ビールにポテトチップス、ワインにレーズンバター……コンビニやスーパーで気軽に買えるお菓子には、お酒と相性が良いものがたくさんありますが、和菓子と日本酒という組み合わせの良さをご存知でしょうか?
あんこ・抹茶・きなこ・求肥(ぎゅうひ)……和菓子には日本酒に合う素材がたっぷり使われています。手軽に買えて日本酒と合う、そんな和菓子と日本酒の組み合わせをご紹介します。
あんこ×辛口純米酒
豆大福
練り切り
和菓子といえば、大福や練り切り、羊羹に使われる「あんこ」が代表的ですね。あんこは濃厚な甘みが特徴なので、緑茶・抹茶など「苦味」「渋み」がある飲み物とよく合いますが、日本酒との相性も抜群なのです。
とくに、辛口系のスッキリした純米酒とは絶妙な組み合わせ。日本酒はビールやワインに比べてアルコール度数が高いですが、そのアタックの強さを「あんこ」の甘みにぶつけることで柔らかく感じることができます。
また、「日本酒×あん菓子×緑茶」の3つを同時に楽しむ、ペアリングならぬ「トリプリング」もおすすめです。飲み物とも合わられる日本酒の懐の深さを、存分に楽しめます。
干菓子・和スイーツ×にごり酒
和菓子には、せんべい・かりんとうなどの「干菓子」もあれば、醤油ダレたっぷりのおせんべい、抹茶ケーキなど生クリームを使った和スイーツなど、さまざまな種類があります。
水分量の少ないお菓子には、少しとろみのある「にごり酒」を合わせてあげましょう。煎餅の醤油や塩気と、にごり酒の「まろやかなコク」の組み合わせで、日本人の好きな「あまじょっぱい」味の完成です。
和スイーツによく使われる生クリームには、ヨーグルトのような酸味を感じる「にごり酒」を選びます。口の中はさっぱりしながらも、コクは重なり合うという絶妙な相性を体感できますよ。
日本酒と和菓子を嗜む「おやつ15時飲み会」
注目度が高まる日本酒と和菓子の組み合わせ。おすすめは、休日の昼間15時に和菓子と日本酒を楽しむライトな飲み会です。
「近くのコンビニで和菓子を買ってきて日本酒と合わせる」
「名店の和菓子を持ち寄ってホームパーティを開催する」
など、わざわざ料理を作らずとも最高のマリアージュを楽しめる和菓子は、実は飲み会アイテムとしても優秀です。昼間ならお酒を飲む量は少し控えめにして「日本の食の奥深さをじっくり楽しんでみる」のもアリですね。
最近では和菓子の名店・とらやや、大手酒造メーカー・白鶴酒造も、こうした日本酒と和菓子やスイーツとの組み合わせのイベントを開催しているようです。
ぜひ、いつもと違う日本酒の飲み方を開拓してみてください。きっと新しい発見ができるはずですよ。
(文/sake_shin)