2023年5月23日(火)に、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2023の「SAKE部門」におけるトロフィー受賞酒が発表されました。速報でお伝えします。
世界的なワイン品評会「IWC」とは?
世界最大規模のワイン品評会「IWC」は毎年ロンドンで行われ、"世界でもっとも大きな影響力をもつ"といわれるワインのコンテストです。
そんなIWCに「SAKE部門」が誕生したのは2007年。以来、SAKE部門の受賞酒は国内外で注目され、IWCは日本酒の海外進出における重要なイベントとして、その価値を高めてきました。
2023年のSAKE部門は「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング」「古酒」の9カテゴリーに分けられ、それぞれの部でブラインドテイスティングによる審査が行われました。
審査結果に応じて与えられる評価は「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」の4つ。さらに、ゴールドメダルを獲得した出品酒の中で特に優れた数点に「トロフィー」の栄誉が与えられ、その「トロフィー」を獲得した中の1点に、SAKE部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」の称号が授けられます。
また、日本での小売価格が税抜で1,200円(四合瓶換算)以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを持った数点に与えられるのが「グレートバリュー」。こちらも、さらにその中の1点が「グレートバリュー・アワード」に選出されます。
IWC 2023「SAKE部門」トロフィー受賞酒
2023年のSAKE部門は1,601銘柄が出品。そのうち、32点がトロフィーに輝きました。
- 普通酒 部門
- 本醸造酒 部門
- 純米酒 部門
- 純米吟醸酒 部門
- 純米大吟醸酒 部門
- 吟醸酒 部門
- 大吟醸酒 部門
- 古酒 部門
- スパークリング 部門
- グレートバリューサケ
※県名トロフィー/地名トロフィー:トロフィー受賞にはわずかに及ばなかったものの、高い評価を得た、産地が異なる次席の銘柄に授与される賞
◎普通酒 部門
- 普通酒トロフィー:「菊正宗 しぼりたてギンパック」菊正宗酒造株式会社(兵庫県)
◎本醸造酒 部門
- 本醸造トロフィー:「あたごのまつ 鮮烈辛口」株式会社新澤醸造店(宮城県)
- 兵庫・本醸造トロフィー:「特撰白雪」小西酒造株式会社(兵庫県)
◎純米酒 部門
- 純米トロフィー:「あたごのまつ 特別純米」株式会社新澤醸造店(宮城県)
- 秋田・純米トロフィー:「黒麹仕込 純米原酒 天の戸 天黒」浅舞酒造株式会社(秋田県)
- 宮城・純米トロフィー:「あたごのまつ 特別純米 冷卸」株式会社新澤醸造店(宮城県)
- 滋賀・純米トロフィー:「七本鎗 木ノ環 生もと 木桶仕込」冨田酒造有限会社(滋賀県)
◎純米吟醸酒 部門
- 純米吟醸トロフィー:「十六代九郎右衛門 純米吟醸 美山錦」株式会社湯川酒造店(長野県)
- 茨城・純米吟醸トロフィー:「渡舟 純米吟醸 無濾過原酒」府中誉株式会社(茨城県)
- 長野・純米吟醸トロフィー:「神渡 純米吟醸 Petillant」株式会社豊島屋(長野県)
- 新潟・純米吟醸トロフィー:「菱湖 純米吟醸」峰乃白梅酒造株式会社(新潟県)
- 奈良・純米吟醸トロフィー:「梅乃宿 純米吟醸」梅乃宿酒造株式会社(奈良県)
- 高知・純米吟醸トロフィー:「美丈夫 純米吟醸 SUPER CEL-24」有限会社濵川商店(高知県)
◎純米大吟醸酒 部門
- 純米大吟醸トロフィー:「日輪田 生もと 純米大吟醸」萩野酒造株式会社(宮城県)
- 山形・純米大吟醸トロフィー:「SAKE HUNDRED 百光 別誂 | BYAKKO BESPOKE」楯の川酒造株式会社(山形県)
- 宮城・純米大吟醸トロフィー:「NIIZAWA KIZASHI 2020」株式会社新澤醸造店(宮城県)
- 群馬・純米大吟醸トロフィー:「尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 生詰」龍神酒造株式会社(群馬県)
- 岐阜・純米大吟醸トロフィー:「多賀山 純米大吟醸」株式会社平田酒造場(岐阜県)
◎吟醸酒 部門
- 吟醸トロフィー:「大雪渓 アルプス 吟醸」大雪渓酒造株式会社(長野県)
- 長野・吟醸トロフィー:「七笑 吟醸」七笑酒造株式会社(長野県)
◎大吟醸酒 部門
- 大吟醸トロフィー:「夜明け前 大吟醸」株式会社小野酒造店(長野県)
- 秋田・大吟醸トロフィー:「大吟醸 福小町」株式会社木村酒造(秋田県)
- 山形・大吟醸トロフィー:「初孫 大吟醸 斗瓶囲ひ」東北銘醸株式会社(山形県)
- 長野・大吟醸トロフィー:「渓流 大吟醸」株式会社遠藤酒造場(長野県)
- 富山・大吟醸トロフィー:「羽根屋 大吟醸 袋吊り」富美菊酒造株式会社(富山県)
- 福岡・大吟醸トロフィー:「大吟醸 箱入娘」株式会社高橋商店(福岡県)
◎古酒部門
- 古酒トロフィー:「華鳩 貴醸酒8年貯蔵」榎酒造株式会社(広島県)
- 宮城・古酒トロフィー:「零響2019 -absolute 0-」株式会社新澤醸造店(宮城県)
- 埼玉・古酒トロフィー:「浮城 さきたま古代酒 20年古酒」横田酒造株式会社(埼玉県)
◎スパークリング部門
- スパークリングトロフィー:「竹葉 瓶内後発酵純米酒」数馬酒造株式会社(石川県)
- 兵庫・スパークリングトロフィー:「富久錦 祝泡 純米スパークリング vintage2021」富久錦株式会社(兵庫県)
- 高知・スパークリングトロフィー:「桂月 Sparkling Sake 匠」土佐酒造株式会社(高知県)
グレートバリューサケ受賞酒
日本での小売価格が税抜で1,200円(四合瓶換算)以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを持った日本酒に与えられる賞です。
- 普通酒:「菊正宗 しぼりたてギンパック」菊正宗酒造株式会社(兵庫県)
- 純米酒:「仁勇 純米酒」鍋店株式会社(千葉県)
「チャンピオン・サケ」は7月4日に発表!
SAKE部門の最高栄誉である「チャンピオン・サケ」と「グレートバリューアワード」は7月4日(火)に発表されます。今年のチャンピオン・サケに選ばれるのはどの銘柄なのか、期待が高まります。
「IWC 2023」SAKE部門のトロフィー受賞酒はこちら
「IWC 2023」SAKE部門のグレートバリューサケはこちら
(文/SAKETIMES編集部)