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【連載 vol. 1】日本酒スタンド酛・千葉麻里絵--飲食店という立場から日本酒を伝える意義

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こんにちは、日本酒スタンド酛店長・千葉麻里絵です。

 


◎千葉麻里絵プロフィール
大学を卒業後、システムエンジニアとして働いていたが、日本酒スタンド酛の社長と出会い、飲食の道に入る。お店を立ち上げてからは、唎酒師(ききさけし)を取得。自ら酒蔵に足を運んだり、酒類総合研究所で勉強することで、酒蔵の方とも対等に話せるくらいの日本酒の知識を持っている。
飲食店運営者としての豊富な知見を活かし、連載形式で日本酒の魅力を伝えていただけることになった。
インタビュー記事はこちら>【日本酒の魅力がお客様から波及する店】日本酒スタンド酛、千葉麻里絵さんインタビュー


 

「日本酒がそんなに好きならばお酒を造ったり酒屋で働いたりでも良かったんじゃないの?」
と聞かれることが多いです。
今回はどうして私が日本酒を扱う飲食店で働くことになったのかを話したいと思います。

 

飲食店で働くようになったきっかけ

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私は正直、超がつく人見知りです。
これをお客様にお店のカウンター越しに言うと驚かれますが・・・。
今でこそ少しマシになりましたが、昔は初めて会う人と目を見て話すことすらできない感じ悪いやつでした。相手が嫌いとかじゃないんですけどね。どうも無理で。

私が大学生の時の話。大学は山形でした。
特に夢もなくなんとなく日々を過ごしていた学生時代。お酒は当時からなんでも好きで飲んでました。
先輩の紹介で一年生の時のアルバイト先がたまたま日本酒の種類が豊富にある居酒屋さんでした。

当時を振り返ると美味しい日本酒は口にしてましたがそこで日本酒にハマるまではいかなかったです。お酒全般好きだったからでしょうね。それよりも漠然と接客って楽しいなという気持ちのほうが強かったです。単純に頑張ったら頑張った分、お客様のありがとうが嬉しくて。ここで日本酒にがっつりハマらなかったのが不思議なのですが、あとあと自分の今がなぜあるかが見えてきます。

大学二年生になりキャンパスが移動。新しいアルバイト先を考えつつ将来のことも考えていた頃です。
「就職をとりあえずしよう。さて就活もあるし、対人関係を良好にしないといけないし、このまま人見知りだとまずい。改善したい!」そんな気持ちが強くなりました。
私は決めたら即行動のせっかちな性格なのでもうアルバイト募集とか無視して(駄目ですね)、飛び込みでカウンターしかないBARに面接に行きました。以前何回か行ったことのある当時の私にとっておしゃれすぎるカッコいいお店でした。
そこのマスターのナチュラルな接客もよくて憧れの気持ちもあり扉を開けました。

『ここで働かせてください!』
マスター『うちアルバイト募集広告だしてないけど?ちなみになんでうちなの?』
『人と話すのが苦手というか嫌すぎて、カウンターだから会話しないといけないここで働きたいからです』
マスター『変わってるね・・・・・いいよ。おもしろいから』

この日から初めてのカウンター接客の世界に飛び込みました。
最初はひどいもので、お客様の前で笑えない。会話でき・・・るわけがないからのスタート。
それが徐々に、お客様との『時間』を共有できる楽しさを感じるようになりました。

ありがとうの感謝もお叱りも笑顔も悲しみもいっぱいの感情をダイレクトに。
もしかしたら人一人の人生を変えるかもしれない。

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カウンターは舞台でした。
真剣になればなるほどその舞台に立つことの怖さと楽しさをどちらも持つことができる凄い仕事だなと思ったのを今でも覚えています。
自分が注いだお酒や自分の一言にありがとうの感謝の言葉や笑顔がダイレクトにもらえる仕事。
毎日多くのお客様と会話をしますから日々空間も違います。誰かの一言、一仕草でもずっと変化があるんです。
あんなに嫌だった会話が、たまらないなあと。

これが私が飲食店で働くことになったきっかけです。

 

飲食店で働いたからこそ、多くの人に伝えたいと思った

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ここまででお気付きの方も多いと思いますが、私が日本酒を好きになったのはこの後なのです。
考え方は人それぞれだと思いますが日本酒が好きで飲食に飛び込んだという話はよく聞きます。人見知りな私の性格上は飲食が先で良かったとなと思います。

日本酒好きが先だったら、自分の世界だけの中にいてせいぜい知人同士で好みを語るくらいで多くのお客様に伝えたいなんてきっと思わなかったです。ましてや世界に発信なんて。

人生の順番、タイミングって大事ですね。これだから人生はおもしろいです。

次回はなぜ日本酒が大好きになったかをお話します。

 

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