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ちりめん山椒と日本酒のマリアージュ

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みなさまこんにちは。「お手本になる 日本酒生活」をテーマに活動中のsake_shinです。
今回は日本酒とちりめん山椒の相性、そしておすすめの食べ方についてお話させていただきます。

「ちりめん山椒」といえば京都を代表する名品ですね。
少し贅沢な「ごはんのお供」であり、贈答品・お土産としても大変人気が高いです。

同時に日本酒にもよく合う逸品としてご存知の方も多いのではないでしょうか?

そんな「ちりめん山椒」と日本酒が合う理由をわかりやすく解明しながら、日本酒がおいしくなる事例のご紹介をさせていただきます。

①「相性」で重要な考え方「五味の調和」

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まずは相性を考える上で、五味の調和という考え方をご紹介します。五味とは、甘味、辛味、苦味、酸味、塩味の五つの味の要素を表すことば。

料理の世界、特に和食の世界ではこの「五味」の調和を重視されることが多いです。
各要素を含む調味料や食材、そしてお酒などを合わせることで、単独で食べるよりも、味覚のバランスが取れ、お互いを高める働きを持ちます。

その結果、「よりおいしい」と感じることにつながります。では、この五味と日本酒の持つ味覚成分を考えましょう。

日本酒からは甘味、辛味、苦味、酸味に関してはその成分を感じることができます。
しかし、「塩味」に関しては日本酒は成分的に持ちえません。

そうすると、この「塩味」をおぎなってくれる存在は、五味のバランスが取れ、「日本酒と相性が良い」と考えられます。

②ちりめん山椒が合うのは「補完」と「同調」

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ちりめん山椒は、醤油の持つ旨みとともに実山椒の心地よい苦味と爽やかな香り、そして何より日本酒に足りない「塩味」を持ち合わせています。

日本酒に足りない塩味を「補完」しながら、旨みでは「同調・増幅」するという、何重にもかけて日本酒と相性の良い成分構造になっているのですね。

また香りの部分では、実山椒の持つハーブ特有の香りが特徴です。
このような爽やかな香りは、日本酒の持つ香りの成分にも近いものがあります。

このように香りという部分でも「同調」とできるといえるでしょう。

「日本酒との相性がよい」というのにはしっかりとした理由が存在しているのですね。

③日本酒に合う「理にかなった」ちりめん山椒おつまみ

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そういうわけで「ちりめん山椒を使った簡単なおつまみ」をご紹介をさせていただきます。

①簡単につくれて相性が抜群。

②手軽にできるもの。

今回はその点で考えてみました。

❶水菜と新玉ねぎとクリームチーズのちりめん山椒サラダ

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山椒とチーズの相性が良いことは意外に知られていないかもしれません。
逆に日本酒とチーズの相性は今や定番となりつつもあります。

旬を迎える甘い新玉ねぎ、そして実山椒の爽やかさを考えると、チーズは同じくフレッシュな要素の強いクリームチーズ

塩気とミルキーな甘味、そして発酵食品の持つ旨み成分がよい組み合わせ。
爽やかでお酒もすすむ、前菜の1品です。

合わせる日本酒のおすすめは低アルコールのスパークリング生酒。

フレッシュさ、爽やかな香りと、ほんのり広がる旨みなど、非常に相性がいいおすすめの食べ合わせです。

❷ちりめん山椒塩で食べる。ほたて貝柱のあぶり焼き

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もう1品、おすすめの簡単料理をご紹介します。

まずちりめん山椒を細かく砕いて塩昆布と合えた特製の山椒塩を作ります。

メインとなるほたて貝はミルキーな甘味とともに、貝独自のコハク酸という有機酸を含むため旨み成分が豊富。

旨みの同調とともにちりめん山椒の持つ塩気と甘味が絡んで「あまじょっぱい」という日本人が大好きな組み合わせを楽しむことができます。

軽く炙ったほたて貝にさっとちりめん山椒塩を降って、お米の香りとトロッとした甘さを感じるにごり純米酒などを合わせるとさらに効果的。

普段とは違う「ちりめん山椒」の食べ方も試してみてはいかがでしょうか。

④相性の考え方を知れば、自分でバリエーションを増やせる

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お酒と料理の相性を良くすることは、やみくもにやっても難しいものです。
紹介されているレシピ通りに作れば、おいしいおつまみはつくれますよね。

しかしこれでは、蔵庫にあるもので日本酒に合うおつまみをつくりたい。」という希望には中々答えることができません。

そういう意味で今回ご紹介した「五味の調和」のお話や、足りないものを補う、同じものを重ねるという「相性が良くなる理由」は、
実はものすごく汎用性が高いツールになります。

この記事を読んで、皆さまの毎日の食卓が、もっと楽しく、ウキウキするものになれば幸いです。

⑤最後に ちりめん山椒専門  京都下鴨「すぐり」

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今回「ちりめん山椒」と日本酒についてご紹介させていただきました。

最後に、個人的ですが「日本酒にあうお気に入りのちりめん山椒」もご紹介させていただきます。

京都下鴨にある、専門店「すぐり」のちりめん山椒。
生粋の京料理人であった先代が「本当においしいものは人づてで伝わる」という信念のもと、下鴨神社の近く、閑静な住宅街の中で現在は2代目の手で作られています。

もちろんそのような想いからお店も構えていないので、店頭販売などもありません。
電話で注文すると、そこからひとつづつ丁寧に作られ発送して頂ける「作り手の姿が目に浮かぶ販売スタイル」。

大々的に露出はされていないお店なのですが、許可を頂き少しだけご紹介させて頂きます。

無添加でしっとりと水分を含んだ素朴な味わいは日本酒との相性抜群。
体にも優しくて、いつもよりちょっと贅沢で幸せな気分にさせてくれる、贈り物にもおすすめの京都では知る人ぞ知る「ちりめん山椒」です。

期間限定セットも販売されているようなので、気になった方は1度お試しください。
京都下鴨 「すぐり」
住所:〒606-0802 京都市左京区下鴨宮崎町 82
TEL:075-711-5876

おいしいちりめん山椒と日本酒で  心地よい生活を。

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sake_shin

「お手本になる、日本酒生活」をテーマに、 ウェブサイト・ブログにて、伝わりやすい日本酒・グルメ情報を発信。 また日本酒を媒介に自身の感性を磨くイベント【ITADAKI sake&sense】など各種イベントを開催。 第3回・4回世界唎酒師コンクールセミファイナリスト。日本酒学講師・唎酒師。

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