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映画「THE BIRTH OF SAKE」上映会@金沢21世紀美術館へ行ってきた!

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昨年から日本酒をテーマにしたドキュメンタリー映画の公開が続いていますが、みなさんはご存知ですか? その中でも、海外で高い評価を受けている作品「THE BIRTH OF SAKE」の国内初となる上映会が、ロケ地の石川県で開催されるということで張り切って観て来ました!

映画「THE BIRTH OF SAKE」とは?

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ニューヨークを拠点に活躍する日系アメリカ人の映像作家、エリック・シライ氏が「手取川」醸造元である石川県白山市の吉田酒造店での酒造りとそこで働く蔵人のドラマを撮り続けたドキュメンタリー映画。

撮影には2012年から2014年の3年間、その後、約1年間の編集作業をへて、昨年2015年の海外の映画祭に出品され、多くの賞を受賞しました。

<受賞歴>
・トライベッカ国際映画祭 2015 (New York,USA) 審査員特別新人監督賞
・ベンド国際映画祭 2015 (Bend,Oregon,USA) 最優秀ドキュメンタリー賞/最優秀監督賞
・パルムスプリングフイルムフェスティバル(California,USA) 最優秀ドキュメンタリー賞

上映会会場でサポーターズスタッフがお出迎え

上映会の会場は、現代アートの美術館として全国的にも人気の高い金沢21世紀美術館のシアター。会場前には監督が撮影されたたくさんのパネルがあわせて展示されていて、ちょっとした写真展のようです。

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会場でのお出迎えをはじめ、主催者として上映会の準備に動き回るのは、「THE BIRTH OF SAKE」石川サポーターズのみなさん。メンバーの半数は「この作品が観たい!」という想いで集まった地元の大学生たちです。さすが酒どころの北陸、将来有望な若者がたくさんいますね。

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※後列左2番目から吉田酒造店・山本輝幸 杜氏、吉田隆一 社長、吉田泰之 次期蔵元

蔵人たちの人間ドラマに思わず涙……

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いよいよ本編上映。その内容は?

正直、ドキュメンタリー映画で泣いてしまうとは自分でも思いませんでした……。 吉田酒造店にきて30年以上という能登杜氏の山本輝幸氏から、次期蔵元で杜氏も引き継ぐという吉田泰之氏への技と精神の伝承を縦糸に、多くの蔵人たちの人間ドラマが横糸となって描かれるのは、山本杜氏が一番大事にしている言葉、「和醸良酒」。ひとつの酒蔵の酒造りのお話というだけでなく、長い間大事に育まれてきた日本酒文化を通して、日本が世界に誇るべき「ものづくり」の心が語られていると感じました。

上映後の舞台挨拶で、作品に込めた想いをうかがうことができました。

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監督/エリック・シライ 氏(写真左)
アメリカで生まれた日本人として、日本への贈り物(tribute)のつもりで撮った作品。外からの目線で日本人をとらえたことがこの作品の特徴になっていて、中にいるとなかなか気付かない日本人の素晴らしいところを表現できたと思います。

プロデューサー/マサコ・ツムラ 氏(写真右)
監督と初めて蔵を訪ねてから3年あまり。ロケ地の石川県で上映できて、ようやく輪をつなげることができました。

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吉田酒造店/山本輝幸 杜氏(写真中央)
私は何も難しいことはしていません。ただ造り手に「和」ができていれば、うまい酒ができると信じています。それをこれからもみなさんに飲んでいただきたいと思っています。

吉田酒造店 次期蔵元/吉田泰之氏(写真左)
外での修業を終えて自分の蔵に戻ってきたとき、山本杜氏の「和醸良酒」を掲げた酒造りが、かけがえの無い宝物だと実感しました。

ニューヨークで監督と出会い「映画を撮りたい!」と言われた時、今のこの空気感を残せるならと思い、「“和醸良酒”を撮って欲しい」とお願いしました。撮影当初はいろいろと困難もありましたが、徐々に撮影スタッフとも和ができて、会社としても成長できた3年間でした。

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舞台あいさつ後に、スタッフ・キャストと観客のみなさんで記念撮影。
「和醸良酒」にちなみ、みんなで手をつないで「WA」のポーズ!

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上映終了後も会場は大にぎわい

終了後、来場者には、この上映会に向けて絞ったという純米大吟醸が1本ずつ配られました。映画を観て熱い人間ドラマに泣かされた後です。そこで造られたお酒が美味しくないわけがありません。

「早く飲みたい!」とか、逆に「もったいなくて飲めない!」といった声も。

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会場はスタッフやキャストと話し込む人、記念写真をと並ぶ人たち。中には山本杜氏にサインを求める人もいて大にぎわいでした。

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「手取川」の酒造りの和が、映画を通じてたくさんの人に広がっていくようでした。

映画「THE BIRTH OF SAKE」は、海外での上映が決まっていて、近々ネット配信でも観ることができるようになるそうです。映画の最新情報は、吉田酒造店Webサイトでもアップされる予定とのことですので、ぜひそちらもご確認ください。

この映画が世界中のひとりでも多くの人に届きますように。

「THE BIRTH OF SAKE」公式サイト
http://www.birthofsake.com/

「吉田酒造店」公式サイト
http://www.tedorigawa.com/
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