市販されている日本酒を対象にした世界最大のコンペティション「SAKE COMPETITION 2017」の予選審査が5月17日に、決勝審査が19日に行われました。

今回出品をした酒蔵は453蔵で、前年比で44蔵増。また、出品点数は1730点で、前年と比べて268点増えています。

出品点数は、第1回が行われた2012年の778点に比べて2倍以上となっており、名実ともに「世界一美味しい市販日本酒が決まる、出品数世界最多のコンペティション」として認知されています。

今年は昨年と同じ「純米酒部門(出品数:448点)」「純米吟醸酒部門(518点)」「純米大吟醸酒部門(414点)」「吟醸酒部門(196点)」「Super premium部門(62点)」の5部門に加え、実行委員を務める中田英寿氏の発案で、ラベルデザインのみを評価する「ラベルデザイン部門(286点)」と発泡性の日本酒を対象にした「発泡清酒部門(71点)」の2部門が新設され、全7部門で審査が行われました。

都内で5月17日に行われた予審には31人の審査員が参加。丸一日をかけて、膨大な数の出品酒を審査しました。19日の決審には37人が参加し、最終順位が決定。

発泡清酒部門は、きき酒用の蛇の目猪口ではなく、ワイン用のテイスティンググラスを使用します。こちらは13人の審査員が参加。また、ラベルデザイン部門は3人のデザイナーによって決定されました。

無数の出品酒と猪口が並ぶなか、審査員によるバブリング(鼻に抜ける香りを感じやすくするための行為。酒を口に含んだ後、息を吸い込みながら酒と空気を混ぜ合わせる)の音だけが響いていました。

結果発表と表彰式は6月5日(月)。いまから、楽しみでなりません。

(取材・文/空太郎)

この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます