普段日本酒を飲むとなると、どのようなグラスを思い浮かべますか?日本酒を飲むグラスとしては、実はさまざまな種類があります。
今回はその中でも代表的な5つのグラスをご紹介しています!
知っているようで意外に知らないかも!?
1. おちょこ
日本酒を飲むときの定番グラスといえば「おちょこ」ですね。おちょこは、陶器製・磁器製・木製・金属製(銅・錫など)、さまざまな材質でつくられています。みなさんが日本酒を思い浮かべるときは、「おちょこととっくりのセット」というイメージが強いのではないでしょうか。しかし、このおちょこ・とっくりのセットが普及したのは、意外にも最近で江戸時代のことなのです。
2. 盃(さかずき)
今では盃(さかずき)なんて言葉もほとんど使われなくなっていますが、これも日本酒を飲むグラスとしては昔からメジャーなものとして使われてきました。江戸時代では関西でも関東でも、酒宴の初めのうちは盃を使い、酒宴も中盤になり、場がくだけてくるとおちょこに変えたそうです。このように日本酒のグラスにおいて「盃」とはフォーマルなグラスだったのですね。その風潮は今でも残っており、例えば神道の結婚式では、夫婦となる男女が神前で3種の盃を用いてお酒を飲む三々九度などは、盃で飲まれます。
3. 升(ます)
升も日本酒を連想しやすい容器だと思います。しかし、みなさんは升というと日本酒を入れたグラスの受け皿というイメージが強いのではないでしょうか?実は江戸時代には升自体が日本酒のグラスとして役割を果たしていました。酒屋さんの一角で角打ち(かくうち)というスタイルで飲むときは、升をグラスとして使っていたのです。升の縁に塩を置いて、塩で日本酒を飲むという飲み方が当時は粋な飲み方でした。
4. コップ
コップという言い方をしてしまうと、日本酒のグラスとして、少し風情がないように感じられてしまいますが、受け皿用の升の上に置かれたガラス製のグラスと言えばご想像がつくのではないでしょうか?いまでも飲食店で日本酒を頼むと、コップと升のセットで提供される場合が多いですよね。また、コップにお酒をそそぐときに、コップから升にこぼされる様子も昭和のレトロを感じます。
5. ワイングラス
最近ではワイングラスでも飲むようになりました。最近では、すべての日本酒をワイングラスで提供するという飲食店まであります。日本酒だからといって日本酒専用の酒器で飲むという先入観にとらわれることなく、このような新しい文化が生まれていることはとても素晴らしいことだと思います。
以上です!
日本酒を飲むグラスと言ってもさまざまなものがあります。また今回ご紹介していないその他の酒器でも日本酒は飲まれることがあります。日本酒を飲むときそのような部分も知っていると、ちょっとした飲み会の小ネタになるのはないでしょうか?
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