宮城県最古の歴史を持つ酒蔵

数多ある宮城県の酒蔵の中でも最古の酒造蔵として知られています。杜の都・仙台から20キロ弱に蔵はあります。その創業は寛文元年(1661年)。元和4年(1618年)に初代内ケ崎筑後が伊達政宗に召し抱えられ、富谷に宿場を設けることを命じられたことが始まりと言われています。以来、富谷は80軒の店を構える宿場町として栄えました。

昔ながらの白壁瓦葺(しらかべかわらぶき)の蔵が県内最古の歴史を感じさせますが、2011年3月11年の東日本大震災で貯蔵蔵の壁が崩落、その余震で醸造蔵の壁の一部が崩落、出荷前の約2500リットルの酒が流出する被害を受けました。しかし、醸造蔵そのものは無事で酒造りは無事再開しています。

「磯自慢」の瀬川杜氏を招へいし人気上昇中

鳳陽は2009年(平成21酒造年度)から名杜氏・瀬川博忠氏が杜氏に就任。それまで、県内中心に知られていた銘酒ですが、そこからジワジワと全国に美味が知られるようになってきています。

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瀬川杜氏は昭和53年(1978年)、37歳で杜氏となり、平成元年、あの入手困難な銘酒「磯自慢」を醸す磯自慢酒造(静岡県焼津市)で7年間杜氏を務めました。平成8年には天法酒造(長野県千曲市、廃業)で杜氏を務めてから、鳳陽の杜氏として活躍しています。瀬川杜氏のモットーはチームワークといい、呑み飽きせず一度呑んで、また呑みたいと思う酒造りを目指しています(蔵元HP引用)。

クリアーな味わいと切れの良さが印象的な食中酒

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この特別純米酒は飯米であるササニシキを55%まで精米し醸されています。ふくらみのある米の旨みを感じながらも、適度な酸と雑味のないクリアーな味わいが印象的。そして後口も爽やかにスパッと切れていきます。やはり「磯自慢」にも似た、バランスの良い、呑み飽きしない食中酒です。冷や、燗いずれもおすすめできます。お刺身など淡白なお摘みとの相性は抜群でしょう。

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