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「東北風土マラソン&フェスティバル2016 」を盛り上げた東北の酒蔵と唎酒師ボランティアたち

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4月23日(土)・24日(日)、宮城県登米市にある長沼フートピア公園にて、「日本一のファンラン」の想いのもと、「東北風土マラソン&フェスティバル」が開催されました。

東北風土マラソン&フェスティバル」は、宮城県内唯一のフルマラソンコースを含めたファンラン大会として、2014年からはじまり、今年で3回目の開催。開催当初より、東北の食材と日本酒を世界中に発信する世界一のグローバル・ファンランを目指し、フランス・メドックマラソンの企画協力を得て運営されてきました。

日本全国で多くのファンランが開催されているなか、日本酒で盛り上げるファンラン大会に、日本酒に関わる者として微力でも力添えをしていこう!と、唎酒師たちがボランティアとして集まりフェスティバルを盛り上げました。

イベント当日は絶好のラン日和

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冷え込みが厳しい朝でしたが、太陽が高くなるにつれ暖かさも増し、気がつくと絶好のマラソン日和になっていました。会場には本日のお酒も到着。

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ランナーが続々とスタート地点に集まるなか、正面ステージでは、爆風スランプさんが「Runner」を熱唱。その歌声で、早朝にもかかわらず気分が盛り上がります。

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会場に設営されているお酒以外のフードブースや企業ブースでは、さまざまなキャラクターがランナーを出迎えてくれます。

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この大会の特色はランナーのコスチューム。2016年のテーマは「ドレスアップ」。スタートの時間が近づくにつれ、華やかな仮装をしたランナーたちが続々と集まってきました。

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10時からのランスタートとイベント開始が間近になったところで、日本酒ブースの全体オリエンテーションを行いました。ここで蔵元と唎酒師ボランティア全員が顔合わせ、あらためて本日の志をスタッフみんなで共有します。

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100種類を越える東北の銘酒が勢揃い

ついに10時、ランナーがスタートを切りました。それと同時に「東北日本酒フェスティバル」もスタート。会場はランナー不在のため、人もまばらでのんびりとした雰囲気です。酒造さんが自ら立つブースも例外ではなく、ゆっくりとお話ができました。

この日の出展したのは全35ース、100種類以上の銘酒がそろいました。
(※は酒造自ら出展されているブースです)

1.秋田清酒(秋田県)※
2.あさ開(岩手県)
3.阿櫻酒造(秋田県)
4.阿部勘酒造店(宮城県)
5.石越醸造(宮城県)※
6.一ノ蔵(宮城県)※
7.内ヶ崎酒造店(宮城県)
8.榮川酒造(福島県)
9.大沼酒造店(宮城県)
10.奥の松酒造(福島県)
11.男山本店(宮城県)※
12.角星(宮城県)
13.川敬商店(宮城県)
14.栗林酒造店(秋田県)
15.佐浦(宮城県)※
16.末廣酒造(福島県)
17.鈴木酒造店(秋田県)
18.仙台伊澤家勝山酒造(宮城県)※
19.大和蔵酒造(宮城県)
20.辰泉酒造(福島県)
21.楯の川酒造(山形県)※
22.田中酒造店(宮城県)※
23.千田酒造(宮城県)
24.天寿酒造(秋田県)※
25.中勇酒造店(宮城県)
26.萩野酒造(宮城県)※
27.八戸酒造(青森県)※
28.鳩正宗(青森県)※
29.花春酒造(福島県)
30.平孝酒造(宮城県)
31.飛良泉本舗(秋田県)
32.山和酒造店(宮城県)
33.わしの尾(岩手県)
34.宮城県の日本酒造
35.山形県酒造組合

そのなかから、出展ブースを少しだけご紹介します。

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(左) 唎酒師ブースに近かったご縁からか、ノリよくお話してくださった榮川酒造
(中) 試飲したお酒を一つ一つていねいに説明をいただいた「萩の鶴」の萩野酒造
(右) 秋田清酒では、サプライズでスパークリング日本酒のお披露目もありました。

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(左)目をひくラベルとゆるキャラグッズで参戦されていた「たてにゃん」こと、楯の川酒造。
(右)売上げ全額を被災した子供たちへの支援基金「ハタチ基金」に寄附する本銘柄。震災で困っている子供たちのために、そしてその子供たちに未来を託す精一杯の想いがこもったお酒だということを語ってくださいました

唎酒師ボランティアが試飲をお手伝い

昼過ぎには、ハーフマラソンのランナーがゴールしはじめ、ブースも徐々に賑わってきました。唎酒師ボランティアの役目は、今回、会場に蔵元が来ていないブースでの試飲提供のお手伝いです。

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この日は日本酒イベントが全国で重なっていたため、小さな蔵は人数をどうしても確保することができません。会場に行けなくても、「東北日本酒フェスティバルで1人でも多くの人にお酒を楽しんでもらいたい!」という熱い酒造の想いを、唎酒師ボランティアが背負います。責任重大、気合が入ります。

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他のブースよりも大きさ4倍のスペースに、30以上の銘柄がずらりと並んだ山形県酒造組合のブース。ここには最も多い人数の唎酒師を配置し、組合から代表で来てくださっていた米鶴酒造と朝日川酒造と一緒にサービスをさせてもらいました。

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一方で、他の唎酒師は、ひとり当たり2~4酒造分のブースを担当しつつ、人手が足りないところがあればフレキシブルに動いて試飲サービスしました。

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私が担当したのは、末廣酒造と辰泉酒造のブース。末廣酒造の微発泡酒「ぷちぷち」と辰泉酒造の「京の華 純米吟醸」は、いずれもこのイベント一番といえるほど人気で、ブースに人が途絶えませんでした。

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次々とゴールし、ブースへやってくるランナーたち。完走者特典の5枚綴りチケットを一つの銘柄につぎ込み、追加でチケットを購入して多くのブースを回ったランナー。長い距離を走ったあとなのに、いろいろなブースを所狭しと走り回っている元気なランナー。華やかな格好を崩さず冷静に立ち回っていたランナー。東北日本酒フェスティバルの会場は、完走の充実感にあふれたランナーで賑わっていました。

次回開催に向けて

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過去最大の規模となった今年の「東北日本酒フェスティバル」。今回参加した利酒師ボランティアは私を含め大半が初参加。普段は一緒に活動する機会の少ない唎酒師たちが、最後まで乗り切ることができたのは、酒造・事務局・他関係ボランティアの方々すべてと、イベントに対する想いが共有ができていた証だと思います。

この想いを引き継ぎ、一人でも多くのランナーさんに楽しんでいただけるイベントになるよう、来年以降も応援し続けていきます

(文/山本清子)

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山本 清子

IT系フリーランサーの傍ら、日本酒とチーズを軸とした飲食店とイベントコンサル業務も手がける。スタイリッシュな日本酒バルの開拓を愛しており、女性がひとり、日常的にバーで日本酒を気軽に飲める時代が来ることを信じて活動していく。きき酒師およびチーズプロフェッショナルを保持。