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【正月限定】お屠蘇カクテルでおいしいお正月を過ごそう(簡単レシピ付!)

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こんにちは、SAKETIMES編集部、酒匠の山口奈緒子です。

クリスマスも終わり、世間は一気にお正月モードですね。

お正月はすぐそこ。
今回はお正月にぜひ飲んでいただきたい日本酒カクテルをご紹介したいと思います。

カクテルをご紹介してくれるのはSAKETIEMSライターとしても活躍いただいている「方舟 大吟醸 しずく」の山口直樹さんです。

 

1. 今回ご紹介するのは「お屠蘇カクテル」

ぜひみなさんにお正月に飲んでいただきたい日本酒カクテルは「お屠蘇(とそ)カクテル」です。 とは言っても、まず「お屠蘇(とそ)」というものがどのようなものかご紹介しなければなりませんね。

◎お屠蘇(とそ)とは

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お屠蘇とは、昔から日本でお正月に飲まれてきた薬酒です。家族が顔を合わせて飲むことで、1年の健康を祈念します。「お屠蘇」という名前には、邪気を屠(ほふ)り魂を蘇らせるという意味があります。

もともとは中国で邪気を祓い不老長寿になれる薬酒として飲まれてきたお酒でした。日本では、平安時代の宮中儀式として取り入れられ、江戸時代に庶民の間に広がりました。
現在では、お屠蘇の素が「屠蘇散(とそさん)」「屠蘇延命散(とそえんめいさん)」として薬局やスーパーなどで販売されています。これらはティーパックのようになっている場合が多いので、大晦日に日本酒かみりんに浸し、元旦に引きあげればできあがりです。

※詳しくはこちらをご覧ください。
日本のお正月に飲む「お屠蘇(とそ)」というお酒とは?  

 

◎「お屠蘇カクテル」に挑戦!

最近ではお正月にお屠蘇を飲む家庭も少ないのではないでしょうか。

ただお屠蘇の文化を広めるだけではつまらないので、今回は山口さんが現代風にアレンジした「カクテル」として楽しめるお屠蘇をご紹介したいと思います。

また、残りものの日本酒でもおいしく作れることもポイント。

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あなたも年末の忘年会で余ってしまった日本酒が冷蔵庫に眠っていませんか?
それらの日本酒を使って新年を新たな気持ちで迎えましょう!

 

2. お屠蘇カクテルを作ってみよう

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◎材料

残りものの日本酒:みりん 1:3の割合で
シナモン 1本(粉のタイプでもOK)
山椒 少々
クローブ 少々
ハチミツ 少々
レモン汁 少々
*グラン マルニエ コルドン ルージュ お好みで
*ベネディクティン お好みで
*アンゴスチュラ・ビターズ お好みで

(*のリキュールは用意できなくてもOK)

※材料を揃えるときのポイント
みりんはいつもの調味料として使っているみりんではなく、そのまま飲めるぐらいのおいしいみりんを用意することがポイント。

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今回使用しているのは「福みりん」というみりんです。 福みりんはこちらから購入可能です。
また、東急ストアのような大きなスーパーであれば、そのようなみりんが購入できます。

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(例えば三河みりんなど)

日本酒・みりん以外は信濃屋のようなお酒のセレクトショップで購入可能です。

 

◎作り方

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1.
まず、シナモンを1本割り入れ、クローブを適量、

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そして、みりん、山椒を入れます。
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2.
(1.)をおたまなどで混ぜあわせながら火にかけます。
ここで火にかけるのは、シナモンやクローブ、山椒などの味を早く抽出するためです。

伝統的なお屠蘇では生薬をお酒に漬け込みますが、ここでは漬け込まない代わりに火にかけることでこれらの味わいをお酒に移しているのですね。

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また、みりんを少し焦がすようにすると、香りがよくなります。
次の写真のように鍋を斜めにしてフランベをするように火を立たせることができたら、なお良いですね。

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3. 
(2.)が泡を立て、煮立ってきたら「グラン マルニエ コルドン ルージュ」「ベネディクティン」「アンゴスチュラ・ビターズ」のリキュール類を入れます。それぞれ香りづけ程度ですので少し垂らす程度で十分です。

これらを入れるとより深味のあるお屠蘇に近い味わいになりますが、用意できない場合は無くても大丈夫です。

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※リキュールの豆知識

グラン マルニエ コルドン ルージュ:
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フランスのオレンジ・リキュール。お屠蘇にもみかんの皮が含まれているのでオレンジの香りをプラスしています。

ベネディクティン:
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27種類の薬草を調合して作られた長寿の秘酒がはじまりです。世界最古の薬草系リキュールとして世界各国で親しまれています。伝統的なお屠蘇の作り方にあるように、いろいろな薬草を使います。それをリキュールでまかなっているのです。

アンゴスチュラ・ビターズ:
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軍医が南米ベネズエラのアンゴスチュラ町で健胃剤として開発した薬酒です。(現在はトリニダード・トバゴで造られています。)

これらのリキュールを入れることによってグッと本格的なお屠蘇カクテルになります。 また、もともと薬酒としての役割であるお屠蘇は、胃腸の働きを盛んにし、血行をよくし、風邪を引かないようにする生薬が含まれています。ですので、リキュールによって薬酒としての役割をより印象づけることができます。  


 

4.
また混ぜあわせながら少し煮立てたら、ここに日本酒を入れてください。そして、 日本酒を入れ火にかけたら味見をしてみてください。
甘味・酸味のバランスを整えるため、もっと甘くさせたいという方はハチミツを、もうちょっとすっきりさせたいと思った方はレモン汁をお好みで入れてください。

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※ポイント
ここでハチミツやレモン汁を入れ、味を整えることができます。
ですので、残り物の日本酒を使っても、その日本酒の味わいに依存することなく、自分の好きな味にカスタマイズできるのですね。

煮立ってきたら火を止めます。アルコールをどのくらい飛ばすかはそれぞれ個人の好みで大丈夫です。クローブ、シナモンなどをざるなどでこして完成です。

 

◎飲んでみる

せっかくなので、お屠蘇カクテルを飲んでみましょう。

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うん!おいしい!

漢方にも似た薬草のような香りはするのですが、伝統的なお屠蘇に比べ、とても飲みやすいです。

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お屠蘇の薬草のような香り・味わいが苦手な方でも「お屠蘇カクテルなら飲める」と、スイスイ飲めてしまいます。
しっかりとお屠蘇の味わいを表現していますので、飲んだことがない方にもぜひおすすめです。

 

3. さいごに

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最近ではお正月にお屠蘇を飲む習慣があまり見られなくなってきました。
いろいろと理由はあると思いますが、その理由の1つに、お屠蘇を飲むという行為が伝統的な、仰々しいことのように感じられてしまうようになったということがあるのではないでしょうか。

お屠蘇自体が身近に感じられなくなり、古臭い行為と思われてしまっているのではないでしょうか。

しかし、今回ご紹介したお屠蘇カクテルは、日本酒カクテルという新しいジャンルが生まれつつある昨今、とても受け入れられやすいのではないかと思います。

お屠蘇カクテルを作るという部分からワクワク感があることもまた、良い部分です。お屠蘇の本来の意味を理解せずとも楽しめることが、お屠蘇という伝統を知ってもらう第一歩でも良いと思うのです。

伝統と言っても、その時代の人々の生活に寄り添うことができるように発展していくことってすごく重要ですよね。

みなさんもぜひ、お屠蘇カクテル作ってみてはいかがでしょうか?
きっと日本酒の新しい魅力が発見できるでしょう!

 

方舟 大吟醸 しずく

ちなみに、今回ご紹介したカクテルは1月中はこちらのお店で飲めるそう。
ご興味のある方はぜひ、お店に行かれてみては?

TEL03-6274-6920
場所東京都中央区銀座8-8-8
GINZA888ビル6F
最寄り地下鉄 銀座駅 A2番出口 徒歩5分
地下鉄 新橋駅 1番出口 徒歩3分
JR 新橋駅 銀座口 徒歩4分
営業時間【ランチ】
[月~土]
11:30~15:00
(L.O.14:00)
[日・祝]
11:30~17:00
(L.O.16:00)【ディナー】
[月~金]
17:00~23:00
(L.O.22:00)
[ 土 ]
17:00~22:00
(L.O.21:00)
[日・祝]
17:00~21:00
(L.O.20:00)

[予約など、詳しくはこちら]

 

 

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