「缶つま」で、家飲みがもっと楽しく、おいしくなりますよ。
「ふなぐち」に合う「缶つま」No.1が決定!
今年の6月から8月にかけて一般投票が行われた「ふなぐちに合う缶つま選手権」。70種類の「缶つま」から厳選された10種類がエントリーし、「ふなぐち」に合うものを決める試みです。
投票はウェブ上で行われ、なんと応募総数は2,000通以上。なかでも、長年の「ふなぐち」ファンとみえる40代以上の応募が目立ちました。
それでは、ランキングの結果を第3位からご紹介します。
3位:「缶つま 宮崎県産 霧島黒豚角煮」
脂身までおいしい、甘辛醤油味の角煮です。箸でほろっと崩すことができるほど柔らかく煮込まれています。(参考価格:800円/税抜)
2位:「缶つま 北海道・噴火湾産 ほたて燻製油漬」
旨みの強いほたてを桜チップで燻製に。さらにオホーツク塩を使うことで、おいしさをぎゅっと凝縮させています。(参考価格:450円/税抜)
1位:「缶つま 広島県産 かき燻製醤油漬け」
広島で獲れたぷりぷりのかきを燻しています。藻塩が効いていて、缶に残った油まで旨みが詰まっています。(参考価格:600円/税抜)
「ふなぐち」と「缶つま」の相性はいかに?
ここからは、この上位入賞した3種類の「缶つま」と「ふなぐち」とのペアリングを試していきます。
今回ペアリング料理を考案してくれたのは、料理家のヒラヤマヤスコさん。おいしい食べものとお酒が大好きで、旬の食材を使ったレシピとお酒の組み合わせを提案したり、移動式スナックの店主を務めたり、味噌づくりの教室を主催したりと、多彩な活動をされています。
日本酒の中でも、特に「ふなぐち」には目がないというヒラヤマさん。
「『ふなぐち』は本当によく飲みますね。コンビニでも買います。コンビニの食べものって、味が濃いものが多いので、コクのある『ふなぐち」はコンビニ食材と相性が良いと思いますよ」
ヒラヤマさんは、冷やして飲むのはもちろん、ロックにソーダ割り、はたまたホールスパイスを加えるなど、「ふなぐち」をシーンに合わせていろいろな飲み方で楽しんでいるそうです。まずは、「缶つま」単体と「ふなぐち」を一緒に飲んでいただきましょう。
「缶つま 宮崎県産 霧島黒豚角煮」×「ふなぐち」
角煮にすっと箸が入り、食べる前からほろほろなのがわかります。この柔らかさにはヒラヤマさんも驚きの様子。
「缶詰でこのクオリティが実現するなんて、研究に研究を重ねられたんだろうなぁと感動してしまいます。生姜やにんにくが効いていて、パンチのある味わいですね」
では、「ふなぐち」と合わせていただきます。
「『ふなぐち』のコクが豚の脂とよく合いますね。ほかの飲み方では、ソーダ割りにすると後味がすっきりするのでおすすめです。また、冷やしていただくことが多い『ふなぐち』ですが、実は私はぬる燗にして飲むのも好きなんです。温めると、豚の脂との相性がより楽しめます。
アレンジするなら、甘くてコクのある味わいが特徴なので、それを生かした料理にしたいですね。ちょっと変わったところで、さつまいもと合わせてみたいと思います」
「缶つま 北海道・噴火湾産 ほたて燻製油漬け」×「ふなぐち」
ヒラヤマさんが完成度の高さを絶賛したのが「ほたて燻製油漬け」の缶つま。燻製にすることでほたての淡白さをうまく補っていて、バランスのとれた味わいになっています。
「買ってそのまま、冷たい状態の『ほたて燻製油漬け』に合わせるなら、『ふなぐち』をキンキンに冷やしたり、ロックで飲んだりするのがおすすめです。『ふなぐち』はとてもコクがあるお酒なので、常温で飲むとほたてが負けてしまうと感じました。
常温で飲むなら、ほたてを少し温めて、薫香を引き立たせるのもいいですね。醤油を垂らしてもおいしいと思います。ほたてが柔らかいので、少し歯ごたえを加えて、食感を楽しむことができるアレンジレシピにしたいですね」
「缶つま 広島県産 かき燻製醤油漬け」×「ふなぐち」
最後は、「ふなぐちに合う缶つま選手権」第1位に輝いた缶つま、「かき燻製醤油漬け」をいただきます。
「もう、言うことなしです。かきも燻製も、たまにクセが強いものがありますが、これは本当に食べやすいですね。産地までこだわっているおかげでしょうか。
かきの旨みが強いので、それに負けないよう、角煮のときと同じく『ふなぐち』を少しだけ温めてみるのもおすすめです。ぬる燗にすると両者のコクがよくマッチします。かきはもちろん、オイルまで旨みが詰まっているので、これを丸ごと味わえるようなアレンジにしますね」
「缶つま」とコンビニ食材でつくる、簡単アレンジレシピ
「ふなぐち」も「缶つま」も、缶を開けるだけですぐに本格的な味を楽しめるのがいいところ。「簡単」をキーワードに、コンビニで調達できる食材で、あっという間にできる3種類のアレンジレシピをご紹介します。
「豚角煮の干しいもソース」(調理時間:5分)
「缶つま 宮崎県産 霧島黒豚角煮」と干し芋。意表を突く組み合わせですが、「黒豚とさつまいもはどちらも南の方の食べ物ですよね。同じ地域の食材は相性が良いんです」とヒラヤマさん。材料が少ないお手軽レシピです。
【材料】
- 「缶つま 宮崎県産 霧島黒豚角煮」:1缶
- 干しいも(しっとりめのものがおすすめ):1〜2切(甘めが好きな方は多めに)
- からし(お好みで)
【作り方】
- 1.干しいもをサイコロ状に切る。
- 2.器に1.と「缶つま」の汁を入れて混ぜ、干しいもに汁を含ませる。
- 3.2.に角煮も加え、ふわっとラップをしてレンジにかける。(600Wで40秒〜1分ほど)
- 4.全体が温まったら完成。
- ※お好みでからしを添えて。干しいもの代わりに芋ようかんを使うと、さらに甘みがアップします。
煮汁を吸ってトロトロになった干しいもの甘みが角煮とよく合います。レンジにかけただけとは思えないほど手の込んだ味わい。豚肉のコクと干しいもの甘さを味わったところに「ふなぐち」を流し込むと、もうたまりません。
「ほたて燻製の梅おにぎり茶漬け」(調理時間:5分)
シメにぴったりのお茶漬けも、「缶つま」とコンビニおにぎりで簡単につくることができます。やわらかい食材の中におかきの食感を加えることで、食べ飽きない一杯になりました。
【材料】
- 「缶つま 北海道・噴火湾産 ほたて燻製油漬」:1缶
- お茶(濃い目がおすすめ):適量
- おかき:1〜2個
- 梅おにぎり(お好みで昆布でも):1個
- きざみねぎ(お好みで)
【作り方】
- 1.お茶を鍋で沸かす。ペットボトルのお茶なら、ほかの容器に移してレンジで温めてもOK。
- 2.おかきを食べやすい大きさに砕く。
- 3.丼におにぎりを入れ、「缶つま」を汁ごとかける。2.のおかきを散らす。
- 4.3.に1.のお茶をかけて完成。
- ※冷やし茶漬けにしたい場合は、おかきの代わりに千切りのきゅうりとみょうがをどうぞ。
ほたてを油ごと加えているので、最後の一滴まで旨みがたっぷり。おにぎりひとつで十分満足できるボリュームになります。「ふなぐち」と一緒に、じっくり味わってください。
「かき燻製のカマンベールグリル」(調理時間:15分)
缶をそのまま使ったお手軽レシピ。熱々のチーズとかきの組み合わせは、ついつい飲みすぎてしまいそう。簡単でも見栄えがするので、パーティーメニューにもおすすめです。
【材料】
- 「缶つま 広島県産 かき燻製醤油漬け」:1缶
- カマンベールチーズ:2切
- 黒こしょう:適量
【作り方】
- 1.チーズ1切を3等分する。表面に軽く切れ目を入れてから切ると等分しやすい。
- 2.缶に1.のチーズを並べる。
- 3.2.をトースターで10分ほど焼く。魚焼きグリルでもOK。
- 4.焦げ目がついたら取り出し、黒こしょうを振って完成。
- ※冷凍のパスタに乗せれば、豪華な一品になります。
焦げ目のついたチーズがたまりません。もちろんオイルも旨みたっぷりなので、バゲットを添えてもおいしくいただけます。「ふなぐち」は燗がおすすめ。かきとチーズの濃厚な味わいにも負けません。
このほかにも、「缶つま 宮崎県産 霧島黒豚角煮」を温めて、豆腐に乗せる肉豆腐や、ポテトサラダに「缶つま 北海道・噴火湾産 ほたて燻製油漬」とミックスナッツを加えるアレンジ、「缶つま 広島県産 かき燻製醤油漬け」をスモークチーズと和えて、バゲットやクラッカーに乗せるなどのアレンジも教えていただきました。
さまざまなアレンジレシピを披露してくださったヒラヤマさんに、改めて「ふなぐち」の魅力をうかがいました。
「本当に"よくできたお酒"だと思います。『缶つま』の完成度の高さにも驚きましたが、どれに合わせても『ふなぐち』は負けません。気軽にこんなクオリティのお酒が飲めるなんて......これからも飲み続けます!」
コンビニで手に入るのに本格的な味わいの「ふなぐち」と「缶つま」。ひとり飲みはもちろん、気の置けない仲間と集まる家飲みにもぴったりです。
缶を開けてすぐに味わうことができるのが魅力ではありますが、たまにはアレンジをしてみてもいいですね。ヒラヤマさんが教えてくれた簡単レシピを、ぜひお試しください。
(取材・文/藪内久美子)
sponsored by 菊水酒造株式会社