日本酒の「生貯蔵酒」とは、火入れと呼ばれる加熱処理を1回のみ行なう酒のことです。今回は、混同されやすい「生詰め酒」「生酒」との違いや生貯蔵酒の特徴を、イラストを使って解説します。
「生貯蔵酒」って何?
一般的に流通している日本酒は、火入れと呼ばれる加熱処理を、出荷する前に2回行なっているものがほとんど。火入れをするタイミングは、醪を搾って日本酒を貯蔵する前と、日本酒を瓶に詰めて出荷する前です。
生貯蔵酒は1回目の火入れをせずに、2回目のみを行なったものを指します。1回目の火入れのみを行なった場合は「生詰め酒(なまづめしゅ)」、火入れをまったくしない場合は「生酒」という名称になります。
生貯蔵酒の特徴
生貯蔵酒は、生の状態で貯蔵する時間が生詰め酒に比べて長いため、特有の風味が生まれるといわれています。
保存については、生酒ほど徹底する必要はありません。しかし、1回しか火入れをしていないため、2回火入れのお酒よりは品質が変化しやすいです。冷蔵での保存がおすすめですね。
イラストを無料で提供中!
当記事に掲載しているイラストは以下のリンクから無料でダウンロードすることができます。飲食店のメニューや酒販店のポップ、セミナー資料などに活用してください。