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江戸時代の言葉遊び ー 「ノミ手」と「飲み手」

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江戸時代、日本酒を大量生産する技術が開発されたことで、一般大衆にも本格的に流通するようになったといわれる日本酒。
飲酒習慣とともに、文化として、洒落言葉もこの頃たくさん生まれました!

その中でも面白い!と思った3選がこちらです!

 

1. 「春夏冬二升五合」

これ、なんと読むか分かりますか?

「春夏冬二升五合」
(古くからある定食屋や小物の店でよくみられます)

一年中、お酒のんでばかり…と思いきや「秋」の文字がないですよね。
答えはこちら↓

まず分解すると、

「春夏冬」+「二升」+「五合」
「春夏冬」→「秋ない」→「商い」
「二升」→「升(ます)」が2つ→「ますます」
「五合」→「一升の半分」→「半升」→「繁盛」

つまり「商い、ますます繁盛」=『商売がうまくいきますように』という思いがこもった洒落言葉なんですね!

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2. 「左利き」

こちら実は、『酒飲み』という意味があるそうです。

由来は、工具の「ノミ」を使う際、普通左手にノミを持ち、右手のかなづちで叩くことから、
「ノミ手」→「飲み手」と洒落た職人言葉から来たそうです!

戦後の首相・吉田茂(よしだしげる)の側近で、お酒好きとして有名な「白洲次郎(しらすじろう)」は、入院した病院で看護師に利き腕を尋ねられた際、こんな風にこたえたそうです。

「右利きです。でも夜は左」

単にお酒好きということだけでなく、粋な感じが伝わってきますね!

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3. 「伊丹(いたみ)の酒さ飲みたい」

最後の言葉遊びはこちら。

→「伊丹の酒さ飲みたい
いたみのさけさのみたい」←

お気づきでしょうか?(答えはご自身でお考えください)

この言葉は、江戸時代の元禄(げんろく)の頃から銘醸地(めいじょうち)として脚光を浴び、幕府の官用酒を造っていた「伊丹」の当時の人気の高さがうかがえる江戸っ子の言葉遊びです。

その後、摂津(せっつ)の銘醸地は灘(なだ)へとうつっていきますが、これを聞くと思わず伊丹のお酒を飲みたくなってしまいます!

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いかがでしたか?

お酒は時代を超えてたしなまれているだけでなく、
ちょっと洒落を利かせたクリエイティブな発想をもたらせてくれることがわかりますね!

 

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