SAKETIMESライターでドリンクスタイリストの齋藤です。
今回は日本酒を使ったスイーツをご紹介します。
白河蔵めぐり酒ゼリーとは?
明治40年から100年以上福島県白河の地で和菓子を作り続けている白河菓匠「大黒屋」の商品。
きっかけは東日本大震災。福島県西白河郡の矢吹にある大木代吉本店にあった大小14棟の蔵のうち5棟が全壊。その他の蔵も半壊等の被害を受けました。
その中でも倒れずに残ったのがこの酒蔵の扉。力強く立っている扉と4つの蔵が1つになった「酒ゼリー」に、福島復興の扉を開くという願いを込めて作られました。
早速開封。
パッケージはこんな感じ。
箱自体のデザインもなかなかスタイリッシュです。
今回は4種6個入りの商品を選び、実食してみました。
それぞれの<商品説明><蔵元メッセージ><感想>と共にご紹介します。
梅酒 自然郷
<商品説明>
清酒自然郷でつけた梅酒を使った、贅沢な梅ゼリーです。さっぱりとしながらも、まろやかな味わいです。
<蔵元メッセージ>
大木代吉本店
慶応元年(1865年)創業。
純米酒の先駆けとなった自然郷は、まだ普通酒が一般的であった時代の昭和40年代から地元篤農家さんの契約栽培米を使用し醸造しております。
震災では蔵が倒壊するなど甚大な被害を受けましたが、蔵を立て直し新たにスタート。
これからも安心安全をコンセプトに、変わらぬ里山の風景を子どもたちに繋いでいくため、そして旨いお酒を皆様へお届け出来るように頑張ります。
<感想>
梅酒というより梅本来の旨みや味わいをダイレクトに感じることができます。酸味は程よくバランスがとれています。
特別純米 登龍
<商品説明>
特別純米酒登龍の由来は、杜氏の母校白河高校の登龍健児によりその名をとった思いの込められたお酒を使用。さっぱりとしたきれのある酒ゼリーです。
<蔵元メッセージ>
大谷忠吉本店
伝統を守り古くからの味を再現するのは非常に大変ですが、飲み手をいつも身近に感じて、こだわりが単なる造り手のわがままにならぬよう精進しています。
地酒は郷土に守られてきました。蔵元の努力は飲んでくれる地元の人たちのために。
「特別純米 登龍」は、若き兄弟の杜氏が試行錯誤を続け醸している酒です。麹歩合を高め、味の太さを演出し、綺麗な酸で後味をスッキリさせる。
毎年少しずつ酒質が上がっているのを確認出来る酒です。
<感想>
透明感があり甘味が程よくスッキリした印象。喉ごしが爽やかで背筋のピンとした味わいです。
天然炭酸 和マッコリ 霧の華
<商品説明>
都内では「虎まっこり」で有名な微炭酸日本酒のまっこりを使用。辛口にごりの酒ゼリーです。おそらく、日本初まっこりの酒ゼリーをご堪能ください。
<蔵元メッセージ>
有賀醸造
江戸時代末期、越後高田藩の飛び領3万3千石を治める陣屋が釜子村に設けられました。その後大名より酒造りの命を受けアリが醸造が創業しました。
以後300年、陣屋の郷で受け継がれてきた伝統の技と豊かな大地が、美味い酒を醸しています。「霧の華」は、無添加・非加熱・天然炭酸が湧き出る生のにごり酒です。
生きた酵母が作り出す酸味と炭酸がスッキリとした喉越しを与え、お米の味がしっかりと感じられます。
<感想>
第1印象としては心地良い酸味が強調された甘酒のようです。
にごりならではの旨みが残りながらもさっぱりといただけます。
しらかわ 千駒
<商品説明>
白河の地酒千駒を使った酒ゼリー(金箔入り)。長年大黒屋で親しまれていた味を、新しい食感のゼリーにリニューアルしました。
<蔵元メッセージ>
千駒酒造株式会社醸
白河は昔、馬市が盛んな城下町でした。「いならぶ若駒のようにたくましくあれ」千駒の名には、そんな願いが込められています。
池島酒店として1924年(大正12年)創業し、現在の千駒酒造の礎を築きました。
蔵は決して大きくはありませんが、「手を抜くな!よく手入れしろ!楽をしようと思うな!」をモットーに、杜氏や蔵人、従業員が1つ1つの工程に手を掛け、心を込めて旨いと言われる酒造りを日々追求しています。
<感想>
優しい甘みを前面に感じるので甘口の日本酒のようです。リアルに金粉が入っています。
今回はスイーツにも関わらず日本酒本来の味わいを感じることができました。日本酒を「飲む」だけではなく「食べる」というアプローチが興味深かったです。
今度はここで使われている日本酒を実際に日本酒として飲んでみたいと思いました!
皆さんも食事の後のデザートとしても日本酒を楽しんでみては?
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