日本酒を知る

日本酒を楽しむ

日本酒を考える

特集

雄町を愛するオマチストが集結! 雄町で醸した日本酒の祭典「第8回雄町サミット」レポート

> > > 雄町を愛するオマチストが集結! 雄町で醸した日本酒の祭典「第8回雄町サミット」レポート
このエントリーをはてなブックマークに追加

酒造好適米「雄町米」で醸された銘酒が一堂に会する「第8回雄町サミット」が、8/2に東京都内で開催されました。

熱狂的な人気を集める酒米「雄町」

雄町」は、1859年(安政6年)に備前国上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家が発見した品種で、生産量の約95%を岡山県産が占めています。栽培が難しいことから一時は生産量が激減し、幻の米と呼ばれるようになりました。酒蔵の根強い要望により再び生産量が回復し、近年では広く全国の酒蔵で愛用されています。また「雄町」は、現在広く普及している酒米「山田錦」や「五百万石」のルーツとなった品種です。

「雄町」で醸したお酒はふくらみのある味わいが魅力で、「オマチスト」と呼ばれる熱狂的なファンもたくさんいます。日本酒のイベントには様々なものがありますが、酒造好適米をテーマにしたイベントはこの「雄町サミット」だけ。このイベントでは出品されたすべてのお酒が試飲できるということで、多くのオマチストが集まり、雄町のお酒の多彩さを楽しんでいました。

「雄町」という同じ酒米を使って各酒蔵の技で醸した数々の日本酒。今回の「第8回雄町サミット」で優等賞を受賞したお酒は以下のとおりです。

sake_g_omachisummit2016_01

出品区分Ⅰ:吟醸酒の部

(純米吟醸・純米大吟醸を含む/出品数130点)

  • 「乾坤一 純米大吟醸」(宮城/大沼酒造店)
  • 「上喜元 純米大吟醸」(山形/酒田酒造)
  • 「楯野川 純米大吟醸」(山形/楯の川酒造)
  • 「出羽桜 純米吟醸」(山形/出羽桜酒造)
  • 「初孫 純米大吟醸 生酛」(山形/東北銘醸)
  • 「辨天 純米大吟醸 原酒」(山形/後藤酒造店)
  • 「秀鳳 純米吟醸 原酒」(山形/秀鳳酒造場)
  • 「会津娘 純米吟醸」(福島/高橋庄作酒造店)
  • 「あぶくま 純米吟醸」(福島/玄葉本店)
  • 「妙高山 大吟醸 磨き三割五分」(新潟/妙高酒造)
  • 「愛友 純米大吟醸」(茨城/愛友酒造)

sake_g_omachisummit2016_02

  • 「結ゆい 純米大吟醸」(茨城/結城酒造)
  • 「七水 純米吟醸」(栃木/虎屋本店)
  • 「天覧山 喜八郎 純米大吟醸」(埼玉/五十嵐酒造)
  • 「隆 純米吟醸」(神奈川/川西屋酒造店)
  • 「旦 純米大吟醸」(山梨/笹一酒造)
  • 「磯自慢 純米大吟醸」(静岡/磯自慢酒造)
  • 「富士錦 純米大吟醸 中汲」(静岡/富士錦酒造)
  • 「蓬莱 家宝伝承酒 純米大吟醸」(岐阜/渡辺酒造店)
  • 「二兎 純米大吟醸」(愛知/丸石醸造)
  • 「木村式奇跡のお酒 純米大吟醸」(岡山/菊地酒造)
  • 「大典白菊 純米大吟醸」(岡山/白菊酒造)
  • 「赤磐雄町 生」(岡山/利守酒造)
  • 「極聖 純米大吟醸」(岡山/宮下酒造)
  • 「櫻室町 純米大吟醸 無濾過」(岡山/室町酒造)
  • 「雨後の月 純米吟醸」(広島/相原酒造)
  • 「酔鯨 純米吟醸」(高知/酔鯨酒造)
  • 「山の壽 純米吟醸」(福岡/山の壽酒造)
  • 「七田 純米吟醸」(佐賀/天山酒造)

sake_g_omachisummit2016_03

出品区分Ⅱ:純米酒の部

(出品数64点)

  • 「橘屋 山廃特別純米」(宮城/川敬商店)
  • 「秀鳳 特別純米 無濾過」(山形/秀鳳酒造場)
  • 「杉勇 純米原酒 生酛山卸仕込」(山形/杉勇蕨岡酒造場)
  • 「結ゆい 特別純米」(茨城/結城酒造)
  • 「相模灘 特別純米」(神奈川/久保田酒造)
  • 「磯自慢 特別純米」(静岡/磯自慢酒造)
  • 「喜平 純米」(静岡/静岡平喜酒造)
  • 「正雪 特別純米」(静岡/神沢川酒造場)
  • 「開運 純米」(静岡/土井酒造場)
  • 「和心 特別純米」(岡山/難波酒造)
  • 「極聖 特別純米」(岡山/宮下酒造)
  • 「御前酒 純米」(岡山/辻本店)
  • 「30 VISION CULTIVATE vol.1」(福岡/寒北斗酒造)

sake_g_omachisummit2016_04

吟醸酒と純米酒の両部門でともに優等賞を獲得したのは、秀鳳酒造場(山形)、結城酒造(茨城)、磯自慢酒造(静岡)、宮下酒造(岡山)の4つの蔵でした。

また、優等賞を3回連続して獲得したのは磯自慢酒造(静岡)と結城酒造(茨城)。4回連続受賞は、宮下酒造(岡山)、出羽桜酒造(山形)でした。

sake_g_omachisummit2016_05

日本酒の場合、酒米の違いによって味が劇的に変わるわけではありませんが、それでも造り手は醸造の過程で米の違いを実感しているそうです。私たち飲み手も同じ銘柄の酒米違いで飲み比べをすることで、少しずつ酒米の違いを感じるようになりたいものです。「雄町サミット」だけでなく、他の酒米でもこうしたイベントが増えたら楽しそうですね。

(文/空太郎)

このエントリーをはてなブックマークに追加

ライター募集中!

空太郎

日本酒指導師範(菊正宗認定)&酒伝道師です。 1年365日、日本酒を飲んでいます。 10人未満で丁寧にお酒を醸す銘酒小蔵がたくさん存在することが、 日本酒の多様性と魅力を維持するのには欠かせないと思っています。 そんな酒蔵の活動や、それを応援する酒販店や居酒屋の動きを お伝えしていきます。