酒販店や百貨店などの専門店でなくても、お酒が気軽に購入できる時代になりました。

今回は、スーパーで買える日本酒にスポットライトを当て、その味わいがどんなものかテイスティングしてみましょう。

5種類の日本酒を用意!

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  • 越後桜 大吟醸
  • 大七 生もと本醸造
  • 國盛 にごり酒
  • 黃桜 普通酒
  • 黃桜 辛口一献

値段はどれも1,000円前後。お手頃ですね。

いざ、テイスティング!

越後桜 大吟醸

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とても香り高いのが特徴。大吟醸らしい、熟れたパイナップルのような吟醸香が感じられました。味わいはスッキリ。苦味がやや強く感じられますが、そのおかげもあって、全体的にドライですね。

鼻に抜けていく含み香は、最初に感じられた甘い香りに比べて、柑橘系の果物を思わせる爽やかな印象。甘ったるさがないので、スッキリした味わいをより感じられるように、冷蔵庫でよく冷やして飲むといいでしょう。

おすすめのシチュエーションは乾杯のタイミング。料理と合わせるなら、刺身にかぼすやレモンなどを絞ってポン酢で食べるのが相性抜群ですね。

大七 本醸造生酛

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原料の米に由来する、クリームのような香りが主体。

口に入れるとすぐに、原料由来と思われる香りが口に広がりました。まろやかで心地のよい甘味と、乳酸主体の優しい酸味が感じられます。さらっとした旨味もありますね。

この酒はさまざまな温度帯で飲むことができます。常温でも、ぬる燗でも、少し冷やしても美味しく飲めますよ。ポテトサラダやタルタルソース、野菜のクリーム煮と相性が良いでしょう。

國盛 にごり酒

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主体となるのは、醪のような香り。カルピスのような香りも少し感じられました。にごり酒は、米らしい味わいが強く残っている状態なので、甘味がありますね。最後に感じられる苦味が、その甘味を引き締めてくれます。

にごり酒の見た目から、口に残るようなとろっとしたイメージをもつかもしれませんが、意外にもスッキリしていました。冷やして飲むのがおすすめですね。

トニックウォーターで割って飲んでも美味しいですよ。クリームコロッケなどと合わせると良いでしょう。

黃桜 普通酒

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香りは穏やか。香りがあまり主張せず、料理を邪魔しないのが長所ですね。

強い甘味が感じられますが、口の中で優しく広がっていくので、全体的にさらっと飲めてしまいました。含み香は、香ばしい焼き餅のような香りもしますね。少し冷やして飲むか、熱々の燗につけるのがおすすめです。

基本的にどのような料理に合わせても相性が良さそうですね。含み香に香ばしさがあるので、スルメなどをちょっと炙って食べると、お酒が止まらなくなりそうです。

黃桜 辛口一献

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こちらも香りは穏やか。料理と合わせやすそうですね。

味わいは「黃桜 普通酒」よりも、さらにさらっと。含み香にやや香ばしさもありますが、かすかに感じられる程度。飲むときは、熱々の燗がおすすめ!塩辛などと合わせて飲むとお酒の良さが引き立ちますよ。強い味わいを、お酒がくっと流してくれます。

スーパーで買える安いお酒だからといって侮るなかれ。こんなに多種多様な日本酒がスーパーでも味わえるなんて、毎日の晩酌が楽しみになりますね。

(文/SAKETIMES編集部)

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