愛知県・藤市酒造のお酒「菊鷹」をご紹介します。24BYから新しく山本杜氏を迎えて造られました。同蔵で以前使用していた銘柄を復活させたこのお酒、どんな味わいでしょうか。
本日のお酒は「菊鷹 山廃純米吟醸 雲外蒼天」
山田錦100%、熊本酵母で仕込まれたお酒です。
まずは冷酒で呑んでみましょう。
甘く丸みのある上品でフルーティーな香り、口に含むとわずかにガスを感じます。ボリュームのある甘みの中に若い苦味、アルコール感と適度な酸によりキレが良いお酒です。
次は、冷や(常温)で。苦味は多少落ち着き、酸が出てきました。ガス感も残りつつ、旨みが多く、柔らかい口当たりです。
おすすめは、ぬる燗です。香りは穏やかになり、口に含むと甘酸っぱさが全面に。丸みのある甘みとふくよかな旨みの余韻を楽しめます。
味の深いお酒には酒粕を合わせ、味わいの相乗効果を狙いましょう。
酒粕の海苔サンド天ぷら
<材料>
- 酒粕 100グラム
- わさび 適量
- 塩 適量
- 小麦粉 50グラム
- 水 1/2カップ
- 溶きたまご 大さじ1
- 揚げ油 適量
<作り方>
- 1. 酒粕は同じ厚さになるよう、押し広げる。
- 2. 酒粕にわさびを薄く塗り、海苔で酒粕をはさむ。
- 3. 小麦粉・溶きたまご・水を合わせて天ぷらの衣を作り、しっかりからめて揚げる。
- 4. 油を切り、食べやすい大きさにカット。塩を添える。
菊鷹の酒粕を使用するとさらに相性抜群ですが、難しい場合は手に入りやすいもので構いません。酒粕天ぷらのコクと海苔の風味が、ぬる燗にした菊鷹のボリューム感とよく合います。菊鷹は、開封してからも旨みが乗ってくるお酒です。何日もかけて、ゆっくり味わってみてくださいね。
(文/まゆみ)