「プレゼントに日本酒を選びたいので、オススメを教えてほしい!」とたずねられた時、酒蔵や味わいで選ぶのももちろんよいですが、ラベルやボトルのデザインで選んでみるというのも、意外と喜ばれたりします。

そこで、この記事では見た目がかわいく、味わいも間違いない、ギフトとしてぴったりな日本酒をご紹介します。

「十九」シリーズ(株式会社尾澤酒造場)

十九

長野県長野市・尾澤酒造場の「十九」シリーズは、「一人前の二十歳になる一歩手前は十九。まだ日本酒造りにおいては一人前になりきれていない」という謙虚な思いを込めて命名されたお酒。カラフルな瓶にキュートなデザインが特徴の、ビジュアル系日本酒の筆頭株です。

日本酒のラベルとは思えないくらいかわいらしいデザインなので、女性へのプレゼントにぴったり。季節によってさまざまなラベルの日本酒が発売されます。味わいはそれぞれですが、長野のお酒らしく、酒質は比較的端麗ですっきりしたものが多いようです。

生産量が少ない商品なので、店頭で見つけたらぜひ手に取ってみてください。

「アマビエラベル」(株式会社大納川)

アマビエラベル多くの酒造が発売している疫病退散を祈願するアマビエ様のラベルの日本酒。そんな数あるアマビエラベルの中でも特にかわいいボトルが、秋田県横手市・株式会社大納川の「アマビエラベル」です。

スタンプで押したようなシンプルなデザインに、ゆるキャラになったアマビエ様のかわいさ。赤いラベルの純米酒とゴールドのラベルの純米吟醸があり、セット販売もしているので味わいの違いも楽しめます。

純米酒は300mlの気軽な飲みきりサイズもあるので、日々の自分へのごほうび晩酌にもどうぞ。

  • 株式会社大納川
  • 価格:【純米酒】300ml・550円、720ml・1,100円/【純米吟醸酒】720ml・2,200円/【2種セット】3,850円(税込)

「刈穂 Kawasemi」(秋田清酒株式会社)

刈穂 Kawasemi

「刈穂」を醸している秋田県大仙市の秋田清酒。その中でも「刈穂」から季節ごとに発売される「Kawasemi」シリーズは、大仙の市の鳥であるカワセミがモチーフとなったカラフルなラベルが人気です。特に春に発売される「春Kawasemi SAKURA label」は、水色のボトルに桜ピンクを基調としたパステルカラーの色調で目を引きます。

しっかりとした味のお酒が多い「刈穂」ですが、「Kawasemi」はどの季節のものも比較的さわやかで飲みやすく、万人受けする味です。レモン入り炭酸水で割っていただくのもおすすめです。

「出羽鶴 純米吟醸 つぶぞろいのお酒」(秋田清酒株式会社)

出羽鶴 純米吟醸 つぶぞろいのお酒

「刈穂 Kawasemi」シリーズと同じく秋田清酒が醸している銘柄に「出羽鶴」があります。秋田県の農商工連携プロジェクトの一環として醸造された「つぶぞろいのお酒」は、秋田県の食用米「つぶぞろい」を使用したお酒。

華やかなコーラルレッドのラベルをよく見ると、秋田県が誇る名産品などのイラストがたくさん描かれています。お酒の入った化粧箱もお揃いのデザインで、飲んだあとは両方とも保管しておきたくなります。

「岩の蔵 純米吟醸 サファイア/ターコイズ」(天山酒造株式会社)

岩の蔵 純米吟醸 サファイア/ターコイズ「七田」を醸すことで有名な佐賀県小城市の天山酒造。「七田」は関東圏限定のお酒ですが、九州圏限定の地元酒で「岩の蔵」という銘柄を販売しています。

その「岩の蔵」には、「サファイア」と「ターコイズ」という宝石の名前がつけられた商品があります。味はクリスタルのようにキラキラとして硬質で澄んだイメージ。ラベルは美しいサファイアブルーとターコイズブルーで、かわいいというよりは女性らしいロマンチックなデザインです。

「角右衛門 夏酒 しろくま 荒責混和」(株式会社木村酒造)

角右衛門 夏酒 しろくま 荒責混和

「福小町」を醸す、秋田県湯沢市にある木村酒造の限定流通酒「角右衛門」の夏酒として毎年発売されるのが、「しろくま」です。「荒責混和」とは、日本酒のもろみを搾って最初にでてくる「荒走り」と最後にでてくる「責め」をブレンドしていることから名付けられた名前。

人気の秘密は、ラベルのかわいさに加え、超レアな当たりラベルが存在することです。通常のラベルはシロクマが泳いでいるだけなのですが、当たりラベルには小さなペンギンも印刷されています。酒屋さんで購入するときは、ぜひペンギン付きの当たりボトルを探してみてください。

見た目のよい日本酒は、きっとおいしい!

日本酒の味わいは年々向上し、同時にラベルなどデザインのクオリティも上がっています。ボトルのかわいさで選んでも、ちゃんとおいしい日本酒に出会えます。

たまには自分の直感を信じて、見た目で日本酒を選んでみてはいかがでしょうか。

(取材・文/髙橋 亜理香)

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