「風邪の引き始めには卵酒」
本格的な風邪になってしまう前に、卵酒で身体を温め、ゆっくり休みましょう。
そもそも卵酒とは?
卵酒とは、卵・日本酒・砂糖(または蜂蜜)を混ぜあわせたアルコール飲料。元祖ホットカクテルとも言えますね。
この卵酒、風邪の引き始めに効果があるとされてきました。
日本酒に含まれるアミノ酸や糖分が風邪の原因になるウイルスと闘ってくれる上、卵には良質なタンパク質やカルシウム、ナトリウム、ビタミンA, D, B群などたくさんの栄養素が含まれています。市販の風邪薬などに含まれている「塩化リゾチウム」という成分は、卵白に含まれている酵素・リゾチウムを精製したものだそう。
昔から「風邪の引き始めには卵酒」と言われるのには、きちんと理由があったのですね。
3つのステップで簡単!卵酒のレシピ
それでは、卵酒の作り方をご紹介しましょう
簡単に作れるので、ぜひご家庭で試していただきたいですね♪
今回はクックパッドの「母直伝の卵酒」というレシピを参考にさせていただきました!
<材料>
- 日本酒 150ml
- 砂糖 大さじ2
- 鶏卵 1つ
<作り方>
- お酒を鍋に入れて、沸騰させ、アルコールを飛ばします。(ここでアルコールを良く飛ばすことがポイントです。)沸騰したら、火を消して砂糖を入れ、冷まします。冷ますのは、卵が固まらないようにするためです。
- 少し冷めたら卵をいれかき混ぜます。
- お気に入りの湯飲みに入れたら完成です!
薬といっしょに飲むのはNG!
風邪を引いたときの栄養補給に抜群な卵酒ですが、風邪薬といっしょに飲むのは絶対に避けましょう。
卵酒は日本酒を使っているので、アルコール飲料のひとつです。アルコールと風邪薬は相性が良くありません。風邪薬には、アレルギー疾患の治療に使われる抗ヒスタミン薬が含まれているものが多く、睡眠薬と同じように中枢神経を抑制させる働きがあるので、アルコールの作用をより強くしてしまうことがあります。
また、肝臓が行う分解・解毒の作用に影響を与える可能性も。肝臓では、薬の成分よりもアルコールの方が優先して分解されるので、結果的に薬の分解があまり進まず、効果が出過ぎてしまうことがあります。
どちらも飲めば効果も倍増するという考えは、大きな間違い。薬の服用方法には、気を付けてくださいね。
卵酒はあくまで初歩的な家庭療法に過ぎません。本格的に体調を崩してしまったときは、病院での受診をおすすめします。
(文/SAKETIMES編集部)
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