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日本酒に賞味期限がない本当の理由

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こんにちは、SAKETIMES編集部、最年少酒匠の山口奈緒子です。

日本酒文化を広める活動をしていて「日本酒の賞味期限」についてたまに質問されることがあります。たしかに、日本酒の瓶を見ても賞味期限は書いてませんね。食の安全性が注目されている今、日本酒に賞味期限が書いてないことについて不安に思っている方もいらっしゃることかと思います。

ですので今回は、日本酒の賞味期限についてご説明したいと思います。

1. 日本酒に書いてある日付は「製造年月」

日本酒の瓶には、賞味期限が明記されておりません。代わりに書いてあるのが「製造年月」というものです。製造年月はいつ醸造されたか、ではなく、いつ製品化されたか、つまり「いつ瓶に詰められたか」という表記です。

日本酒には賞味期限の記載義務がありません。

 

2. 開栓しなければ腐ることはない?

では、なぜ日本酒には賞味期限の記載義務がないのでしょう。それは、賞味期限がないからです。
日本酒には比較的高いアルコールが含まれており、アルコールの殺菌作用から開封されていなければ腐敗することはまずありません。ですので、10年以上たったものを飲んでも身体に害があるわけではありません。

だからといって、瓶に詰めたてのものと10年以上経過したものが、同じ味わいであるというわけではありません。年月が経過したことによって熟成がすすみ「個性的な味わい」へ変化していることも多く、その味わいの好みは人それぞれです。おいしいと思えたものでしたらそのまま楽しんでいただけばよいし、好まない味わいでしたら料理酒や日本酒風呂に使用してしまえばよいのです。

また、酒蔵によっては賞味期限を設けているところもあります。この場合の賞味期限とは、期限が過ぎてしまったら飲んではいけないという意味ではなく、製品化された時点のような味わいが保証される期間(きちんとした保存管理がされているということが前提)という意味です。

つまり、味わいがどうなるかは別として、日本酒は賞味期限がありません。強いていうならば「美味しいうちが賞味期限」ということですね。

 

3. 保存方法が重要

とはいえ、製造年月が記載されていると日付が気になってしまう方もいらっしゃると思います。

しかし、日本酒にとって大事なことは瓶詰めしてからどのくらい経過しているか、ということよりも「出荷後の保存状態」の方が重要です。出荷後、流通や自宅での保存管理がきちんとされていなければ、お酒の味わいは劣化してしまうのです。

きちんと保存管理されているものであれば年月が経過していてもおいしく飲める期間が長くなります。温度が高いところや直射日光が当たるところを避けて保存しましょう。(冷蔵庫がとくにおすすめです!)

 

以上です。
少しでもためになった、という方はシェアお願いします。

 

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