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【日本酒イベントレポート】京都の「旨酒旬菜こなから」に行ってきた!

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こんにちは、SAKETIMESライターの鈴木 将之です。
今回は10月1日に参加した日本酒イベントのレポートです。

京都は清水五条にある日本酒専門店「旨酒旬菜こなから」にて、日本酒の日イベントが行われました!

 

日本酒の日とは

10月は収穫された新米を使った新酒が造り始められる時期です。
酒造年度(酒の年度が切り替わる日)は、昭和39年まで、「10月1日から」と定められており、蔵元では「酒造元旦」として祝っていました。
こうした経緯から、昭和53年に日本酒造中央会が10月1日を「日本酒の日」としました。(なお、現在は酒造年度の切替日は「7月1日」になっています。)

 

イベントレポート

今回のイベントで飲んだお酒は15種類。
料理と合わせて紹介します。
普段の「こなから」では店主が料理に合うお酒をセレクトし、一品に一酒を合わせるスタイルですが本日は日本酒の日、ということで特別に飲み放題となっていました。

まずはじめに軽やかなお酒からスタート。

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・英勲「やどりぎ」純米吟醸生原酒(齊藤酒造:京都)
・上喜元 無濾過生原酒(酒田酒造:山形)
・満寿泉 純米無濾過生原酒(桝田酒造:富山)

「やどりぎ」は、京都のマルマン酒店のプライベートブランドです。
http://www.maruman.org/_renew/pb/

米の優しい香りと旨味がふんだんに出ています。
軽やかにかつ華やかに飲める、一杯目にふさわしいお酒ですね。

料理は先付、向付をいただきます。
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先付は針長芋の菊花和え、鱧の小瓢箪。
少し酸味の効いた前菜で口の中をさっぱり、かつ、酒の口にします。向付の秋刀魚のお刺身は、秋刀魚のワタを溶かしこんだたれでいただきます。

続いてのお酒。

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・篠峯「はなぶさ」 山廃純米 無濾過生原酒(千代酒造:奈良)
・倭小槌「まごころ」 純米生原酒(井澤本家:兵庫)
・大鬼 純米吟醸 生原酒(ハクレイ酒造:京都)
・雁木 純米吟醸 無濾過生原酒(八百新酒造:山口)

倭小槌は、甘みが最初にググッと押し寄せますがくどくなく、コクがありながらも最後はダレずにピシッと辛口に締めてくれます。

強肴として、落鮎の有馬煮。子持ちの鮎です。
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添えられたマスカルポーネにより、味の強い鮎に柔らかい甘みが足され、くどくなくいただけます。

こちらは、「まんさくの花」(日の丸醸造:秋田)の飲み比べでいただきました。

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同じ年、同じタンクで造られたお酒の「荒ばしり」「中汲み」「責め」の飲み比べ。
荒ばしりは若々しくフレッシュに主張のある尖った味、中汲みはバランス良くふくよか、責めは雑味も少しだけあるものの旨味が凝縮していました。
同じタンクでも絞るタイミングが違うだけでこれだけ味が変わるんですね。落鮎と合わせたところ、中汲みがもっとも鮎の濃さを受け止め、さっぱりとさせてくれました。(個人的に)単品としては、責めの複雑な旨味が好みです。

続いて、太刀魚の酢の物。

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噛んだ際の歯ごたえがさくっとした焼きの入れ具合と、じわっとくる酢の効かせ具合が実に絶妙。店主は(京都の某有名料亭で修行されています)修行先の師匠の料理と比べると70点と仰っていましたが、どう70点なのだろうか…。

ここでいただいたお酒は、

・御代櫻 純米無濾過生原酒(御代桜醸造:岐阜)
・開運 作波瀬正吉 無濾過生(土井酒造場:静岡)

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御代櫻は氷温貯蔵で熟成させた逸品。酸味と甘みのバランスがよく、魚と合わせると旨味がじわっと出てきます。

開運の「波瀬正吉」とは杜氏の名前です。波瀬正吉さんがご存命時は「作波瀬正吉」と「作」の文字がありましたが、お亡くなりになった現在は「伝波瀬正吉」に代わり、「伝」の文字になりました。実に上品な甘みと香り、濃密ですが実に細かい舌触りが特徴です。旨い、と唸りたくなりますね。

松茸ご飯で締めてから、こなから名物の後八寸。

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「こなから」では、ご飯を食べて終わり、ではなく酒肴が最後に出されます。そこで締めのお酒をいただくわけですね。ちょっとずつ色々なアテが並んでいるので、延々と飲めてしまいます。

最後に登場したのはこちら!本日の目玉とも言えます。
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・喜楽長 大吟醸 11by(1999年)
・奥播磨 西暦2000年元旦しぼり
・満寿一 吟醸 昭和61年(1986年)
作波瀬正吉もそうですが、そうは飲めない古酒3種!全て10年以上の古酒です。中には、満寿一のように蔵が廃業してしまっているお酒もあります。「こなから」でいただける古酒に老ね香はほとんどありません。深く熟成され、味わいが深く広がったものばかり提供されます。

ひと通り上質なお料理をいただいたあとに、落ち着いて貴重かつ素晴らしい日本酒が飲める幸せ。古酒は、ぜひお店で飲んでいただきたいと思います。いままで古酒を敬遠していた方、経験していなかった方でも目が覚める美味しさです。

 

素晴らしいラインナップの日本酒と、最初から最後まで日本酒の旨さを堪能できる料理の数々。大満足の会でした。
以上、「日本酒の日」の日本酒会レポートでした!

 

お店の紹介

「旨酒旬菜こなから」は日本酒と料理を合わせて提供するコースのみのお店です。

店主が料理に合うお酒をセレクトし、一品に一酒を合わせるスタイルです。お酒は軽やかなお酒から、味わい深い古酒まで日本酒好きには堪らないラインナップフランス料理とワインがマリアージュを考えられて出されるように、「日本酒と和食を合わせて出す」お店が増えている最近の傾向はとても喜ばしいことです。その中でも、これほどまでに組み合わせの相性を考え抜かれたお店もそうはないのではないでしょうか。

ぜひ京都に行かれた際に訪れてみてはいかがでしょう。
なお、こちらは店主一人で全ての仕事をされているため、前日までの予約が必要です。

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旨酒旬菜こなから
075-777-3807
京都府京都市東山区宮川筋8-423-2

http://konakara-kyoto.jp/
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26020922/

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鈴木 将之

普段は某コンサルティング会社で堅い仕事をしていますが、暇さえあれば日本酒会に参加したり酒蔵を訪問しています。大きな蔵から小さな蔵まで、造り手の思いと共に、日本酒の様々な魅力を熱く伝えます。