こんにちは!SAKETIMESライターの菊森久美です。
私たちの国が誇る「日本酒」を、もっと海外の方に知ってもらいたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな活動のひとつをご紹介します。
やってきたのは、浅草にある外国人向けホステル「サクラホステル浅草」。
こちらで外国人向けの酒蔵ツーリズムを主催している株式会社アンカーマンさん(http://anchorman-inc.tokyo)が、日本酒試飲会を行っていました。
この方が「アンカーマン」の代表・和田直人さん。
「蔵元と海外をつなぐ架け橋になりたい」と、外国人向けのツアーや試飲会を積極的に行っています。
試飲会潜入レポート
こんな日本の食品や野菜を使ったデリなど、おつまみも用意されていました。
今日、試飲できるお酒は三種類。
「箱根山 純米」神奈川(井上酒造)
「おしゅん スパークリング」山形(亀の井酒造)
「奥羽自慢 特別純米」山形(佐藤仁左衛門酒造場)
それぞれ味わいに差がある3本ですね。
外国の方には、どんなお酒が人気なのでしょうか。
みなさん、1口で飲み干してしまいます。
試飲用の小さなカップが、テキーラのショットグラスに見えてきました(笑)
「日本酒はどうやってつくるの?」「どんなタイプがあるの?」
と、どんどん質問が飛んできます。
意外だったのは、「日本酒を飲んだことがある」という人が多かったこと。
「部屋に日本酒のボトルがあるよ!」という長期滞在グループや、「鬼殺し」を毎日飲んでいるという人もいました。
今回一番人気だったのは、「奥羽自慢 特別純米」でした!
外国の方には、醇酒(じゅんしゅ・お米の旨味がしっかり感じられる味)タイプのお酒が人気のようです。
逆にスッキリしたタイプお酒は蒸留酒と近い味わいに感じられるらしく、
「日本酒を飲んだ」という感覚が薄いようでした。
会がお開きになる頃には、瓶はすべて空になっていました。
試飲を通じて日本酒に興味が湧いた人は、翌日酒蔵ツアーに参加して酒造りの様子を見学するそうです。
なんとも、楽しそう!
まとめ
今回感じたのは、「日本にいるからには日本酒を飲みたい」というニーズは確実にあるということです。
また、日本酒の造り方や味わいが、外国人の好奇心を大いにかきたてるということが実感できました。
日本酒への関心が高まれば、当然ながら消費も増えるはずです。
今後は「アンカーマン」さんのような活動が、日本酒を守るすべての人たちに新しい未来像を見せてくれるかもしれませんね。
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