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好みの日本酒を見つけよう!「飲み比べ」ができる都内でおすすめの居酒屋3選

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「飲み比べ」をおすすめする理由

複数の日本酒を並べて味わう「飲み比べ」。"辛口"や"芳醇"など、同じ言葉で表現される日本酒でも、比較することで甘味や旨味、なめらかさ、華やかさなど、単体で飲んだときには気が付かなかった特徴を感じられることがありますよね。飲み比べてみることで日本酒の特徴をより深く捉えることができ、結果的に"好みの日本酒"を知る近道にもなるでしょう。

しかし自宅で飲み比べをしようとすると、そろえられる銘柄や数に限りがあるだけでなく、コストもかかります。そこでおすすめしたいのが、飲食店での飲み比べ。

どの日本酒を比べたらいいかわからない場合でも、お店の方からアドバイスをもらえるので安心です。また、個人でお酒を購入するよりも多くの種類を少量ずつ飲むことができるのも魅力ですね。

今回は、飲み比べに力を入れている、都内でおすすめのお店を3つご紹介します。

名酒センター浜松町店(JR浜松町駅徒歩5分)

名酒センター浜松町店」は日本酒のアンテナショップ。飲み比べができる日本酒バーとしてご存知の方も多いでしょう。英語に対応した案内やホームページなどもあり、海外からの観光客も楽しめますよ。

  • 飲み比べセットの内容:ショーケースに陳列されているお酒から3種類を自身の席に運び、店員を呼んで都度会計
  • 価格:ショット1杯の値段×3杯分−100円 (例:200円+350円+400円−100円=850円)
  • 飲み比べを頼むお客さんの割合:ほぼ100%
  • みずからお酒を選ぶ人とおまかせで頼む人の割合:8対2(海外からの観光客はほとんどおまかせだそう)
  • お客さんの選ぶ飲み比べの特徴:「好きな銘柄+それと比較するための銘柄2種(はじめて飲む銘柄など)」「銘柄を統一し、特定名称別で3種(本醸造・純米・吟醸など)」
  • お店がおすすめする飲み比べ:季節に合わせたおすすめをすることが多い(冬から春はしぼりたて、夏は生酒や原酒、秋はひやおろし)

<注文した飲み比べセット>

  • 「嘉泉 純米吟醸」(東京/田村酒造場)
  • 「瀧澤 純米大吟醸」(長野県/信州銘醸)
  • 「三日踊 純米吟醸」(奈良県/中谷酒造)

この日は"精米歩合の違い"(アルコール度数や日本酒度、酸度はできるだけ近い値でそろえる)で、どのような変化が生まれるのか体験してみたかったので、それに沿ってみずから日本酒をセレクト。酸度は1.5~1.6でそろえます。甘味が強く桃のような味わいのものから、柑橘系の爽やかな印象のものまで幅広く楽しみました。

  • 住所:東京都港区浜松町2-3-29 磯山第二ビル1F
  • アクセス:JR浜松町駅徒歩5分
  • TEL:03-5405-4441
  • 営業時間:[月~金] 12:00~22:00(L.O. 21:30)/[土(第1~3、第5)・日] 13:00~20:00(L.O. 19:30)
  • 定休日:第4土・祝日

日本酒bar 粋。(JR大井町駅徒歩3分)

日本酒bar 粋。」は、女性が気軽に日本酒を飲めることをコンセプトにオープンした、オシャレな立ち飲みスタイルのお店。

  • 飲み比べセットの内容:その日用意されている日本酒およそ20種類から3つ選択
  • 価格:1杯450円または650円✕3杯分−100円(例:450円+600円+600円−100円=1,550円)
  • 飲み比べを頼むお客さんの割合:ほとんどが注文
  • みずからお酒を選ぶ人とおまかせで頼む人の割合:3対7
  • お客さんの選ぶ飲み比べの特徴:旨口系の日本酒を中心に選ぶ方が多い。お店におまかせする方は、辛口系のリクエストが増えてきた
  • お店がおすすめする飲み比べセット:「膨らみがある」「キレがある」「飲みやすい」の3タイプでそろえる。そのなかに特徴的な味わいのものをひとつ入れることも

<注文した飲み比べセット>

  • 「津島屋外伝 四十一才の春 純米大吟醸 生酒」(岐阜/御代桜醸造)
  • 「笑四季 恋をするたびに...第4話 別れの予感 純米吟醸」(滋賀/笑四季酒造)
  • 「奈良萬 純米 無濾過生原酒」(福島/夢心酒造)

こちらのお店は季節の日本酒が充実しています。その季節の酒を飲み比べすることによって、その時期の傾向を理解することができるでしょう。この日は春酒を3種類飲み比べました。にごり酒や発泡性の表記がなくても、うすにごりや微発泡性の酒がいくつかあるのですね。酸がしっかりと感じられる、フルーティーな味わいの酒が多い印象でした。

  • 住所:東京都品川区東大井6-2-3 東幸ハイツ1F
  • アクセス:JR大井町駅徒歩3分
  • TEL:03-6450-0025
  • 営業時間:[月・水~金] 18:30~23:00(L.O. 22:30)/[土] 18:30~22:30(L.O. 22:00)
  • 定休日:火・日・祝日

JAPAN酒BAR Under the Tree(JR阿佐ヶ谷駅徒歩1分)

JAPAN酒BAR Under the Tree」は日本酒ビギナーを対象に、あまり有名でない小さな酒蔵の日本酒をメインに紹介しているお店です。

  • 飲み比べセットの内容:日本酒約10種類から60mlのグラスで3種。1種をみずから選び、その他の2種を店員が選ぶ
  • 価格:1200円
  • 飲み比べを頼むお客さんの割合:1日平均4割程度
  • 飲み比べの特徴:お客さんの好みに合わせて、まったくタイプの違うものにしたり、すべてお客さん好みのものにしたり。3種類すべてをお客さんが選ぶこともできたが、店員からおすすめする方が喜んでもらえるということで、現在の形になったのだとか。日本酒をあまり飲まない人も来るため、その場合はふだんどんな酒を飲むのか聞いて選んでいる

<注文した飲み比べセット>

  • 「鳥海山 純米吟醸 生酒 豪快辛口」(秋田/天寿酒造)
  • 「金戎 特別純米 無濾過特別純米生原酒」(香川/西野金陵)
  • 「亀甲花菱 純米 生原酒」(埼玉/清水酒造)

この日は初夏のような暑さだったので、"夏に飲みたい生酒"というテーマで3種類、選んでいただきました。アルコール度数や日本酒度などのスペックや熟成度合はさまざまでしたが、共通して香りが爽やかで後口スッキリだったのはおもしろい体験でしたね。共通点があるからこそ、口当たりがなめらかなものや香りが爽やかなもの、ドライな印象があるものなど、それぞれの細かい特徴を感じることができました。

  • 住所:東京都杉並区阿佐谷北2-2-7 喜楽ビル 1F
  • アクセス:JR阿佐ヶ谷駅徒歩1分
  • TEL:03-5356-6155
  • 営業時間:[月~木・日] 18:00~24:00/[金・土] 19:00~26:00
  • 定休日:なし(不定休)

"飲み比べに力を入れている"といっても、それぞれに特色があります。好みにあうお店で飲み比べを楽しみ、好きな日本酒のタイプを探してみてはいかがでしょうか。

注:価格及びサービス内容は2017年4月末時点の状況を基準にしています。必要に応じてお店に確認の上、訪問してください。

(文/山本清子)

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山本 清子

IT系フリーランサーの傍ら、日本酒とチーズを軸とした飲食店とイベントコンサル業務も手がける。スタイリッシュな日本酒バルの開拓を愛しており、女性がひとり、日常的にバーで日本酒を気軽に飲める時代が来ることを信じて活動していく。きき酒師およびチーズプロフェッショナルを保持。